安価でマスターとサーヴァントを決めて聖杯戦争を行います
キャラはvtuberのみにしてください
条件に合わなかった場合安価は1個下に移します
サーヴァント役は出来るだけ戦えそうなキャラを選んでくれると書きやすいです
この手のは素人ですがキャラ崩壊せず完結できるよう頑張ります
セイバーのサーヴァント >>3
35貸し
怪物を倒し、日が昇り、また沈む
そら「はぁ、なんだかやる気出ないなあ」
刀也「どうしましたか?」
そら「皆で戦って、倒して、なんか全部終わった感じがしちゃって。それに協力してた皆と今更戦うのもなんかなって」
刀也「……戦いたくないのなら教会で降参しても」
そら「ううん、そんなんじゃないの。刀也くんにもお願いがあるんだし、降参するわけにはいかないよ…………っ!」
会話する二人の背後に唐突に一つの影が現れた
間一髪で振り下ろされる凶器を剣で受け止める
刀也「ニーツさん……アサシンですか」
ベルモンド「よう、お二人さん」
刀也「昨日ぶりですね、不意打ちしておいて随分呑気ですが」
ベルモンド「こちとらアサシンなんだ、マスター狙いの不意打ちくらい勘弁してくれや。……どうした、なんだかやる気が無さそうだな」
そら「……」
ニーツ「これは聖杯戦争、戦う場所であり、私達は戦わなければなりません」
そら「分かってるけど」
ニーツ「だったら是非はないはずです、剣を構えてください。でなければ」
そら「っ!?」
ニーツ「自分がどうするか決める前に敗退してしまいますよ」
そら「そうだね、戦いに、集中、しないと!」
瞬間的に宝具を使用し視界から消滅する
意識的に死角となる頭上からの攻撃をなんとか防ぐ
本格的な戦闘が始まる
純粋なスペックでは凌駕しているセイバーだったが、ひたすら物陰に隠れてはヒットアンドアウェーを繰り返すアサシンには決め手に欠けていた
しかし逃げ、追う者が以上戦闘がその場だけで行われる道理はない
街中を駆け巡りながら二人は互いの武器をぶつけ合う
無計画に逃げていたアサシンはセイバーの動きに指向性があることに気づかなかった
ニーツ「ここは、公園……しまった、遮蔽物がない!」
セイバーはアサシンが公園に向かうよう誘導していた
ライダーとの戦いで一帯が破壊され平地に近くなっている公園に
そら「ここなら逃げ隠れ出来ないよね」
ニーツ「くっ……!」
そら「遅い!」
宝具で背後を取るがセイバーは振り抜くチェーンソーよりも速く動く
背後から振り抜かれる剣を既のところで受け止めるが、防ぐことはできずあえなく弾き飛ばされる
ニーツ(魔力放出……厄介な)
地面を跳ねながらごろごろと転がる体にそって回転する視界の端で剣の先端がこちらに迫る
ニーツ(来る……躱すか?いや、賭けだ!)
吹き飛ばされた体を地面に腕を突き立て無理やり停止させる
迫り来る剣を回避してから体制が崩れた無防備なセイバーにチェーンソーを
ニーツ「馬鹿な!いない、剣だけ!?」
迫る剣の向こうに持ち主はいなかった
飛来する聖剣よりも速くアサシンの背後に回り込んだセイバーの右足が無防備な背中に叩き込まれる
ニーツ「がっ……!?」
凄まじい威力の蹴りはアサシンの小さな体を軽々と空高く吹き飛ばした
そら「『約束されし(エクマ)』、」
遅れて飛んできた聖剣を手に取り魔力を集中する
ニーツ「くっ……む、あれは」
ヌルは概念が具現化した怪物である
先日のそれは本来存在しない非常に弱い概念がこの世界になだれ込み、集合することで無理やり存在となった
集合体は消滅したが無限に限りなく等しい数の概念共は残存している
それは本来世界に干渉出来ないほど微弱だがそれでもそれらは妄執を捨てることは無い
あるものは再び集合し、あるものは何か力を持つものに取り付き、あるものはまた別の方法で世界を砕こうとする
しかしそれらの多くは世界の理に導かれてこの世界から追放される
そうでなくとも貧弱な彼らは存在というものに耐えきれず世界に干渉しようとした瞬間消滅する
それでも偶然存在に耐えるほど多くの概念が集まり、一つの力あるものに取り付くことが出来た
だがそれは強大すぎた
未だに消滅していなかったライダーの兵装に取り付きその力を操ろうとした彼らはあまりの出力に暴走し、爆発して消滅した
偶然近くにいた彼を巻き込んで
本来なら気づいただろう、間に合っただろう、だが少ないやる気を押し固めた結果、彼女は眼前の戦いに集中し過ぎ結果、爆発するその時までそれに気づくことは無かった
公園に残っていた壊れかけの兵装が一つ、盛大に炎を撒き散らしながら爆発する
刀也「ぐあああああああああ!?」
そら「っ!?刀也くん!?」
慌てて駆け寄る
刀也「うぅ…………ぐあ、ぼ、僕はなんとか無事です、から……そらさんは、あちらを」
なんとか生きてはいるようだ
しかしかなりの部分を火傷しているし片腕はもはや動かないであろう状態になっている
魔術があるとはいえこのまま放置していれば不味いことになるのは明らかだった
しかし重症の患者一人を抱えて容易く逃げられるほど甘くはない
既に地上に降りたアサシンが武器を構えている
そちらに気を取られればマスターの方が彼を攻撃するだろう
そら「くっ……」
ベルモンド「何があったかは分からねえが、これは俺達の勝ちじゃあねえかな」
ニーツ「いくらなんでも荷物を抱えながら戦えるとは思わないでください」
そら「……」
ベルモンド「……あー、なんだ。ここで戦闘続けてもいいんだけどよ、一回あんたらに助けられちまったからな」
そら「そういえば……」
ベルモンド「あん時なんでも手伝ってやるって話だったが今ここでちゃらにさせてもらうぜ」
ニーツ「いいんですか?」
ベルモンド「受けた恩忘れて利に走るなんてのは外道のやる事だ。つーわけで俺達は帰るからよ、次会ったらきっちり勝つからな」
そら「……助かったぁ。そうだ刀也くん、今治療手伝うから!」
>>583指摘ありがとうございます
というか誤認識じゃないんですね
>>586正直言われるまで忘れてましたのでこういう形にさせて頂きました
そろそろ誰と誰が戦ってどっちが勝ったとかに安価の形式変えた方がいいですかね?
まだ五人残ってますしこのままいくと中々落ちない気がしまして
ぞろぞろと落ちていくのもあれなのでやるとしてももう少し様子を見ますが
誰が出てくるか>>595>>596
何が起こるか>>599
乙でした。
いい形で約束を消化できてよかったです。
これで残りのメンバー的に純粋に戦闘できそうで楽しみです。
加速
真っ向勝負
白兵戦では有利なセイバーであるが、これまでの消耗とキャスター陣営の周到な戦術、令呪、罠で追い詰められる。
トドメを刺そうと近寄るキャスターであるが、力也の令呪と顎で防がれた上にセイバーの紙一重のカウンターを受け、脱落
安価とれなかったので個人的に見たかった場面の妄想
・マスターの補助以外誰の邪魔が入らない真剣勝負
・最後は『約束されし、勝利の熊剣』と『月影果つる我が光(サテライトキャノン)』のぶつかり合い
・蓄積されたダメージと必殺技の衝撃に耐えられず聖剣が折れるが、
満月ではなかったためギリギリサテライトキャノンの出力を上回り剣陣営の勝利
・のらちゃん消滅前に弟子の成長を喜びながら自分の刀を折れた聖剣のかわりにそらちゃんに渡す
・のらちゃんが最後のわがままとしてねこますさんにそらちゃんの戦闘が終わるまで刀が消えないよに、そして折れた聖剣の魔力を刀に移すように令呪を使ってもらう
・のらちゃん消滅後にねこますさんが剣陣営を応援しリタイアのため協会へ
的なものを妄想してた
599さんの話も面白そうなので期待
36師弟対決
そら「歩いて大丈夫?」
刀也「えぇ、おかげで大分治りましたから。戦闘ならまだしもこのくらいなら大丈夫です、と、おや」
のら「こんばんは、そらさん」
そら「ししょー……」
のら「どうやら消耗しているようですが……加減はしません、構えてください」
そら「うん、分かってる。刀也くん、下がってて」
刀也「ええ、お気をつけて」
そら「うん、行ってくる」
二人が己の剣を構える
直後剣戟が始まる
二本の剣が火花と音を散らし何度もぶつかり合う
初めは互角に見えた戦い、しかしスペックで上回るセイバーが徐々に優位に立ち始める
のら「やはり剣だけでは厳しいですね」
後ろに飛びながらアサルトライフルを呼び出し乱射する
セイバーは四方八方に飛び回り回避しながら接近する機会を伺う
それを見てキャスターは右手に握る日本刀をアサルトライフルに変え両の腕からこれまでの倍の弾幕を敷く
躱し、打ち払い道を作り、更にまた次の弾丸を躱す
素晴らしい動きで全ての攻撃を躱し続けるセイバーだがその実まるで逆転の手を打てずにいた
魔力で作られた無数の途切れなく放たれる弾幕を前には身を躱すのが精一杯であったのだ
のら「そうやっていても私の弾は無くなりませんよ?」
そら「……だったら!」
セイバーが視界から消える
弾速よりも速く後方に飛び路地に姿を隠した
キャスターが片方の武器を日本刀に戻し、次いで魔術を行使する
のら「さて……どこに隠れたか分かりませんが、これで出てくるでしょう」
ライフルを天に掲げ乱射する
魔術によって軌道がねじ曲がり更に威力を増した弾丸が上空から地上に降り注ぐ
のら「ふふ、早く出てこないとマスターに当たってしまうかも知れませんよ?」
そら「はああああああああ!」
身を隠していたセイバーが姿を現し、その手に握る剣を叩きつける
のら「くっ」
全力で振り下ろされた剣を受けきれず、吹っ飛ばされるキャスター
体勢を崩した彼女に容赦なく追撃を加える
零距離で剣を振るい続けライフルを使う暇を与えない
のら「不味いっ……!」
足元の地面に弾丸を打ち込み僅かに怯んだ隙に後方に飛びすさる
のら「これで」
そら「第一拘束解放、『約束されし勝利の熊剣』!」
距離を取ったキャスターに光が迫る
今までよりも遥かに小規模で斬撃の様なものだったがそれでも無視できる威力ではない
魔術で盾を作り受け止める
のら「くっ……なに!?」
そら「これで!」
しかし聖剣の光は目くらましに過ぎなかった
光を防いだ直後の無防備な状態のキャスターにセイバーが剣を一閃する
指一本動かす暇すら無く切り裂かれ倒れ伏す
そら「これで」
のら「残念でした」
そら「!?」
唐突に背後から何か金属が背中に突きつけられた
それが先程の火器であった理解した瞬間引き金が引かれ、弾丸が放たれる
神がかった反応速度で飛び退り距離をとる
のら「凄まじい速さですね……しかしその腕はもう使えないでしょう」
回避しきれなかった弾丸を無理矢理弾いた左腕はあちこちに穴があきだらりと垂れ下がっていた
そら「確かに斬ったのに……なんで」
のら「私のクラスを忘れましたか?先程弾丸を降らせるついでにお人形さんを作っておきました。あなたが身を現してから戦ったのも、倒したのも全部私の偽物です」
そら「そんな……」
のら「キャスターを視界から外したのが間違いだったということです……さあ、いきますよ」
再び2丁のライフルが火を噴く
そら(ここで隠れてもまたさっきの焼き直しになるだけ……だったら!)
決死の覚悟で足を前に進める
致命になる弾丸だけを払い、それ以外全てを無視
体中に傷を付けながら歩を進める
のら「!」
両のライフルを手放しショットガンを呼び出す
二つの銃口から散弾が放たれる
そら「『約束されし勝利の熊剣』!」
空中で拡散する弾丸の全てを光が打ち消す
のら「なら……!」
巨大なエンジンの様な兵装が呼び出される
それが火を吹き爆炎を前方に放出しながらキャスターを後方へ逃がす
しかし突如としてエンジンが爆発する
のら「何がっ」
爆風に飛ばされながら目を向けると豪奢な剣が突き立っていた
セイバーは瞬時に後方に飛び握る聖剣を投擲していたのだ
次の瞬間には追いついていたセイバーが剣を抜き更に飛ぶ
のら「そんな……!」
新しい兵装を呼び出すべく距離を取ろうとしたキャスターの周囲に複数の光が降り注ぎその足を強制的に止める
そら「今度こそ!」
たたらを踏み僅かに判断に迷ったキャスター、その一瞬の隙をつき剣が振り下ろされる
打つ手などなく今度こそその身が引き裂かれる寸前、キャスター眼前からが消失する
そら「消えた……?」
のら「ふぅ、本当に助かりましたよ……猫松さん」
遥か上空から声が聞こえる
そら「転移……令呪!」
のら「さて、満月は過ぎましたが……私の砲塔は消えたわけじゃありませんよ?」
そら「宝具……」
無意識に右手で聖剣を握りしめる
のら「まだですよ」
そら「!?」
足元から無数の鎖が現れセイバーを拘束する
そら「これは、こないだの!」
のら「ふふ、あの輩には破られましたが使えなくなったとは言ってませんので。さすがにあなたでもそれは取れないでしょう」
全力を振り絞り藻掻くが縛られた全身が悲鳴を上げるだけで鎖を砕ける気配はない
のら「さあ、防げるものなら防いで見てください」
そら「う……く……第八拘束解放、第九拘束解放!」
のら「『月影果つる(サテライト)』、」
そら「『約束されし(エクマ)』、」
のら「『我が光(キャノン)』!!」
そら「『勝利の熊剣(カリバー)』!!!」
拘束されながらも右手の手首だけで直上に振りかぶり聖剣の光を撃ち放つ
天と地から放たれた二条の光がぶつかり合う
互いに完全ではない一撃
僅かに、しかし確かに少しずつ二つの光の狭間が降りていく
そら「そんな……!」
祈りも虚しく月の光が聖剣に打ち勝ちセイバーを天上から撃ち抜いた
防御すら出来ず光に焼かれたセイバーは剣を取り落とし膝をつく
のら「やはり片手で聖剣の全力は出せなかったようですね……」
降下したキャスターがとどめを刺さんと日本刀を手に地に足をつける
のら「そらさん」
そら「……」
負傷したセイバーは声に反応することすら出来ない
のら「……終わらせましょう」
日本刀を振り上げる
その瞬間眼下のセイバーが姿を変える
目の前にいるのはセイバーのマスター、剣持刀也だった
のら「!?」
驚愕したキャスターだったがそれでも決着をつけんと右手を振り下ろす
令呪で彼女との位置を入れ替わった剣持に魔術の鎖が自動的に巻き付き動きを封じる
サーヴァントの動きすら止める鎖が彼の体を締めつけるが苦痛の声を噛み殺す
眼前では日本刀今振り下ろされ、鎖で全身拘束され身動きが取れず、おまけに全身に火傷と鎖で激痛が走る
それでも、例え腕が動かなかろうと、足が無かろうと、腹が裂け内臓が潰れようと彼には関係ない
その首一つ動かせれば、それでよかった
刀也「顎砂嵐」
彼のその鋭利な顎が振り上げられる
顎は衝撃波を作り出し一瞬巨大な顎の幻覚が見えるほどの威力をもって驚愕したキャスターの鳩尾を打ち据えた
のら「そんなっ……!?」
流星の如き顎がキャスターを天高く打ち上げる
致命傷にはならないにしろ不意を打ったその一撃はしばらくの隙を作るには十分だった
二画目の令呪でセイバーを回復させる程度には
そら「第十三拘束解放、」
のら「っ!?」
キャスターが魔力の収束に気づいた頃には既に手遅れだった
ねこます「のらちゃん!」
そら「『約束されし勝利の熊剣(エクマカリバー)』!!!!」
膨大な光の奔流が空を流れる
完全となった聖剣の光がキャスターを飲み込む
直後に令呪がキャスターを呼び戻すが僅か一瞬で光は彼女を現界させる力を消し飛ばしていた
のら「はぁ……すみません、負けちゃいました」
ねこます「いいのじゃ、のらちゃんは全力で戦ったのじゃ」
そら「ししょー」
のら「そらさん、こんなに強いとは思いませんでした……そうだ、武器が一つでは不便でしょう。これをあげます、今まで罠に使っていた魔方陣に繋げておきましたから私が消えても数日はもつでしょう」
そら「いいの?」
のら「ええ、私の分までしっかり勝ち抜いて下さいね」
そら「うん、私頑張る!」
その言葉を聞くとキャスターはにこりと微笑み、光の粒となって消滅した
ねこます「それじゃあ妾も失礼するのじゃ。残った時間は皆の戦いを観戦させて貰うのじゃ」
そう言い残し飛び去って行く
刀也「やり、ましたね……」
そら「ほんとギリギリだったね、刀也くんが助けてくれなかったらやられてたよ」
刀也「令呪は残り一つになっちゃいましたけどね」
そら「次からはもう使わなくていいようにするから、またサポートよろしくね!」
ラスボス戦かと見紛うほど長くなってしまいました
あとキャスターがやられたところ分かりにくいのでもう少し改行しとけばよかったですね
今回でキャスターが敗退し残りはセイバー、ランサー、アーチャー、アサシンの四騎となりました
……見事に三騎士残ってますね
誰が出てくるか>>612>>613
何が起こる>>615
加速
最優のサーヴァントだけあってセイバーやっぱ強いですわ……
ランサーアーチャー辺りで対セイバー戦線組んだりしないかなぁ
のらそら師弟で見たいと思っていたものが見れた上、身代わりや罠等で妄想していたものより激しい戦いですごかった。
残りの戦いも激しくなりそうで楽しみ
安価なら弓組
早速再戦が見れるかもしれない状況になって楽しみ
個人的にそらちゃんとシャルちゃんが主人公っぽいと思っていたので剣陣営の活躍は見ていて気持ちいい
安価取れたみたいなのでもうちょっと詳しく書いてみます
出来そうなものがあれば加えてくれると嬉しいです。
・キャスターの消滅で気がゆるみ刀也が膝をつく
・意識はあるが動けないので急いで治療
・あん肝を召喚しのらちゃんからもらった武器を預けあたりを警戒してもらう
・刀也が自分で魔術を使える位回復したタイミングであたりが暗闇に包まれる
・そらちゃんの背後で金属がぶつかり合う音がし、振り返るとあん肝とニーツの鍔迫り合い
・そらちゃん治療をやめ急いで反撃、刀也は治療ではなく痛み止めの魔術を使用
・ニーツが宝具を使用し斬撃が空をきり、ニーツは後方に飛び闇に紛れる
・聖剣の魔力で闇を払うと刀也に何かが飛んでくる
・聖剣で弾くと宝石だと分かり挟まれている状況だと知る
・剣組+あん肝が防戦一方になり令呪で転送を考えるが、マスターも一緒に飛べるか飛べたとしても体が耐えられるか不安になり、あん肝の強化で潜って脱出を考える
・あん肝強化時にのらちゃんの武器も取り込まれ若干のらちゃんっぽくなる
・武器と魔力を取り込んだことでのらちゃんの能力を少し使えるようになる
・街中に仕掛けていた罠のうち一部を使用し地面をめくり壁として剣組を囲む
・殺組が壁を破壊する前に影に潜って拠点へ脱出
そういえば次終わったら各陣営の詳細な状況(特に令呪等の消耗状況とか)開示できますかね……
37傷跡
刀也「っ……」
そら「大丈夫!?」
刀也「すいません、さっきの傷が痛み出したようで」
口調は軽いが膝をついてしゃがみこみ顔には脂汗が滲んでいる
そら「治療終わってなかったよね、私も手伝うよ。あんきも、大丈夫だと思うけど周り見てて。一応これも」
彼女の影から小さな熊のような使い魔が現れ、渡された日本刀を小さな手で握り込む
その後彼女は聖杯に与えられた知識の中から魔術の使い方を引っ張り出し、慎重に術式を編んでいく
そら「できた!これで……」
術式を完成させ発動させようとした瞬間周囲を黒い何かが覆い尽くし視界を塞ぐ
そら「これは、魔術!?」
直後近くで金属が激しくぶつかり合う様な音が何度も響く
そら「刀也くん、あんきも!」
そら(おかしい、対魔力が全然効いてない……ってことは魔術じゃない?)
思い至った彼女は手に握る剣を全力で振り抜く
強風が巻き起こり立ち込めていた黒煙を吹き飛ばす
開けた周囲を見ると少女と熊の使い魔が切り結んでいた
ニーツ「ちっ、思ったより気づかれるのが速かったですね……ふっ!」
鍔迫り合いの状態から熊が蹴り飛ばされる
直後飛ぶように突っ込んできたセイバーの剣を受け止める
ニーツ「また会いましたね……出会ったのは偶然とはいえ、宣言通り今回は勝たせてもらいます」
そら「邪魔は、させない!」
セイバーが一歩踏み込むとそれだけでアサシンが吹き飛ばされる
ニーツ「さすがですね、しかし」
視界の端で何かがキラリと光る
そら「刀也くん危ない!」
電光石火の如く彼の元に戻りそれを弾き飛ばす
同時に爆発が巻き起こるがセイバーの対魔力がそれを防ぐ
そら「宝石……刀也くん大丈夫だった?……刀也くん?」
振り返ると彼女のマスターは完全に倒れふしていた
意識は残っているようだが体が動かないらしい
刀也「ぐ……そら、さ……」
そら「刀也くん!?」
ニーツ「一酸化炭素中毒です、触らない方がいいですよ」
そら「一酸化炭素……さっきの煙!」
ニーツ「高濃度のCOを含む煙を私の宝具で圧縮して保管し散布しました。私達サーヴァントには関係ないですが人間の彼には致死毒です、早期に吹き飛ばされてしまったので死にはしないでしょうがしばらく安静にしておくべきでしょうね」
そら「くっ……」
ニーツ「高濃度のCOを含む煙を私の宝具で圧縮して保管し散布しました。私達サーヴァントには関係ないですが人間の彼には致死毒です、早期に吹き飛ばされてしまったので死にはしないでしょうがしばらく安静にしておくべきでしょうね」
そら「くっ……」
ニーツ「本当は見つかる前に切り捨てる予定だったのですが使い魔に手間取るとは、まあまだ想定の範疇です。このまま倒させてもらいます」
アサシンが纏う魔力が濃密になる
ニヤリと笑うとこちらに走り寄る
その速さは明らかに今までよりも速くなっている
そら「っ……!」
斬撃を受け止め弾き飛ばそうとするが動かない
ニーツ「令呪でブーストすれば互角程度にはやれるようですね、安心しました。これで完全に私たちの優位です」
またしてもどこからか宝石が飛んでくる
そら「あんきも!」
対処しようとするが動けず使い魔を動かす
握る刀でそれを切り飛ばすが爆発が起こり対魔力のない使い魔は壁に叩きつけられる
ダメージはそれほどでもないが何度も食らえば分からないだろう
そら「はぁぁあああああ!」
魔力を振り絞り肉薄するアサシンを弾き飛ばす
そら「『約束されし勝利の熊剣』!」
光の奔流が街道を走る
ニーツ「『理よ砕け給え』」
しかし空間がねじ曲がりあらぬ方向に四散する
ニーツ「私の宝具を貫きたいなら全力で撃つべきです。やらせはしませんが」
そら(このままじゃ……令呪で逃げれる?いや、こないだは位置の入れ替えだったから出来ただけできっと二人で転移は出来ない。私を強化して刀也くんを運ぼうにも刀也くんが無事な保証がない。ならどうする…………)
そら「刀也くん、令呪使って!」
刀也「しかし……」
そら「速く!」
刀也「わかりました、これを」
右手に輝く最後の令呪が輝きセイバーに魔力が流れ込む
そら「あんきも、刀貸して!」
使い魔が握る刀を手に取り二本の武器を構える
ニーツ「何を……?」
そら(しばらくは警戒しておいてくれるはず、今のうちに)
戦う構えをしながらこっそりと魔力の経路を辿る
そら(ししょーは言ってた、この刀は街中にしかけた魔法陣に繋がってるって、街中巡って準備したなら同じように罠もそこらじゅうに仕掛けてあるはず。まずはそれをこの刀から繋がる魔力の流れを伝って探し当てる)
ニーツ「……何かしていますね、そうはさせない!」
そら(バレた、でもあと少し)
チェーンソーを右手の聖剣で受け流し左手の刀で切りつける
回避されるが流れる様な動きで二本の刃を操りアサシンを追い詰める
ニーツ「っ……まだ強くなりますか、厄介にもほどがある!」
後ろからいくつもの宝石が飛来する
アサシンを押し飛ばしそれらを纏めてはたきおとす
ニーツ「これで、終わりです!」
背中を見せたセイバーに宝具で瞬間的に接近したアサシンが凶器を振り下ろされる
そら「うん、今はね」
突如地上から大量の槍がアサシンに向かって突き出される
後ろに飛んで躱すが着地と同時に足元の地面が炸裂する
ニーツ「ぐっ……これは!?」
再び宝石が飛んでくる
今度は弾丸の様な速度で迫るがどこからともなく彼女達を囲むように壁が現れそれを防ぐ
そら「ばいばい」
令呪によって得た魔力を使い魔に全て流し込む
そら(本当はあんきもしか影には潜れないけど、魔力を使って無理矢理能力を拡大して私達も入り込む……上手くいった!)
倒れたマスターを抱きかかえ影に足を踏み込む
そら「今度は私達が勝つからね」
ニーツ「はああああああ!!!」
質量を操作し威力を水増しした連撃で強固な壁を破壊する
ニーツ「いない、そんな、どこに!?」
ベルモンド「あー、逃げられちまったか」
ニーツ「すみません、失敗しました」
ベルモンド「構わねえよ、あちらさんは令呪使ってなんかしたんだろ。あの二人はもう令呪を持ってねえ、次は勝てる、それで十分さ」
剣陣営 十三人の騎士全滅、令呪全損、マスターも負傷していますがこれは少しすれば回復、キャスターの日本刀獲得及び付随して連結する魔法陣をある程度使用可能
槍陣営 マスターがシャルロットに変更、令呪残り三画
弓陣営 令呪残り三画
殺陣営 令呪残り二画
ねこます 令呪全損、街中を飛び回り観戦している
いわなが、信姫、ライダー、キャスター、バーサーカーは敗退し消滅
こんなところですかね
見逃しあったら補足お願いします
無茶な案をいくつも入れていたのですが綺麗にまとめてくれてありがとうございました。
とても面白かったです。
剣組だけ損失が大きいですが今後に期待です。
ちなみにあん肝に流した魔力での強化って一時的なものなのでしょうか?
>>627
令呪で無理矢理強化したため今回限りです
他から令呪を奪えればその限りではないですが
安価下
38共闘
司「よう」
シャル「アーチャー、だっけ」
ケリン「おうよ」
馬「何か用ですかね、それともこっちですか?」
ランサーが槍を構える
すると牽制する様にアーチャーもミサイルを見せる
司「今のところは違うな、話の流れによっちゃそうなるが」
シャル「何の用?」
司「ケリンのミサイルじゃあセイバーの聖剣に相性最悪でよ、共同戦線の提案をしに来たのさ。セイバーを倒すまでのな」
馬「そらそらっちを……」
司「悪い提案じゃないと思うぜ、あんたらもあいつを倒すのは骨が折れるだろ?」
シャル「……どうするの?」
馬のマスクで表情は読めないが彼はかなり迷っているようだ
司「あんたにだって願いがあるんだろ?だったら負ける確率は減らしておくべきだ、違うか?」
馬「……いいでしょう、セイバーを倒すまでは仲間でいましょう」
ケリン「よし、交渉成立だな」
司「ああ、あんたがいりゃ百人力だ」
セイバーがどんどん追い込まれていきますね
一応キャスターのおかげで多少は強化されてますがどうなることやら
槍と弓がタッグを組んだので登場人物安価では一纏めにして頂いても構いません
誰が出るか>>636>>637
どうなるか>>639
>>635
術はすでに脱落してるで
のじゃおじ指定ならまた別の話だけど
安価だと思うので殺陣営
剣陣営に恨みでもあるのかw
安価なら殺陣営が対セイバー共同戦線に加わる。
そしてそれを あん肝を通して剣陣営が知り覚悟を決める。
そらちゃんの宝具は出し尽くした感じかな?。まだ宝具あるなら最後の切り札として使って欲しい。無くても強大な相手として立ち塞がって欲しい
安価なら
剣と殺が戦っているところを対セイバー共同戦線が発見しケリンがチャンスと見てまとめて倒すためにミサイル乱射
39横槍
刀也「すみません、迷惑かけました」
そら「ううん、気にしないで。ほんとにもう大丈夫?」
刀也「ええ、完璧です。もう油断しませんよ」
そら「私もちゃんと守るから、二人で勝ち残ろうね」
などと話していると正面から2つの人影が近づく
ベルモンド「おいおい、また会ったな」
刀也「いい加減あなた方も見慣れましたね」
そら「今度こそ、私達が勝つ」
ニーツ「それはこちらの台詞です、今度こそ止めを刺す」
刃の様な視線が交錯する
ベルモンド「嬢ちゃん、小細工の用意はねえが頼んだぞ!」
令呪が輝きアサシンが強化される
ニーツ「行きます!」
風が巻き起こり2人の刃が交わる
そら「はああああああ!!!」
裂帛の気合いとともに剣を振るう
アサシンはそれを紙一重で躱しチェーンソーを振るう
セイバーもそれを躱し再び剣を振る
鍔迫り合いとなりセイバーが押し飛ばさんと踏み込むがアサシンはそれを予期していたのか先に一歩後退する
ニーツ「それはこないだも見ました」
全力を乗せた一撃を躱され体勢を崩す
アサシンはそれを見逃さず宝具で即座に背後に回り込みチェーンソーを叩き込む
背後からの一撃を左手に呼び出した日本刀で防ぎ再び向き直る
聖剣が輝き光の斬撃を放つ
アサシンはそれをしゃがんで回避する
それを見てセイバーが刀を地面に突き立てるとアサシンの足元から鎖が生え拘束しようと迫る
ニーツ「これは……!」
捕まる寸前で宝具を使い空中に脱出する
しかしそこにセイバーが二本の得物を手に突撃した
アサシンは咄嗟にチェーンソーを投擲し、虚をつかれたセイバーはそれを弾くが地面に落ちる
アサシンも着地し地面に落ちた己の武器を拾い上げる
ニーツ「キャスターの力ですか……それでも!」
再び突撃し互いの武器を、技をぶつけ合う
しかしそこに来客が現れた
少し遠くのビルの屋上
四人の人影が2人の戦いを見つめる
司「これ以上近づいたら見つかるな……よし、やれ」
ケリン「おう、ぶち飛ばしていくぜぇぇえええええ!!!!」
数百か、数千か、あるいは更に多くか
数えるのも馬鹿らしくなるほどの膨大な数のミサイルが現れる
それらはアーチャーが指を鳴らすと全て同時にに点火され空中を飛び回り二人に降り注ぐ
そらニーツ「「!!」」
安価なら
ニーツが令呪の魔力を宝具に使い、大半のミサイルの向かう方向を逆向き(弓槍組の場所)に変更
そらちゃんが残りのミサイルの衝撃に備えて罠を駆使して剣殺組の前に壁を作成
その間に剣殺組のマスター同士が状況を確認し弓槍組が組んでいることに気づき、
逃げると各個撃破される恐れがあるためせめて1組でも削れるように共闘するように相談
(ベルさんはついでに罠に使用回数があるなら弓槍組相手に消費させようと考える)
ミサイルが戻ってきたのが予想外だったため弓槍組が慌ててミサイルの迎撃
弓組は不意打ちにミサイルの大半を使ったため令呪でミサイルを補充
槍組はシャルちゃんが悪魔になって周りの壁を破壊
馬が分身し破壊されてできたがれきを投擲
対応の早かったセイバーのマスターとアサシンがそれぞれパートナーを庇って力尽きる
アサシンのマスター、セイバーに再契約を持ちかけるもセイバーはそれを断り消滅
40消滅
そら「ミサイル……アーチャー!?」
ニーツ「あの数、あの軌道、まずい!」
アサシンがセイバーを置いて1人どこかへ走る
そら「全部撃ち落とせるかどうかわかんないけど……やるしかない!『約束されし』、」
馬「そうはいきませんねぇ」
聖剣を構えたセイバーに突如現れた男が槍を突き出す
そら「っ、ばあちゃるさん!?」
馬「この場で二人とも、いや四人とも倒れてもらうんでね、はいはい」
そら「手を組んだの?」
馬「そういうことですね、ばあちゃるくんは一人や二人やられてもどうってことないんでね、ミサイルが落ちるまでの少しの間だけそらそらっちの邪魔を出来ればそれでよかったんですね」
気づけばミサイルがすぐそこまで来ている
今から逃げても絶対に間に合わないだろう
そもそもマスターがやられてはどうしようもないため1人で逃げる訳にはいかない
そら「そんな……!」
刀也「そらさん!」
そら「刀也くん、何を……!?」
刀也の顎が衝撃波を巻き起こしそれをセイバーに叩きつける
全く感知しない方向から強烈な一撃を貰ったセイバーは勢いのままに吹き飛ばされる
馬「何っ!」
刀也「ははっ、最後に少しはマスターらしいこと、出来ましたかね?あとは、」
ミサイルが着弾する
無数の爆発が巻き起こり周囲の地上を纏めて焼き払う
剣持刀也は爆炎に焼かれ最後の言葉とともに消滅した
そら「う……くっ」
セイバーはギリギリで爆風の圏内から脱出し生き延びていた
しかしマスターが消えた今魔力の供給がなければすぐに消えてしまうだろう
ベルモンド「よう、嬢ちゃん」
そら「無事、だったんですね」
ベルモンド「アサシンが庇ってくれてなあ、ランサーにやられながらも無茶しやがってくれてよ……こうして生きながらえたってわけだ」
その傍らにサーヴァントはいない
どうやらマスターを庇って消滅してしまったらしい
ベルモンド「お互い幸運にも生き残ったんだ、どうだい、俺と契約してあいつらを倒し願いを叶えるってのは」
セイバーはそれにゆっくりと首を振る
そら「……ごめん、それは出来ないや」
ベルモンド「そうかい……そいつは残念だ」
心底残念そうに呟き、彼はそこらの瓦礫に腰を下ろす
それを見たセイバーは何一つ残すことなくただ静かに姿を消した
ケリン「おぉ、なんつーか、随分あっさりと終わっちまったな」
司「ま、いいじゃねえか。結果よければそれでよしってな」
馬「……」
シャル「これで残ったのは私達二組なのよね」
司「そうなるな」
ケリン「さあ、決着を付けようじゃねえの!」
最終決戦
令呪で強化された遠距離主体で攻めるアーチャーに対し、ランサーも令呪を惜しみなく使用して宝具による分身とすり抜けで反撃する。
相性の問題でアーチャーが有利であったが、ランサーはさらなる令呪とシャルのサポートでマスターを狙う。
アーチャーは迷うことなく司ごとランサーとシャルを打ち飛ばす。
司はあらかじめ仕込んでいた二画目の令呪と幸運魔術でなんとか生き延びたが、ランサーは無視できないダメージを負い、シャルも満身創痍に。
41決戦
司「行くぞケリン!」
ケリン「おう!」
右手の令呪が輝き足元にミサイルが放たれる
ランサー達はそれを躱すべく後方に跳躍、それを見てアーチャーも間合いを取るべく距離を開ける
間合いは十分取ったと判断したのか本格的に強化されたミサイルを次から次へと発射する
馬「シャルちゃん、隠れててくださいね」
シャル「うん、気をつけてね」
マスターを物陰に隠し自身は爆風をくぐり抜けながら歩を進めていく
ケリン「一気に行くぜぇぇぇえええ!!」
ミサイルがランサーの周囲の建物を倒壊させ大量の瓦礫を降らせる
視界を塞ぎ更にその上からいくつものミサイルを叩き込み爆破する
司「やっ……てねえよなあ、来るぞ」
馬「『其は馬の終焉に値せず』」
爆炎と瓦礫をすり抜けたランサーが数十人に分身し一斉に大地を駆ける
更にランサーに魔力が流れ込みアーチャーに一気に迫る
司「あっちも令呪か!」
ケリン「下がるぞ、近づかれたら危ねぇ!」
逃げるアーチャー、追うランサー
ミサイルは躱されるが追いつかれはしない
千日手に見えるかもしれないがランサーを令呪で強化している以上長時間この状況が続けばそのうちミサイルを躱しきれなくなるだろう
馬「シャルちゃん、」
シャル「準備は出来てる、行くよ!」
ランサーが転移する
アーチャー達の眼前に突如として現れその槍を突きつける
ケリン「下がれ司!」
アーチャーはマスターを庇いつつなんとかライトセーバー型ミサイルで槍を受け流す
しかし更に彼らが立つ建物の屋上が内部から炸裂する
司「うぉっ!?」
バランスを崩し屋上から地面に落ちる
悪魔が内部から現れアーチャーとそのマスターを分断した
ケリン「司ぁ!」
アーチャーは一人のランサーに押し込まれている
分身した残りのランサーと悪魔が無防備になったアーチャーのマスターに迫る
アーチャーの攻撃方法の都合上ここから彼に迫る敵を迎撃すれば彼まで巻き込んでしまう
司「ケリン!やれ!」
そんなことは気にもとめない
彼の右手の令呪が再び輝く
ケリン「うぉぉぉおおおおお、ぶち飛ばしていくぜぇぇえええええ!!!!」
アーチャーがミサイルを撃ち放つ
轟音とともにミサイルが地面に突き立つ
その爆炎はマスターごと巻き込んで周囲一体を炎に沈めた
シャル「そん、な、頭、おかしいんじゃないの!?」
馬「馬鹿な、こんなことが」
司「令呪一画で攻撃一回回避……割に合わねえと思ってたがそうでもねえみてえだな」
令呪を魔力源とした幸運魔術がトンネル効果を引き起こし必然的に彼には焦げ一つ着いていなかった
一方ランサーは分身のほとんどが消滅し残る数体もかなり傷を負っている。マスターに至っては悪魔化の限界が過ぎしばらくは能力が使えない有様になってしまった
馬「まだだ、まだ……!」
ばあちゃる、信姫から没収して隠し持っていた火縄銃で司を狙撃。
出血多量で意識を失い、ケリンは令呪のサポートが受けられなくなる(放っておくといずれ死に至る致命傷)。
島村シャルロット、プロデューサーとマスターでヤマト イオリに勝利を捧げるべく最後の令呪を使用。ばあちゃるが突貫する。
42突貫
馬「ぐ……」
ケリン「これで終わりだぜ」
倒れ伏した二人を高みから覗きながらミサイルを構える
ケリン「言い残したことがあるなら聞いとくぜ?」
馬「……い」
ケリン「あ?」
馬「詰めが甘い」
突如ランサーがどこからともなく火縄銃を取り出し倒れたまま即座に引き金を引く
内部の火薬が炸裂し丸い弾が超高速で発射され天界司を貫く
司「ぐぁっ……!?ぅ、しまっ……」
右胸部に被弾し肺を完全に撃ち抜かれた司は痛みと出血のショックで気絶してしまう
ケリン「司ああああああああぁぁぁ!」
シャル「最後の令呪、お願い!」
三画目の令呪が輝きランサーの体を修復する
馬「了解、決めてやりますよ!」
今までの動きを取り戻したランサーが俊敏にアーチャーに迫る
ケリン「くっ、生きてはいるみてぇだが出血がやべえ!……許せ司、終わったら謝るからよ!」
そう叫ぶとアーチャーは小型ミサイルの噴出口を彼の傷口に押し当て、瞬間的に焼いて無理矢理傷口を埋め出血を止めてしまった
ケリン「いくぞばあちゃるうううううう!!!」
ここから一歩も引かぬとばかりに立ち上がり無数のミサイルを構える
馬「来い!!!」
ケリン「ぶち飛ばしていくぜぇぇえええええ!!!!」
令呪と想いを背負ったランサーが捨て身のアーチャーを僅かに上回る
ほぼ相討ちに近いが、立っていたのは世界初の男だった
ベルさん、不意打ちで聖杯を横取りしようと考えるも流石にやめておくの巻
43決着
一歩前にいた場所が爆炎で焼かれる
大地を蹴り、壁を走り、瓦礫を飛ばし、槍を投げ、ありとあらゆるものを利用しで無数のミサイルを回避する
縦横無尽に周囲を駆け巡り僅かずつ標的に接近する
平時の彼ならばこれだけの火力を宝具なしに躱し前進するのは不可能かもしれない
だが令呪と聖杯への希望、願い、思いがそれを可能にしていた
ケリン「くっ、こんなところで、こんなところで負けてられるかあああああ!!!」
一斉に放たれた数々のミサイルが彼を包囲するように飛来する
ランサーはそれを上空に飛び上がることでなんとか回避した
ケリン「これで終わりだぁぁぁあ!」
空中に飛び上がったため回避行動を取れなくなったランサーに再び今度こそ前後左右上下全方向から回避不可能なミサイルが突き刺さる
轟音とともにそれらは爆発し心地の良い爆風がアーチャーの髪を揺らす
ケリン「ふぅ……ようやく」
爆炎に焼かれたランサーが地面にボロきれのように落下し叩きつけられる
かと思いきや反転、着地と同時に力を溜め込んだ渾身の跳躍が彼の体をアーチャーのもとに運ぶ
ケリン「っ……まだ宝具を使えるとはな!」
追加のミサイルを撃ち込むが反応が遅れたためランサーにはまるで当たらない
あと僅か数mでアーチャーがミサイルを撃ち込めない圏内に入る
最後の抵抗とばかりに凄まじい数のミサイルが放たれ爆音がもはや連続しているようにも聞こえる
しかしランサーはその全てを躱しきり圏内に侵入する
ここで撃てば自分も巻き込む、それでもアーチャーはミサイルを撃ち放った
ケリン「うおおおおおおお!!」
爆炎が二人を焼いていく
だが二人にはもはや関係ない
己が意地と信念のために炎と風を突き破り走り抜ける
馬「シロちゃん、最後の力を!!!」
ケリン「うおおおお、えるさああああああああん!!!!」
全力で突き出された槍と剣が互いを貫く
馬「…………」
ケリン「…………」
アーチャーが右手に握る武器を取り落とす
ケリン「ちっ、俺の負けか」
ケリン「心底悔しいがお前の勝ちだ……わりいな司」
アーチャーが光となって消滅する
馬「……ぐ、はぁ、はぁ、勝ちましたよ、シャルちゃん」
ばあちゃるが胸を抑え膝を着く
勝利したとはいえ胸部を焼き貫かれ重症を負っている
シャル「動かないで、なんとか治してみるから」
戦いが終わってなお使い慣れない魔術を必死で構築しランサーの傷を治そうとする
ベルモンド「……隙だらけだが、さすがに無粋だな」
撃ち込もうと魔力を込めていた宝石を粉々に砕き、二人を見守る
馬「これで、遂に聖杯が……」
加速安価下
生き残ってるのは
・ばあちゃる(負傷)&シャルロット
・ベルモンド
・ねこます
・司(失神)
・監督役
くらいでいいのか
44聖杯
パチパチパチと乾いた音が響く
あかぎ「おめでとうございます、ばあちゃるさん、島村シャルロットさん。あなた方が第三回聖杯戦争の優勝者、この聖杯を使用する権利を手に入れました」
聖杯が掲げられる
馬「おお」
シャル「おぉー」
聖杯が手を離れ二人の前に浮かび上がる
二人がそれを眺めていると空高くから光の柱が落ち二人と聖杯を包み込む
馬「これは……」
あかぎ「さあ、存分にあなた方の願いを叶えてきてください」
視界が一瞬完全に塞がれたかと思うと次の瞬間には真っ白な何も無い空間に二人は立っていた
目の前に唯一聖杯がただ浮かんでいる
馬「ここは」
シャル「ここでお願いを叶えてもらえるの?」
眼前の聖杯は何も答えない
しかし二人はそれを無意識に確信していた
馬「……」
シャル「……」
何も無い空間に沈黙が続く
馬「さ、先にやっちゃっていいですよシャルちゃん」
シャル「え、えっと、私は後でいいよ、ばあちゃるさん先に叶えちゃってよ」
馬「いやいや、ばあちゃるくんのお願いは結構魔力使っちゃいそうなんでね、先にやって足りなくなっちゃったなんてなったらお互いあれなんでですね」
シャル「なんてお願いするの?」
馬「ばあちゃるくんのお願いはですね、vtuberの皆が今よりもっともっと活躍することなんでですね、世界に干渉するんで魔力いっぱい使いそうですからね。先にやっちゃってくださいね」
シャル「そうなんだ、私お願いなんて自分のことしか考えてなかったな」
馬「それでいいと思いますよ、こんな機会またとないんでね、ぱーっといっちゃって」
シャル「ばあちゃるさんは、自分のお願いとかはいいの?」
馬「ばあちゃるくんはこれが自分のお願いですよ、皆が活躍すれば何より嬉しいですから」
シャル「……そっか、じゃあ私はいいから、この魔力全部それに使っちゃってよ」
馬「ええっ、いやいや急にどうしたんですかシャルちゃん。何でも願いが叶うなんて多分二度とありませんよ」
シャル「私、聖杯にお願いして立派な悪魔になろうと思ってたんだけど、やっぱりそれは自分で叶えなきゃって思ったの。聖杯で無理矢理自分を変えるんじゃなくてちゃんと自分でならないと。それに途中で負けちゃったけど、私はやっぱりイオリンのマスターだし、ばあちゃるさんのお願いならイオリンも活躍するでしょ?そうなれば私も満足だよ!」
馬「……そこまで言うのなら、この聖杯全部、有難く使わせてもらいますね」
シャル「うん、やっちゃって」
馬「聖杯よ、願いを叶えたまえ!」
聖杯に手を掲げると光が再び周囲を包む
あかぎ「無事願いは叶えられたようですね……それにしても随分優しい御二方だ、それでいて信念も強い」
監督役が一人世界に残り感想を漏らす
あかぎ「それにしてもイレギュラーは出たものの、無事完遂出来て良かった」
あかぎ「これでようやく、私たちの聖杯戦争が始められる」
ニヤリと笑い眼下の街並みを見下ろす
あかぎ「ま、世界を作り直してからですけどね」
監督役も世界から消え、誰もいない街だけがポツリと静かに残り続ける
再び戦いが始まるその日まで
vの者で聖杯戦争 【完】
vの者で聖杯戦争、遂に完結となりました
皆さんここまで付き合ってくださり本当にありがとうございました
こないだ聖杯戦争系のss書こうとしていた方はお待たせしました、書いていただけるのなら待ってます
質問等ありましたら答えますので待ってます
明日になったら各陣営のステータスの完全版的なものを張っていきたいと思います
セイバーがキャスターを倒したあたりで作ったサムシングです
彼女たちは敗退してしまいまいたが供養させてください
ばあちゃるのも作ろうとしたんですがどうしても黒幕にしか見えなくなるんですよね
いい構図はないものか
セイバー:ときのそら
筋力B耐久B敏捷A魔力C幸運A宝具A
スキル
対魔力A
カリスマA
魔力放出B+
戦闘続行A
宝具
十三人の騎士(ナイツ・オブ・ラウンズ)対人A
十三人の甲冑を着た騎士を召喚し使役する
一人一人はサーヴァントに敵わない程度の強さ
倒されると聖剣に吸収され再召喚はできない
約束された勝利の熊剣(エクマ・カリバー)対人〜対城B+++
真名を解放することで所有者の魔力を光に変換し直線状に放出する
吸収した騎士の数まで拘束を解除できるようになり、解除した拘束が多いほど威力が上がるが0だと使用できない
願い:みんなと仲良くなること
セイバーのマスター:剣持刀也
与えられた能力:身体操作魔術、顎系統
願い:顎を研ぎ澄ますこと
感想
最初は戦えるのかどうか不安だったが思ったより戦ってくれた
結構この二人は主人公的な動きをしてくれたと思う
性能雑談
終盤ではタイマンだと最強候補になっていた気がする
魔力放出がいろいろ便利だった
聖剣はキャスターの魔法陣をブーストに使ったり自爆する代わりに自分を十四人目の騎士に設定して威力をさらに一段階上昇とか構想してた
ランサー:ばあちゃる
筋力B耐久A+敏捷B魔力E幸運B+宝具B
スキル
対魔力B
千里眼A
戦闘続行B
仕切り直し(負荷締め)A
周囲の負荷を高くして無理やり戦況を改める
宝具
憂美馬(ウビバ)対人B
ありとあらゆるものをすり抜けられる
ただし長時間連続で使用はできない
其は馬の終焉に値せず(インクリージングホース)対軍B
最大数十人に分身しその全てが本体である
願い:vtuberが一層活躍すること
アーチャーのマスター:いわなが
与えられた能力:いわながちゃんになること
願い:vtuberが一層活躍すること
感想
てっきり途中でやられるものだと思っていたら優勝してしまった
いわながはもうちょい何とかしたかったがどうにもならなかった
性能雑談
高い技量と物量を兼ね備えたオールラウンダー
ビームも一人なら何とかなるから質が悪い
スペックによるごり押しで倒すのが一番手っ取り早い
バーサーカーが一番相性は悪いだろうか
アーチャー:ヤミクモケリン
筋力C耐久B敏捷C魔力A幸運D宝具A
スキル
単独行動A
対魔力B
戦闘続行C
直感C
ミサイル作成A+
宝具
黒森人の財宝(ゲートオブミサイル)対軍A
作り出したミサイルを無尽蔵に保管し、何発でも同時に発射できる
願い:えるさんに会うこと
アーチャーのマスター天界司
与えられた能力:幸運魔術
願い:vtuberが世の中に広まること
感想
思った通り暴れまわってくれた
ミサイルの定義を拡張してライトセーバーだの神の杖だの考えていると楽しかった
性能雑談
暇があるほどミサイルが貯蔵されて強くなる
ミサイル一発一発も強力でありランサーやバーサーカーなど素殴りメインの敵には相性がいいがビーム持ちにはまとめて処理されるので相性が悪い
ライダー:ヤマトイオリ
筋力A耐久A敏捷D魔力B幸運C宝具A++
スキル
対魔力D~
騎乗EX
魔力放出(為)A
怪力B
兵装召喚A
兵姫の装備を一部呼び出し扱う
ただし使うごとに人格が兵姫に寄っていく
宝具
無冠の怪物 対国宝具A++
願い皆で楽しく日々を過ごすこと
ライダーのマスター:島村シャルロット
与えられた能力:少しの間だけ悪魔の力を手に入れる
願い:立派な悪魔になること
感想
まさか最初は中盤で倒れるとは
シャルちゃんは大分頑張ってくれた
性能雑談
書いてる最中は強くしすぎたかと思ったが今思えばこのくらいでちょうどよかった気がする
シャルちゃんの悪魔パワーは鯖よりぎり下くらいを想定して作ってた
キャスター:のらきゃっと
筋力B耐久C敏捷B魔力A幸運A宝具A
陣地作成A
道具作成A+
勇猛A
直感B
兵装召喚B
装備をいくつか呼び出す
現代兵器から超兵器まで使用可能
魔術B+
宝具
月影果つる我が光(サテライトキャノン)対人〜対城A
月が出ていなければ使えないかつ満月に近いほど威力が上がる
月の光を受けて両肩の砲塔からネルギーを放出させる
願い
命として確かな存在になること
ねこます
与えられた能力:能力高い身体能力、巨大ポッキーによる二刀流
願い
けもみみおーこくを作ること
感想
色々な役割をこなしてくれた
大抵のことは普通にやってくれそうだったので非常に書きやすかった
性能雑談
高い技量と各種の武器、ついでに魔術まで使える万能選手
あまり魔術と兵装を使わせられなかったのがすこし後悔
セイバーとの闘いは書いてて楽しかった
アサシン:ニーツ
筋力B耐久D敏捷A魔力D幸運C宝具B
スキル
気配遮断B
魔力放出(たけのこ)A
カリスマ(たけのこ)B
宝具
理よ砕け給え(ワールドブレイカー)対人B
願い
たけのこの里の美味しさを広めること
アサシンのマスター ベルモンドバンデラス
与えられた能力:宝石魔術及び幻術
願い
住居不法侵入者と百合に介入してくる男を絶滅すること
感想
闇討ち、マスターとサーヴァントの引き離し、監督役狙い等一番まじめに聖杯戦争をやっていた気がする
性能雑談
宝具がいろいろさせられて非常に便利だった
宝石や幻術もなかなか扱いやすい
バーサーカー:轟京子
筋力A+耐久B+敏捷B魔力E幸運C宝具C
スキル
狂化C
怪力A
静かな狂気B狂化のランクをある程度操作出来る
魔力放出(溶岩)B
宝具
命よ彼の者の如くあれ(デスオブエクスプロージョン)C
建造物の中にいる時のみ使用可能自分がいる空間を少しずつ爆弾に変える
起動することで爆弾を一斉に爆裂する
願い
かわいいを広めること
バーサーカーのマスター:織田信姫
与えられた能力:無数の火縄銃
願い
日本制覇
感想
徹底的に暴れてそのまま退場していった
もうちょっと活躍させてあげたかった感はある
性能雑談
高い筋力、狂化、怪力による素殴り特化スタイル
宝具は令呪を使わないと自滅するのでちょっと扱いづらい
ルーラー:バーチャルおばあちゃん
筋力B耐久C敏捷C魔力B幸運B宝具A
スキル
対魔力A
真名看破C
神明採決A
心眼(偽)A
勇猛B
帝軍式武術A
宝具
燃えろ燃えろこの憎悪(ヤマトダマシイ)対人A
全方位に炎噴射相手を憎むほど強化される
願い
老いぼれに願いもくそもないんだよ!
感想
まさか死んでしまうとは思わなんだ
しかし死に際に罠を仕掛けるしたたかさは流石といったところだろうか
ヌル
妄執の集合体
本来存在できない概念が集まっているのでただ存在できているというだけで他一切を破壊する願望をもっている
しかし膨大な数が集まっているので破壊願望と同時にその他の様々な願望を持っている
また同じ理由で一人称も口調も定まらない
世界から作られたので世界のことは大体知っている(参加者の性能など)
元々は欠片ほどの設定もなかったが唐突に生えてきた
黒幕黒幕と言われていたが沸いてきて暴れてただけなのでそこまで色々企んでいたわけではない
元ネタとは結構設定が違ったりするのでご注意を
ステータス開示お疲れ様でした。
とても楽しかったです。
個人的にはのらそら師弟の対決が好きです。
乙。リアタイは無理だったけど面白かった
次があるなら鯖でアイドル部(AI Doll Unit、つまりは兵姫隊10体が一体の鯖として纏めて現界)とかも見てみたいな
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