※この注意事項を確認してから読んでね※
・このSS内で行っているゲームは『シークレットゲーム』『キラークイーン』というゲームに登場するゲームを元にしております。
気になった方はswitch版が出ているのでそちらをどうぞ。
・元ネタはデスゲームですがルールや設定を一部変えて【デスゲーム風レクリエーション】みたいな感じにしております。そのためアイドル部の面々が裏切りを行ったりしますが、あくまでゲームだから行っているのであってゲーム以外では普通に仲良くしている設定です。ドカポンで裏切りしているようなもんだと思ってください。
・作者は『キラークイーン』『シークレットゲーム』やそれを元ネタとした創作の影響を当然受けているので似たような展開があっても許してください。個人的には『彼らは最後まで殺しあうようです。』とかがオススメの創作キラークイーンです
・視点がコロコロ変わります。作者はプロじゃないので許して。あとキャラ崩壊も許して。
・不定期更新です。失踪する気は無いので気長にお待ちくださいませ
「……あれ?ここは?」
先ほどまでベッドに横たわっていた緑髪の少女が呟いた。
どうやら眠っていたらしく、微妙に寝ぼけた目で自分がいる部屋を見つめている。
あまりに生活感が無く、整いすぎた部屋は明らかに彼女の部屋ではない。
ほんの少しの時間が経過すると自分の今の状況をようやく理解できた彼女は困惑した様子で周りを見回そうとしたが、何かに気がついた様子で動きを止め、自分の首元に手を当てた。
「何ですか?この首輪」
手が触れたのは彼女の首でなくそこについた銀色の首輪。機械が内蔵されているように見えるその首輪は高校生くらいに見える彼女には似つかわしくない異物だった。
一旦視線を元に戻した彼女はある物に目を止めた。それはこの部屋に存在するもうひとつの異物。
「……誰かに監視されている?何のために?」
天井に備え付けられていた物々しい監視カメラだった。
『シロちゃんとアイドル部はシークレットゲームに参加するようです。』
OP的なもの→http://nicovideo.jp/watch/sm33312258
※あくまでこの動画はイメージです。実際とは異なります
残りメンバー:13人
Side:神楽すず 一人称視点
「んー……知らない部屋、謎の首輪、監視カメラ。これは完全に……」
私はとてつもなく焦っている。というかこの状況で焦らない人なんぞいないでしょう。
どうやら私は今誘拐されているらしい。電脳世界で遭遇するなんてありえないと思っていたけれどやっぱり世の中に起こらないものは存在しないようですね。
「とりあえずこのドア蹴っ飛ばしてみましょうかね」
とりあえずこの部屋から脱出してみようと思っていたそのとき
ピピピピピピピピピピピピ
「え?何ですか!?」
部屋にあったタンスの方からアラームのような電子音が鳴り響いてきた。
ゆっくりとタンスの方へと近づいていく。慎重に進んだ末に見つけたのは、タンスの上にあるスマホのような何か。
「えっとこれは……」
どうやら先ほど部屋を見渡したときには気がつかなかったようだ。
携帯すら没収されているのにうっかり回収し忘れたとは思えない。置いてあるのには意味があり、私の今の状況を紐解くヒントがあるはず。
慎重に電源をつけるとスタート画面のようなものが点いた。
充電ノコリ99% 00:01:12
┏━━━━━━━━━┓
┃ 解 除 条 件 ┃
┗━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ ル ー ル ┃
┗━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ マ ッ プ ┃
┗━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ 機能拡張ソフト ┃
┗━━━━━━━━━┛
「!!!」
解除条件?ルール?もしかしてこれは何かのゲームなの?
少なくともこれは間違いなく私が今ここにいる理由と関わりがあるはず。
……とりあえずルールが気になる。チェックしよう。
ルールの項目をタッチすると画面が切り替わった。その画面に映ったのは馬の被り物をつけた男性。
……ばあちゃるプロデューサーじゃないですか!?
えっプロデューサー?なんで!?とか混乱している内に映像が流れ出した。
―――はいどうもーアイドル部のプロデューサーのばあちゃるです
この映像を観ている皆さんはね、困惑していると思うので簡単に説明いたしますとー
これはアップランドがですね。その場のノリで作った特殊な電脳空間上で行われるゲームのテストプレイみたいな感じでですね
詳しくはお手元のPDAをご覧くださいね。はい。
最初は殺し合いみたいな物騒なものだったんですけどね、いくら電脳世界上ならいくらでも復活できるとはいえ、グロデスクはNGってことでね。表現をマイルドにしましたので一歳のシロちゃんだろうとよゆーで出来ますのでねはい。
このゲームはどんなことがあっても死なない磐石なシステム上で行っているので安心しながらデュクシデュクシって感じで戦ってくださいね。
あと、ちゃーんと勝利者にご褒美とか敗者には死ぬよりキツイ罰ゲームがあったりなかったしますよー。
じゃあ負荷がそろそろ高まってきたんでおつかれっしたー
プロデューサーを見て安心と呆れが織り混ぜになった感情が沸いていた。やっと落ち着いて色々考えられる。
……焦り損じゃないですか!先に概要を教えてからゲームで良かったのに!まったくもう!
とりあえず自分に危害が及ぶ可能性はなさそうで良かった。……勿論ゲーム上での危害の可能性はあるけれど。プロデューサー戦うって言ってたし。
……とりあえずまず、ルールを確認しよう。ご褒美と罰ゲームが何なのか知りたいし、ルールを知らないことにはゲームに参加することもできないですから。
馬Pのムービーを消すとようやくルールの一覧表のようなものが画面に映る。まずはルール1から確認だ。
▼ルール1
参加者には特別製の首輪が付けられている。それぞれのPDAに書かれた状態で首輪のコネクタにPDAを読み込ませれば外す事ができる。条件を満たさない状況でPDAを読み込ませると首輪が作動し、15秒間警告を発した後、着用者を【死亡判定】にする。【死亡判定】を行ったあと首輪は消滅する。
一度作動した首輪を止める方法は存在しない。
さっき馬Pも言ってましたけどこれPDAって言うんですね。
どうやらさっきホーム画面にあった【解除条件】を達成しなければ首輪は外れないんですかね。
で、解除条件を満たさなかったり失敗すると負けと。
【死亡判定】をよくわからない機械に握られているのも嫌ですね。他のルール次第でこの首輪で気がついたら殺されているっていうのもあるかも。
▼ルール2
このゲームは本来の体ではないアバターを使って行われている。アバターが傷つき現実なら死んでいるような状態になったや首輪が作動したとき【死亡判定】となり、強制ログアウトが行われる。ログアウトした者は敗北となる。
ログアウトした瞬間アバターは等身大のマネキンに変化する。持っていたものは作動済みの首輪を除き、基本的にそのまま残る
これは……youtubeのBAN対策ですね間違いない。
死んだら負けとだけ覚えておきましょう。
▼ルール3
参加者には1〜10のルールが4つずつ教えられる。与えられる情報はルール1〜3と、残りの4〜10から2つずつ。およそ5、6人でルールを持ち寄れば全てのルールが判明する。
んールール全部貰える訳じゃないですね。とりあえず他の参加者に出会わないといけないと。そういえば他の参加者って誰なんでしょう。他のアイドル部の皆かな?
さて次はランダム配られたルールですか。有用なものだと良いんですけど。
▼ルール6
侵入禁止エリアが存在する。初期では屋外のみ。進入禁止エリアに侵入すると首輪が警告を発し、その警告を無視すると首輪が作動し強制ログアウトが行われる。また、2日目になると侵入禁止エリアが1階から上のフロアに向かって広がり始め、最終的には館の全域が侵入禁止エリアとなる。
おっと上にどんどん上がっていかないと死んじゃうみたいですね。上に上がりながら武器を探してルール交換して自分の解除条件を満たさければならない。
……あー!ルール難しすぎませんか!?もっとゲームっていうのは爽快性があるべきだと思いますよ私は!
▼ルール8
指定された戦闘禁止エリアの中で誰かを攻撃した場合、首輪が作動する。
……指定された戦闘エリアってどこでしょう?書いてないですね。立て看板でも置いてあったりするんでしょうか?
とりあえずわかったことは自分の解除条件が分からないと何とも言えないってことですかね。
私は戻るボタンを押してホーム画面に戻って解除条件の項目をタップした。
お願い!なるべくクリアしやすそうなの出て!
画面に映ったのはトランプの8とその解除条件の内容だった。
解除条件はPDAの破壊。他人のPDAを集めなきゃいけないのはタイヘンですね。絶対他人と接触しなきゃならないし。
というかこのトランプ昔スタッフさんの誰かが試しに作ってみて没になったやつじゃないですか!
8番だから……これはいろはさんのやつですね。私の絵柄に変えてくれても良かったと思うんですけど……
/||ミ
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|:::::::::::::::|| ||ガチャ
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私は瞬間的にドアの方に向きながら構える。
まだマップとか見ていないんですけど!
最悪の場合戦闘になるかもとか思いながらドアの方を見るとそこにいたのは……
「あ、かぐらん発見!あ、戦う気はないから落ち着いて落ち着いて!」
金髪アホ毛の少女。そう我らがアイドル部のメンバー牛巻りこさんだった。
Side:神楽すず&牛巻りこ 三人称視点
「りこさん。どこに連れていくんですか?ルールの確認したいんですけど」
神楽すずが目の前を歩く金髪の少女―牛巻りこに疑問を投げかける。彼女達は今廊下におり、りこが先導してどこかに向かっているようだ。
廊下はほの暗く、窓のようなものは一切見られない。迷路のような廊下も相まって一度入ったら抜け出せないような雰囲気を感じさせる。
「ちょーっと待ってね。目的地に着いたらちゃーんと話すから、ね?」
「はい……分かりました」
すずは小さく返事をした。りこのことを少し疑っているのか渋々と返事したような様子だ。
だが、すずが疑ってしまうのも無理はない。りこの首についている首輪からも分かるように彼女もまたゲーム参加者である。しかもすずよりもこのゲームのことを知っているかのような口ぶりだ。なのになぜ情報交換をしないのかが不明なのだ。
疑っていてもちゃんと後を着いていき、半信半疑でも一応信用をしているように見えるのは二人が元々友人だからだろう。もしそうでなかったら今頃二人は一緒に行動していなかったに違いない。
数分後、りこは一つの扉の前で立ち止まった。
「かぐらんやっと着いたよ」
「ここ……ですか?」
「うん。じゃあ入るよ」
りこが何の警戒心もなくドアを開けたのとは対照的にすずが少し警戒しながらドアの中を覗いた。
すずが居た部屋とは違い、その部屋は会議室のようであった。そしてその中にはすずと同じアイドル部のメンバーである八重沢なとり、猫乃木もち、ヤマトイオリ、花京院ちえりがいた。
「コホン。ではでは情報交換と現状確認の為の会議を始めたいとおもいます!」
6人が入ってなお余りある部屋の中で現状を把握するための会議が始まった。
備え付けられていたホワイトボードの前に立って今喋ったちえりを除いて全員座っており、座っている面々はPDAを持ちながら、ホワイトボードに視線を向けている。
「えっと……ルール交換の場ってことで良いんですか?皆さんどうやらまだルール交換はしていないようですけど」
先ほど来たばかりのすずがおずおずと質問した。すずの推察した通りまだこのメンバーはルール交換を行ってはいない。
「うんうん。そうだよすずちゃん。だけどまずは現状についての話だねー。すずちゃんはうまぴーの映像見た?」
「見ました。あとルールと自分の解除条件の確認はしましたね。途中でりこさんと遭遇したのでマップと機能拡張ソフトは見てないですけど」
すずの言葉によってりこの方に一斉に視線が行く。全員がどうしてすずをここに連れてくる間に見させてあげなかったの?と言いたげな顔をする。
「ごめん!かぐらん全部把握していると思い込んでた!」
りこがすずの方に向いて手を合わせる。
それを見ていたなとりは溜め息を吐きながら立ち上がって喋りだした。
「まったくりこさんったら。すずさん後で自分でも確認してほしいんですが、時間が惜しいので教えます。マップはそのままこの場所のマップです。現在位置は表示されないので推測になりますが、このマップ異常に広いです」
なとりの言う通り、電脳世界の中の更にシミュレーションシステムによって作り出されたこの空間は異常に広い。迷路のように複雑な廊下と様々な大きさの部屋が大量に存在しており、更に6階まである。
現実では外国の広大な平野をまるごと買い取った上で上の階層の重さで潰されないような軽くて頑丈な素材を使わないとまず再現は不可能な代物である。
「それとソフトの方ですが開いても現在インストールされているソフトウェアは存在しませんとしか出てこないので使い方は不明です」
そう言うとなとりは私が喋ることは終わったとばかりに席について、ちえりの方に目を向ける。
ちえりはそれを話を進めてくださいと言う合図だと受け取ったようだ。
「ルール交換をするのででは皆さん自分が持っているルール番号を読み上げてください。ちなみにちえりちゃんは8番と10番です」
ちえりはそう言うとホワイトボードに一番近い位置に座っていたもちの方に目を向けた。
「えーっとね。私は5番と8番かなー。いきなり被っちゃった」
「イオリはね。4番と7番って書いてあるよ」
「牛巻は4と9だね」
「私は5と9ですね」
もち、イオリ、りこ、なとりが順番に言う。
それを聞いたすずは少し嬉しそうな顔で「私は6と8です。番号全部わかりましたね!」と自分の番号を言った。
「じゃあ4番から順番に見ていこうか?反対の人いる?」
ちえりの言葉に反対する者はいなかった。
「じゃあ牛巻が4番をだそうかな」
▼ルール4
PDAは全部で13台存在する。13台にはそれぞれ異なる解除条件が書き込まれており、ゲーム開始時に参加者に1台ずつ配られている。この時のPDAに書かれているものが、ルール1で言う条件にあたる。他人のカードを奪っても良いが、そのカードに書かれた条件で首輪を外すのは不可能で、読み込ませると首輪が作動し着用者は敗北する。あくまで初期に配布されたもので実行されなければならない。
「最初に配られた解除条件でってことは難しい条件を他の人に押しつけて簡単なのでクリアするのは無理っぽいね」ともちが言った。
「解除条件次第ですが他人のPDAを取る必要性は薄いですかね」とすずがそれに同意する。
「13台あるっていうことは13人いるんですかね。参加者」となとりが言った。
「でもアイドル部って12人じゃんあと誰だろうねーばあちゃる号?シロぴー?」りこが首をかしげながら呟いた。
「うまぴーばGMポジションっぽかったしなくない?」ちえりがそれに疑問を呈する。だがその疑問に答えられる者はいなかった。
「んー?とりあえずPDAを二つ持っている人は誰かから盗んでるっていう目印になりそうだね」とイオリが別の切り口から分析する。
「それがねぇいおりん。残念ながらそうとは限らないみたいだよ」もちがその分析を覆す自分のPDAに書かれたルール5を読み上げた。
▼ルール5
最初に配られる通常の13台のPDAに加えて1台ジョーカーが存在している。これは、通常のPDAとは別に1階のどこかに置かれている。ジョーカーはいわゆるワイルドカードで、トランプのカードをほかの13種のカード全てとそっくりに偽装する機能を持っている。制限時間などは無く、何度でも別のカードに変えることが可能だが、一度使うと1時間絵柄を変えることができない。さらにこのPDAでコネクトして判定をすり抜けることはできず、また、解除条件にPDAの収集や破壊があった場合にもこのPDAでは条件を満たすことができない。
「ジョーカー!?」
ルール5を既に持っていたなとりともち以外が一斉に驚いた。
「うわっこれお互いの解除条件見せてもらっても完全に信用できないやつですね」とすずが言う。
「一階にずっと居てジョーカー探した方が良いのかな……皆で見つければ悪さ出来ないだろうし」とりこも続けていった。
「残念ですがそれは出来ないですよ。りこさん」
すずはルール6を読み上げることにした。
「かぐらんちょっと待った。いちいちPDAを読み上げるのもめんどうだし、PDAの画面を残りのルールの画面にしてみんな一斉に机の上に出して見せあおうよ。勿論触れないように注意して」
牛巻のこの言葉に他の面々も同意し、一斉に残りの番号を見せ合うことになった
「じゃあいくよ!いっせーのせ!」
▼ルール6(既に>>8で一度登場済み)
侵入禁止エリアが存在する。初期では屋外のみ。進入禁止エリアに侵入すると首輪が警告を発し、その警告を無視すると首輪が作動し強制ログアウトが行われる。また、2日目になると侵入禁止エリアが1階から上のフロアに向かって広がり始め、最終的には館の全域が侵入禁止エリアとなる。
▼ルール7
開始から3日間と1時間(73時間)が過ぎた時点で生存している人間を全て勝利者とし、200億電脳ペリカの賞金を山分けする。ゲーム終了後電脳ペリカで購入可能なショップをオープンする。
逆に強制ログアウトした者はちえりーらんどかカルロ総合病院での無償労働14日間の罰が与えられる。
▼ルール8(既に>>8で一度登場済み)
指定された戦闘禁止エリアの中で誰かを攻撃した場合、首輪が作動する。
▼ルール9
開始から6時間以内は全域を戦闘禁止エリアとする。違反した場合、首輪が作動する。正当防衛は除外。
「……ってあれ?ちぇりたん。ルール10は?」
ルール10が出ていないことに気がついたもちが責めるようにちえりの方を見た。他の面々も何故出さないのかという疑惑の目線で見つめる。
「違うよみんなー!ルール10の内容がメチャメチャ多かったから。ルール9まで確認してから見ようと思っただけだよー!」
ちえりが顔を><のようにしながら弁明する。多くは納得して引き下がったが一人だけその言い分を疑問に思ったようだ。
「ルール9まで自分が把握したら逃げ出そうとか思わないでくださいね。ちえりさん」とすずが釘を刺すように言った。
「ま、まさかすずちゃん。ちえりはそんなことしないし、するっていう発想すらなかったよー!」
ちえりはかなり動揺しながら言った。すずの指摘が図星だったから動揺したのか、それとも協力していく仲間のはずだったすずに疑われたことに動揺したのかは誰も分からなかったようだ。
だが、少なくともこの出来事がこの後起こってしまう悲劇に繋がる疑心暗鬼の芽を生んだのは間違いないことであった。
「うわぁどんどん狭くなっていくんだー。PUBGみたいですね」
会議室の静寂を破ったのはイオリの言葉だった。
イオリの少々わざとらしくも感じる言葉で……実際恐らくわざといつもよりも明るく喋ったのだろうがそれによって他の面々も疑心暗鬼から抜け出すことができたようだ。
「あ、ルール6ですか?そうですね。確かにそんな感じですね。どちらかといえばバトロワですけど……こんな広い建物から階段まで辿りついて上に登らなきゃ辛いですね」となとりが言う。
「バトロワも制限時間が3日間だったし首輪付きだったし、このゲーム確かにバトロワに似ているね」ともちが本題とはあまり関係がないところに食いついた。
「でもバトロワには戦闘禁止エリアがないけどこれにはあるのは楽だね!誰かに襲われてもそこに逃げ込めば良いんだし!そもそも死なないし!」とちえりが言う。
一度は暗くなった会議室の雰囲気が明るくなっていく。しかし、この雰囲気は牛巻りこの言葉によって再びブチ壊されてしまった。
「でもこれ死んだ方がマシかもしれないよね……ちえりーらんどだよ?」
「酷いよ!りこぴん!みんなも黙っちゃってひどい!ちえりーらんどは笑顔が絶えない職場だよ!」
ちえりが再び弁明した。机をドンドンと叩き、如何にも不服そうだ。
「でもちぇりー。ちえりーらんどで働きたい?無償で。二週間も」
「えっ、いや、いや嫌っていう意味じゃなくて。従業員はみんなちえりに優しいから大丈夫だよ!」
「じゃあカルロ総合病院に送られるんじゃないの?」
りこに完全に論破されてしまったちえりは完全に意気消沈してしまった様子だ。
「でも電脳ペリカ200億って凄くないですか?」
イオリがポジティブな話題にしようと喋りだした。しかしあまり他の人には電脳ペリカ200億は魅力に映らなかったようだ。
「いおりん。電脳ペリカってシロちゃんの動画に出てくる架空の通貨でしょ?私たちは円使っても嬉しくなくない?」
イオリはもちの言っていることに何故かピンと来ていなかった様子だがやがて何かに気がついたのかポンと手を叩いて自分のPDAを操作し始めた。
「そういえば皆さん見せていませんでしたねごめんなさい」
そういうとイオリはPDAを別の画面に変更した
「これって……」
誰かが固唾を飲む。だがそれも無理は無い。画面の中には電脳ペリカ5000万でベリーベリータルトチーズケーキ、電脳ペリカ一億でアップランドが好きなゲームを購入など豪華なラインナップがずらりと並んでいた。そうこれはゲーム終了後開かれるショップのカタログだったのだ。
だが、誰かが固唾を飲んだラインナップは恐らくこの店一番の高額商品だったのだろう。
その高額商品の名前はばあちゃるを一日借りられて、しかもお願いを出来る限り聞いてくれる券(5億ペリカ)であった。
ゲーム終了した後に彼女達はこのゲームについてこう語った。
『勝てばばあちゃる』『負ければちえりーらんど』
この思考のどちらか、あるいは両方に取り憑かれた結果があのゲームの惨状であったと。
誰も彼もが皆、自分の勝ちたい負けたくないという欲望に染まりきり、他人を出し抜こうとしていたのだと。
「さてそろそろ10番を見せるときなのではー?」
ちえりが勿体ぶった口調でPDAを差し出す。すっかりさっきの状態から立ち直ったようだ。そんな彼女が見せたルール10は勿体ぶった理由が分かるほどのものであった。
▼ルール10
カードの種類は以下の13通り。
AのPDA…QのPDAの所有者を殺害する。手段は問わない。
2のPDA…JOKERのPDAの破壊。このPDAのみ半径1m以内でJOKERの偽装機能は無効、初期化される。
3のPDA…3名以上の殺害。ただし首輪の作動は含まない。
4のPDA…自分以外の首輪を3つ取得する。首を切り取っても、解除条件を満たし外すのを待つのも良い。
5のPDA…館全域の24個のチェックポイントを全て通過する。特殊効果として地図上にポイントの表示がされる。
6のPDA…JOKERの偽装機能を5回以上使用。自分で使う必要も、近くで行う必要も無い。
7のPDA…開始から6時間目以降に全員と遭遇。死亡している場合は免除。
8のPDA…自分のPDAの半径5m以内でPDAを5個破壊する。6個以上破壊した場合は首輪が作動する。
9のPDA…自分以外の全参加者の死亡。手段は問わない。
10のPDA…首輪が5個作動すること。ただし2日と23時間より前に行うこと。
JのPDA…開始から24時間以上行動を共にした人間が2日と23時間時点で生存していること。
QのPDA…2日と23時間の生存。
KのPDA…PDAを5台以上収集する。手段は問わない。
「うわっずるい!このルール持っている人メチャメチャ有利じゃないですか!」すずは驚きを隠す気もないようだ。
「うわー普通に他人を殺すのが条件のやつあるねー。9とか酷いわ。全員殺さなきゃいけないとか誰かが条件達成して首輪外して侵入禁止エリアに入られた時点で敗北確定じゃん。これ当たった人可哀相」もちは思ったより驚かなかったのかすぐに分析をしだしたようだ。
「でもこれ条件達成した人のPDAや首輪もらって作動させたり壊したりも出来そうですから思ったよりみんなで協力は可能そうですね」なとりも動揺に分析する
なとりの発言で何か思うところがあったのかもちが少し悩むそぶりを見せた後、ちえりが落ち込むまで立っていたホワイトボードの前まで移動した。
「じゃあみんな。協力するために解除条件の教え合いしようか?」
ガタッ
猫乃木がそう言った瞬間、なぜかイオリが立ち上がった。表情は動揺しきっており、いつのまにか自分のPDAを握っていることもあってか、今すぐこの部屋から逃げ出してしまいそうであった。
「あ、あの。イオリ……あっ!そうだ。イオリジョーカー探しに行きたいので失礼しますね!ルール交換ありがとうごさいました!」
そう言うとイオリは一礼した後にこの部屋から本当に出ていってしまった。
あまりの急さにみな固まってしまっている。最初にその硬直から抜け出したのは八重沢なとりだった。
「ちょ、イオリさん!?……皆さんごめんなさいイオリさん一人には出来ないのでイオリさんを追います。ありがとうごさいました!」
そういうとなとりはイオリを追って出ていってしまった。
「解除条件の見せ合いするけどみんな良いよね?」
しばらくの静寂の後、気を取り直したもちは再び言った。3人から反対の意見が出る様子はなかった。
「じゃあ私から……とその前に皆さんに一つ質問です。皆さんの解除条件はA、3、9のいずれかですか?」
A、3、9。この三つの解除条件は他のプレイヤーの殺害が必要不可欠なものだ。
死亡判定になった者は死ぬわけではない。だがちえりーらんど送りというある意味死んだ方がマシとも言える罰ゲームがあることもあって、他3人ももちが言わんとしていることが理解できたのか緊張の面持ちで他の面々を見る。
しかし、誰も喋らなかった。
それを質問への否定だと判断したもちは自分のPDAを操作し始めた
「あーよかった。みんなそれじゃないんだね。ならおっけまーる!私の解除条件はこれです!」
もちは操作し終えたのかPDAの画面を3人から見えるように前に出した。
「私の解除条件はコレ!お願いだからAから守って!」
画面に映っていたのはカルロピノが描かれたトランプのカード。Qのカードであった。
Side:八重沢なとり 一人称視点
「ハァハァやっと見つけた!待ってくださいイオリさん!」
会議室から外に出た私はすぐにイオリさんを追った。
長い長い廊下を走り抜けた先でようやく辿りついた。
「あ、なとなと!?何で追ってきたの?」
「イオリさんが心配だから追ってきたんですよ!」
本当はイオリさん関係なしに会議室を抜け出す予定ではあったけど、イオリさんが心配だったのは事実だ。
「なんでイオリさんは抜け出してきたんですか!」
私のその言葉に思うことがあったのかイオリさんは腕を組んで考え出した。その間に私は息を整える。いくらイオリさんの方が先行していても着物の方が疲れそうなのになんでイオリさんは走っていたのにそこまで疲れていないんですか!
……やっぱり吹奏楽部は体力使うんでしょうか
「……わかった。なとなとの解除条件を教えてくれたらイオリも理由と自分の解除条件を教えるね」
そんなことを考えている内にイオリさんが覚悟を決めたような顔で私に問いかける。私の解除条件か……別に言っても大丈夫そうだ。
「分かりました。私の解除条件は2。JOKERの破壊です」
私は自分のPDAをイオリさんに見せながら言った。さてイオリさんが逃げ出した理由はなんでしょうか?
……想像はある程度できますが
「はーよかったぁ、これならイオリも解除条件言えますね」
イオリさんはそんなこと言いながら自分のPDAを操作しはじめる。きっと自分の解除条件を見せるためだけど……私の解除条件によっては逃げだすつもりだったんですか!?
「はいなとなと。これがイオリの解除条件です」
イオリさんの解除条件は……A
イオリさんが私にちょっと泣きそうな声で語りかけてくる
「なとなとーイオリ誰かをちえりーらんどに送りたくないよー助けてー!」
……あの。よりにもよってイオリさんがキラークイーンってミスマッチすぎません?
第一章『お花畑のキラークイーン』終
生存者残り13人
A【ヤマトイオリ】…QのPDAの所有者を殺害する。手段は問わない。
2【八重沢なとり】…JOKERのPDAの破壊。このPDAのみ半径1m以内でJOKERの偽装機能は無効、初期化される。
3【???】…3名以上の殺害。ただし首輪の作動は含まない。
4【???】…自分以外の首輪を3つ取得する。首を切り取っても、解除条件を満たし外すのを待つのも良い。
5【???】…館全域の24個のチェックポイントを全て通過する。特殊効果として地図上にポイントの表示がされる。
6【???】…JOKERの偽装機能を5回以上使用。自分で使う必要も、近くで行う必要も無い。
7【???】…開始から6時間目以降に全員と遭遇。死亡している場合は免除。
8【神楽すず】…自分のPDAの半径5m以内でPDAを5個破壊する。6個以上破壊した場合は首輪が作動する。
9【???】…自分以外の全参加者の死亡。手段は問わない。
10【???】…首輪が5個作動すること。ただし2日と23時間より前に行うこと。
J【???】…開始から24時間以上行動を共にした人間が2日と23時間時点で生存していること。
Q【猫乃木もち】…2日と23時間の生存。
K【???】…PDAを5台以上収集する。手段は問わない。
というわけで今回の更新はここまでです
動画に関してですが同一人物なので問題ないです
次の章で残りの7人を出した後に誰が生き残るかのBETを行うので少しだけお待ちくださいませ
なるべくルールとかが分かりやすいように登場人物の喋らせ方を工夫したのですが限界があると悟ったので色々質問を受け付けますのでどうぞ
思考の読み合いとか裏切りとか複雑そうだけど面白そうだ……ドル部すずすずしか知らんけどいい機会だし応援するで
あと>>7の与えられる情報の数ミスってるで(小声)
>>30
うわ本当ですね。原作では存在しないルール2をねじ込んだのでそこの修正忘れていました
アイドル部はいいぞぉ……ニコニコの切り抜きとかでいいから少しずつ見てけ
ルールまとめ(ルール10は>>28と同じなので省略)
賞金にミスがあったので訂正してます
▼ルール1
参加者には特別製の首輪が付けられている。それぞれのPDAに書かれた状態で首輪のコネクタにPDAを読み込ませれば外す事ができる。条件を満たさない状況でPDAを読み込ませると首輪が作動し、15秒間警告を発した後、着用者を【死亡判定】にする。【死亡判定】を行ったあと首輪は消滅する。
一度作動した首輪を止める方法は存在しない。
▼ルール2
このゲームは本来の体ではないアバターを使って行われている。アバターが傷つき現実なら死んでいるような状態になったや首輪が作動したとき【死亡判定】となり、強制ログアウトが行われる。ログアウトした者は敗北となる。
ログアウトした瞬間アバターは等身大のマネキンに変化する。持っていたものは作動済みの首輪を除き、基本的にそのまま残る。
▼ルール3
参加者には1〜10のルールが5つずつ教えられる。与えられる情報はルール1〜3と、残りの4〜10から2つずつ。およそ5、6人でルールを持ち寄れば全てのルールが判明する。
▼ルール4
PDAは全部で13台存在する。13台にはそれぞれ異なる解除条件が書き込まれており、ゲーム開始時に参加者に1台ずつ配られている。この時のPDAに書かれているものが、ルール1で言う条件にあたる。他人のカードを奪っても良いが、そのカードに書かれた条件で首輪を外すのは不可能で、読み込ませると首輪が作動し着用者は敗北する。あくまで初期に配布されたもので実行されなければならない。
▼ルール5
最初に配られる通常の13台のPDAに加えて1台ジョーカーが存在している。これは、通常のPDAとは別に1階のどこかに置かれている。ジョーカーはいわゆるワイルドカードで、トランプのカードをほかの13種のカード全てとそっくりに偽装する機能を持っている。制限時間などは無く、何度でも別のカードに変えることが可能だが、一度使うと1時間絵柄を変えることができない。さらにこのPDAでコネクトして判定をすり抜けることはできず、また、解除条件にPDAの収集や破壊があった場合にもこのPDAでは条件を満たすことができない。
▼ルール6
侵入禁止エリアが存在する。初期では屋外のみ。進入禁止エリアに侵入すると首輪が警告を発し、その警告を無視すると首輪が作動し強制ログアウトが行われる。また、2日目になると侵入禁止エリアが1階から上のフロアに向かって広がり始め、最終的には館の全域が侵入禁止エリアとなる。
▼ルール7
開始から3日間と1時間(73時間)が過ぎた時点で生存している人間を全て勝利者とし、20億電脳ペリカの賞金を山分けする。ゲーム終了後電脳ペリカで購入可能なショップをオープンする。
逆に強制ログアウトした者はちえりーらんどかカルロ総合病院での無償労働14日間の罰が与えられる。
▼ルール8
指定された戦闘禁止エリアの中で誰かを攻撃した場合、首輪が作動する。
▼ルール9
開始から6時間以内は全域を戦闘禁止エリアとする。違反した場合、首輪が作動する。正当防衛は除外。
>>35
動揺しているところ以外は敬語にしてないはず……と思って見直したら半分以上敬語になってました。
すいません……たぶん「○○なんだなぁと思いました」みたいなイオリンが話題の〆によく使う敬語の印象が強くてミスったんだと思います
>>36
200億はミスで20億なんです!すいません……
何だかんだみんなばあちゃるさんのことを慕ってはいるようなので一日券を使うことで多忙なばあちゃるさんを休ませてあげようって考えてるんじゃないでしょうか。ホラ、実質有給みたいなもんですし。
カップリングかどうかはご想像にお任せします。少なくともカップリングと確定できるように書く気はありませんが
今日の更新予定(暫定版)
13:30 Side:チーム猫乃木
14:30 Side:電脳少女シロ
15:00 Side:カルロピノ
15:30 Side:木曽あずき
作者は原作だと麗佳さんが一番好きです
1章裏【信じるための開示、信じるための不開示】
Side:チーム猫乃木 三人称視点 【00:02:30】
もちの解除条件のカミングアウトを受けた3人はそれぞれ物騒な解除条件じゃないことを喜ぶ者、自分の解除条件とのシナジーに対して喜ぶ者、そして……明らかに落ち込んだ顔になる者に別れた。
「クイーンか……じゃああんまり私といない方が良いかもね……」ちえりが呟いた。申し訳なさそうな顔でもちの方を見つめる。
「えっ?ちぇりーどういうこと?」りこが困惑したような声をあげる。視線は明らかにちえりのPDAの方を向いており、原因が解除条件にあるのだと思っているかのようだ。
実際、牛巻の推察の通りちえりは自分の解除条件がもちの解除条件の不利になることは間違いない。
ちえりは少しだけ悩むそぶりを見せた後、意を決したように自分のPDAを見せた。
「ちえりのPDAは7なの。だから……Aとも会わなきゃいけないんだ」
「うーん別に悩む必要なくない?一緒に行こうよ」もちが少し考えた末にちえりに言った。特に嫌な顔をしておらず、本当に悩む必要がないと考えている風に見える。
「えっ?何で?」もちに嫌な顔をされると思っていたのかちえりはきょとんとした顔でもちの次の言葉を待っていた。
「だってルール上たぶん生存するのは5、6人くらいだからその頃にはAは死んでいるかもしれないし、Aに遭っても私がQだってことがバレなければ良いんだよ?」
もちの言う通り、ルール上生存可能な最大人数こそ10ほどになるものの、実際はそうはいかず5〜6人程度に絞られてしまうだろう。
どちらかといえば本当にちえりが気をつけなければいけないのは9との遭遇である。しかし、9にしても9は全員の敵である上にほぼ戦闘必須なので死亡する可能性が高い。
「ありがとうもちちゃん!」
ちえりはもちに抱きつこうとして……それがルール8で言うところの攻撃に当たるかどうかが分からないことに気がついてやめた。
「そういえば6時間超えるまで攻撃してはならないんでしたよね……今何時間経過しているんでしょう?」とちえりがルール9を思い出して抱きつくのをやめたことに気がついたすずが言った。
この会議室には時計がなく、アバターはいつも身に付けている服装を除いては何も持っていなかったため、当然スマホや腕時計を持っておらず、現在が朝か夜であるかすら体内時計でしかわからない。
だが、一つだけ残り時間を知る方法はある。それにこの中で唯一気づいていた牛巻はすずの方にPDAを差し出した。
「あ、それはねかぐらん。PDAのホーム画面っぽいところに載っているんだよ。ほら、右上に」
充電ノコリ98% 00:02:32
┏━━━━━━━━━┓
┃ 解 除 条 件 ┃
┗━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ ル ー ル ┃
┗━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ マ ッ プ ┃
┗━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ 機能拡張ソフト ┃
┗━━━━━━━━━┛
「一番右の桁が分。真ん中の桁が時でどれくらいゲーム開始から経ったかを表しているっぽいんだよねー。一番左はたぶんだけど一日たったら01って感じになるんだと思う」
3人ともりこの分析に感心しているような顔で「へー、本当だ」と言う。
それに恥ずかしくなったのかりこは慌てて……
「あ、そうだついでに牛巻の解除条件も見せとくね」と言ってPDAを操作した。
「牛巻のカードはジャック。もっちーとずっと一緒にいれば解決!」
「お?私が生存すればりこぴんは確かに確実だね?……私が生存すれば だ け ど」
もちがいたずら好きの子供がするような意地悪な笑みを浮かべながらりこの方を見て言った。明らかな冗談である。
ちえりはそんなもちに何らかのリアクションを取ろうとして……面倒くさくてやめたのかジャックのPDAについて考察した。
「いや、たぶんこの解除条件って首輪を外した人も含まれるから解除した人に一番下の階に逃げてもらえば解決じゃない?まぁ念のためにもちちゃんと居た方が良いと思うけどね?」
だが、その発言を茶番へのパスだと受け取ったもちはさらに冗談めかして言う。
「酷いわあなた!私とは遊びだったのね!」
「違うよもっちー!牛巻はみんなを愛しているんだ!だからいつだって一人一人の本気なのさ……」
「トゥンク…」
「……あの?そんなことやってるからアイドル部じゃなくて芸人部だとか言われちゃうんですよ?」
このまま茶番が続いてしまい、本筋に戻れなさそうだと判断したすずは強引に軌道修正を図った。
「私の解除条件も見てください。ぶっちゃけぶっちぎりに皆さんの解除条件と一番ミスマッチですから」
「うわぁ……」猫乃木が思わず呟いた。
だがそれも無理はない。PDAは首輪を外すときに使う都合上、基本的には解除条件を達成しないと他人に譲ることはできない。だが、ここにいるメンバーの内二人はどうあがいても2日と23時間後の解除条件が確定しているし、ちえりのものだって運が良くない限り終盤での解除となるだろう。
つまり、すずはこのメンバー以外からPDAを大量に入手しなければもちとりこより後の解除となる。
「3人は実質一蓮托生の関係だねー」とちえりがまるで自分は違うかのように言った。
とにもかくにもほぼずっと一緒に仲良くいることが確定した彼女達は今後の方針を決めることにした。
「まずジョーカーどうしよっか?」
「別に偶然見つけたら取っておくけどわざわざ探しにはいかなくて良くない?私のQを偽装するくらいしか有効活用できる方法無いし」
「それにあの言葉が本当ならイオリンが探してるしね」
という流れでジョーカーについてが決まり、
「他の参加者を見かけたらどうしますか?」
「基本はもっちーの解除条件を隠して相手の解除条件を教えてもらう。相手の解除条件が問題なければ一緒に行く感じかなかぐらんの解除条件のために」
「ありがとうございます」
といった風に他プレイヤーとの遭遇したときの動きについて決まり、
「武器見つけたらまず最初に誰が持つ?」
「ちえりさん」
「ちぇりー」
「うんうん。やっぱまずはちぇりたんだよね!」
「……なんかひどいよー」
という風に武器についてが決まり、戦闘禁止時間の内に仮眠休憩を取ってから行くことにした。
「じゃあおやすみー」
他の部屋から調達してきた目覚まし時計をセットして4人は横になった。
一見完全に信頼しきった様子だが、よく見ると全員きちんとPDAを肌身外さず身に付けており、取られないようにしていた。
「「「zzz……」」」
暗い会議室の中三人が眠っている。
三人が眠っていることを確認した残りの一人は……
ムクッ
ガチャ
ドアを静かに開けて外に出ていった。
???「目覚まし時計が鳴る30分前に戻ろう」
彼女は廊下に出て呟いた宣言通り、誰にもばれずに30分前に戻ってきていた。
next……Side:電脳少女シロ
お、来てた
早速動き始めた人がいるけど最初に動くのはどうしてもかませっぽく思ってしまうけどどうなるかな
個人的には牛巻ジャックはぴったりだと思った
シロちゃんの素の一人称は私派です。
文句があるやつはかかってこい!
Side:電脳少女シロ 一人称視点
「足りないルールはルール9か……なんなんだろ」
目の前のオレンジ色の髪の少女が特徴的な声で呟いた。
「3人でルール被りないって凄いことだけど……ランダムに配布されるルールは7個だから一個足りないのは仕方がないよね。とはいえルール9……気になるぅ〜!」
オレンジ髪の少女―北上双葉に対して耳が美味しそ……特徴的なもこ田めめめが慰めているのかそうじゃないんだかよく分からないことを言っている。
足りないものは仕方がない。そろそろルールの整理みんな出来たと思うし、次の話に進もうか。
「じゃあ二人とも。ルール交換をしたけど……どうしよっか?解除条件」
現在暫定的にリーダーとなっている私―シロが二人に語りかける。
ここはおそらくプログラムの世界の建物の中の一角にある部屋。
私達はそこでゲームで勝ち抜くための『一時的な』協力関係を結ぶための会議をしていた。
私と二人が出会ったのは私が起きてからすぐのことだった。ルールと自分の解除条件を把握して、馬を一発ぱいーんしようと思いつつ、廊下を歩き始めたところ、すでに合流していたらしい二人と出会った。
軽い情報交換……といっても半分くらいは急にこんな場所に飛ばした馬への愚痴だったけど……まぁ情報交換をした私達はそれぞれ誰がどのルールを持っていることだけは教えあった。
私はルール7とルール10を、めめめはルール4とルール5を、ふたふたはルール6とルール8を持っていると分かり奇跡的に被りがないと判明した私達は即座に交換を選択、今に至る。
「解除条件……めめめは別に教えて良いけれど……」
「ふーたんも大丈夫だけど……」
「シロも大丈夫だけど……待った。この協力関係はとりあえず一時的っていう話だよね?なら今すぐに解除条件の教え合いはしないほうが良いよ」
私の発言に二人は目を丸くする。どういう風に状況が動くか分からないからとりあえず3階ぐらいまでの協力関係にしようという話は最初の情報交換の時点で決めていたけれど、解除条件を教えないという発想はなかったみたい。
うーんどうやって説明しようかな。
「ルールの交換は基本的に自分に対してデメリットはないけど解除条件の交換は明確なデメリットがあるって分かる?」
「うん。殺す系の解除条件だったら人から避けられちゃうよね。あとQはAにばれたら不味いし」
ふたふたが考えついたデメリットを上げるている。だが、甘い。協力してなるべくちえりーらんどの犠牲者を少なくしてクリアするのが頭の中で前提となっているからそれしか思いつかないんだろう。
「もっと色々あるよ?例えば2の解除条件はジョーカーの破壊だけど、別の人が先にジョーカーを入手して破壊したらどうなる?」
「え!そんなことしたら2は絶対達成出来なくなっちゃうよ!他の人はジョーカーを壊しても利点が……」
めめめが驚きの声を上げる。なんでそんなことをするんだ。そんなことをしても意味がないと思って……気づいたようだ。
「あ!貰える賞金が増える!」
「更に言うと、他の人を排除するっていうことは自然と自分が敗北する可能性が減るんだよね。どんなPDAも妨害をすることが出来るし、成功すればするほどどんどん賞金が増えていく。だから元々賞金狙いの参加者は出来る限りPDAの妨害をした方が良いに決まっているんだよね」
そう、誰も危害を加えない自分一人で完結するような解除条件は自分を殺すような解除条件にのみ気をつけなければいけないかと言ったらそうではない。賞金のために妨害してくるであろう存在にと気をつけなければいけないのだ。
「9もいるし、そもそも出来ることなら情報を流さないほうが良いっていうのは分かった?二人とも」
めめめとふたふたはコクコクと首を振る。
ちなみに二人には言わなかったがもう一つどんな人の解除条件だろうと重要な理由がある。それはある程度解除条件を集めれば残りの人物の解除条件も当たりを付けられるということだ。
このゲームにおいて他人の解除条件の情報は下手をすれば自分の命と同等の価値を持つ。
「だからシロ達は解除条件を今は渡さない方が良いってこと。わかった?」
「……シロちゃんはめめめ達のことを信用していないの?」
めめめが何とも言えない顔で見つめてくる。
「めめめもふたふたも信用しているよ?でも信用しているからこその情報の不開示っていうのがあるんだよ」
「え?どういうこと?」
めめめが明らかにピンと来ていない顔で見る。ふたふたも同じだ。
ぶっちゃけ今の発言は結構適当に言っちゃったから根拠はない。安心させるための半分出任せだ。
私の本当の思考を正しく言うならば『情報の不開示によって信用できる』と言ったところだ。
うーんどうやって説明しようかな……諦めて誤魔化そう!
「このゲームで裏切りが発生するのってどうしてだと思うふたふた?」
誤魔化すためにふたふたに質問を投げかける。今からする話は『情報の不開示によって信用できる』ことの理由だ。
「うーんと、相手が自分にとって必要なくなったから?」
「そう!相手が死ぬことのリターンがリスクを上回るから起こるんだよね。例えば……相手が持っている情報を全て入手したとかね。つまり、自分の解除条件をみんなに伝えてしまうことは自分の価値を下げる行為なんだよ」
めめめとふたふたがなるほど……といった顔をしている内に一気に畳かける!
「逆に言えばさ、全員解除条件を言わずに目的地まで行ったら解除条件を教えるって条件にしておけば『そこに辿り着くまでは』裏切りが発生しないとは思わない?」
私の説得に納得したのか二人は解除条件を言うのはやめて少しここで休憩してから出発することになった。
私の解除条件を言わないという作戦が吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。
next……Side:カルロピノ
ここで残念なお知らせです。
少し予定時刻を遅らせます。理由は書き溜めの中にとんでもないミスを見つけたこととふーたんの生放送です。
16:00 カルロピノ視点
16:30 木曽あずき視点
とさせてください
>>48
牛巻がジャックっていうのは分かります。なんとなく従者っぽい性格なのと(実際電脳バイトのどれ……げふんげふん)協調性の高い性格なのがそれっぽいですよね。
……勿論ジョーカーで本当は別のカードの可能性はありますが
速報。作者もちにゃんにやらせた茶番の台詞を間違えてた。正しくは「酷いわあなた!私はキープだったのね!」だった模様
Side:カルロピノ 一人称視点 一階【00:05:08】
「やっと見つけましたわ!待ってくださいごんごんお姉ちゃん!」
やっと人影を見つけた私はこのタイミングを逃さないように駆け出した。
PDAに表示されている時間が正しければ現在ゲーム開始からすでに5時間が経過済み。それにも関わらず私は今まで誰一人として出会っていない。運が悪すぎますわ。
二階に一度上がって下りてきて、それでやっと見つけた相手。ここを逃す手はありません!
「あ!ピノちゃん!おはよー!」
「ごんごんお姉ちゃん。ルール交換してください!」
ルールをランダムで貰うというルールは明らかに情報交換を前提としています。PDAを奪うという手もありますが、どちらにせよ他人との接触は必須!それなのに運が悪すぎます!
「良いよー……けれどピノちゃん何持ってるの?」
ここで私が持っているルールをごんごんお姉ちゃんが両方既に持ってしまっていた場合、交渉はおそらくダメ。そこまで私の運は悪くないと信じたいですけれど……
「わたくしが持っているのは、ルール7とルール9ですわ」
これで被っていた場合は奥の手を切らなきゃいけない。出来れば切りたくないのですけれど……
「えっと私はルール4とルール9かな!」
一被り!まあ仕方ありませんね……わたくしは数学が嫌いですけれどたぶん半分位の確率で被りが発生するはず。
わたくしはごんごんお姉ちゃんとルール交換しました。ルール交換後、ごんごんお姉ちゃんが更に私に交渉をしてくる。
「そういえばピノちゃん。いろはね。あずきちゃんと出会ってね。ルール10を交換してもらったんだー!ピノちゃんの解除条件を教えてくれたら教えてあげるよ!」
くっ、後から追加で情報を出してくるなんて……ごんごんお姉ちゃんなのにやりますわね……
仕方ありません。解除条件を出しましょう。奥の手はまだ切りたくありませんから。わたくしはPDAを操作してごんごんお姉ちゃんの方に差し出した。
「わたくしの解除条件は10。首輪の作動を5個しなければいけませんの」
「じゃあねーピノちゃんー!」
ごんごんお姉ちゃんが走り去っていく。わたくしはそれを見つめながらごんごんお姉ちゃんから貰ったルールを精査する。
まあわたくしの解除条件は余り流出しても痛くないので大丈夫でしょう。わたくしは攻撃側に回るつもりですし。
わたくしは二階に居たときに見つけた戦利品を眺める。
手に持っているのはスタンガンと二つのPDAの機能拡張ソフトウェア。
これを使ってわたくしは勝ち抜きますわ。
next……Side:木曽あずき
Side:木曽あずき 三人称視点 二階【00:04:42】
木曽あずきは大広間のような場所で自分のPDAを眺めていた。先ほど金剛いろはから教えて貰ったルールと他のルールを精査しているようだ。
かなり集中していたせいか彼女は後ろから来る少女に気がつかなかったようだ。
チャキ
「!?」
「あずきちゃん。殺されたくなかったら持っているPDAを床下に置いて、持っている情報を話して」
後ろから抱きつくような形でナイフを首元に突き立てて脅しているのは夜桜たまである。
今の状況を一瞬で分析し、明らかに形勢不利と判断したあずきはPDAを床に落とすふりをして……
銃口をたまに突きつけた。
「!?」
「夜桜さんが1mmでもあずきの皮膚に刃が触れた瞬間、死ぬのは夜桜さんの方ですよ……?」
たまの表情が驚きに染まる。体に少しだけ触れている感触は明らかに銃口の形である。明らかに形勢が悪くなったと判断したたまはナイフを突き立てるのはやめて、あずきから離れた。
「ベタオリするからナイフ離すから撃つのはやめて?」
あずきが持つ銃が自分の方を向いているのを確認したたまは更にあずきから距離をとるとナイフを床に落として両手を上げた。
それを確認したあずきは……
「ふぅ。やっと落ち着いて話せますね」
と呟くと自分のPDAを操作して、そこに書かれた内容を読み上げる。
「ルール9。開始から6時間以内は全域を戦闘禁止エリアとする。違反した場合、首輪が作動する。正当防衛は除外。……もしあなたがナイフを突きつけていたら、本当にあなたは死んでいたんですよ?」
ルール9を読み上げた後、たまが見えるように近づいてPDAの画面に書かれたルール9を見せた。
たまはあずきの発言に驚き、ちゃんと考えるそぶりをみせた後に、あずきの言うことを信用したのか
「はー危なかったんだ。ありがとうあずきちゃん」
と言って手を上げるのをやめた。あずきもまたルール通りなら銃を撃てないはずだからだ。とはいえ今更敵対する理由がないたまはあずきの次の言葉を待った。
たまが完全にあずきの話を聞いてくれる姿勢になったのを確認したあずきの次の発言はたまを困惑させることになった。
木曽あずきは自分のPDAを操作しながら
「夜桜さん。あずきと手を組みませんか?」と言ったのだ。
「え?うそでしょ?」当然驚いたたまはあずきに疑問を投げかける。さっき殺そうとした相手と手を組むなんて……と思っているような感じだ。
「たまさんの解除条件は人を殺すことで利益に繋がる解除条件なのは分かっています。ですが、だからと言って協力できないとは限りません。一旦あずきと協力関係を結びましょう。あずきにも協力関係を結ぶ利点はありますし」あずきはその思考を知ってか知らずか続ける。
「え?でもいつ私があずきちゃんを殺すか分からないよ?」まだたまは疑っている様子だ。
「あくまで一時的な協力関係ですし、あずきは銃を持っていますから殺されそうだと思ったらいつでも迎え撃てます。第一……先ほどまでルールを知らなくて死にそうだったのにここであずきと手を結ばないでどうするんですか?今ならあずきが持っているルール教えますよ?」
たまは図星だったのか狼狽えて……協力関係を結ぶことに決めた。
「分かった。あずきちゃんと手を結ぶよ。じゃあまずはルール交換しよっか。私はルール6とルール7」
「私はルール9とルール10。それに金剛さんから貰ったルール4ですね。それとたまさん。あなたがどんな解除条件だったとしても一つ頼みたいことがあります」
あずきは銃をポケットにしまってたまと近づいた。そしてPDAを操作してたまに見せる
「あずきのカードは4。殺した相手の首輪はください。これがたまさんと協力関係を結ぶ利点です」
「なるほど確かにこれなら他人を殺そうとしている人と組む利点はある解除条件だね。そういえば私の解除条件は言わなくて良いの?」
「大丈夫です。どうせ途中で協力関係は終わりますし、自分を解除条件を言わなくて済む方が安心できるでしょうし、あずきは解除条件を言われないための口封じで殺されるのが嫌ですから」
あずきが肩をすくめて言った。ちょっと冗談めかした言い方であった。
「……そういえばよくあの状況で私に銃口突きつけられたね。触ってない私と違って触ってたけれどルール9に抵触するとは思わなかったの?」
たまはふと思い出して言った。きっとあずきには何らかの理由があってやったのだろうと思っているようだ。
だが、あずきに視線を向けたたまは驚いた。
「イ、いやべつにそのことに気がつかなかったとかそんなことあるわけないじゃないですか」
明らかに動揺していた。そんな彼女を見たたまはクスクスと笑うと再び協力のための作戦会議の方に思考を戻した。
彼女は気づかなかった。あずきが持っている銃は『本物ではなく只のモデルガン』だということに。
このことを知らなかったことが彼女の思考を狂わせることを、夜桜たまもそして木曽あずきですらもこのときは気づいていなかった。
1章裏【信じるための開示、信じるための不開示】終
ばあちゃる「はーいはいはい世界初男性バーチャルyoutuberのばあちゃるです!視聴者の皆さん楽しんでいますかー?今回はアイドル部とシロちゃんによるデスゲーム風レクリエーションをお送りさせて頂いておりますが。なんとなんとですよー誰が生存するかを予測する賭け事的なことをねー今回やってしまおうということでですね。やることにしました。」
「皆さんはですね。架空のお金での賭け事になっちゃうんですがねーぜひBET【生存しそうな人物の名前】って感じでコメントしてもらえばオッズ表を出させて頂きたいと思いますよ。勿論ゲームに関する質問や感想、考察とかはどんどん出して貰えるとメチャクチャ嬉しいんでね。よろしくお願いいたしますねー」
生存者残り13人
【猫乃木、神楽、牛巻、花京院】抜けルールなし
【八重沢、ヤマト】抜けルールなし
【シロ、北上、もこ田】ルール9抜け
【カルロピノ】ルール5・6・8抜け
【金剛いろは】ルール5・6・8抜け
【木曽、夜桜】ルール5・8抜け
A【ヤマトイオリ】…QのPDAの所有者を殺害する。手段は問わない。
2【八重沢なとり】…JOKERのPDAの破壊。このPDAのみ半径1m以内でJOKERの偽装機能は無効、初期化される。
3【???】…3名以上の殺害。ただし首輪の作動は含まない。
4【木曽あずき】…自分以外の首輪を3つ取得する。首を切り取っても、解除条件を満たし外すのを待つのも良い。
5【???】…館全域の24個のチェックポイントを全て通過する。特殊効果として地図上にポイントの表示がされる。
6【???】…JOKERの偽装機能を5回以上使用。自分で使う必要も、近くで行う必要も無い。
7【花京院ちえり】…開始から6時間目以降に全員と遭遇。死亡している場合は免除。
8【神楽すず】…自分のPDAの半径5m以内でPDAを5個破壊する。6個以上破壊した場合は首輪が作動する。
9【???】…自分以外の全参加者の死亡。手段は問わない。
10【カルロピノ】…首輪が5個作動すること。ただし2日と23時間より前に行うこと。
J【牛巻りこ】…開始から24時間以上行動を共にした人間が2日と23時間時点で生存していること。
Q【猫乃木もち】…2日と23時間の生存。
K【???】…PDAを5台以上収集する。手段は問わない。
JOKERの持ち主【???】
カード不明……シロ、北上、もこ田、夜桜、金剛
というわけで
BET【もこ田めめめ】
未だにカードが何か分かっていないし、生存本能つよつよマトンだから
みたいな感じでBETしてくださいませ。少なくとも全員死亡、勝者なし!というパターンは無いのでご安心を
ちなみに少し訂正をします
・一文書き忘れたせいで分かりにくくなっていますがちゃんとピノ様はごんごんから追加でルールを貰っています
・あずきちが持っているのはモデルガンじゃなくてエアガンです
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