安価でマスターとサーヴァントを決めて聖杯戦争を行います
七騎のマスターとサーヴァントはそれぞれどちらかはfateから、片方はvtuberから選出します
条件に合わなかった場合や内容があれな場合は安価は１個下に移します
セイバーのサーヴァント 下2
ライダー赤兎馬
失礼な！私は呂布奉先ですよ！ヒヒン！
ライダーのマスター下2 vtuberからよろです
キャスターでびでび・でびる
三連人外とは……たまげたなぁ
全然いいんだけどね！
キャスターのマスター下2fateからよろしく
アサシン刑部姫
引きこもりになるかマスターに連れ回されるか……
アサシンのマスター下2 vtuberからよろです
バーサーカー ンヌグム（ォ逅）
狂化スキルいる……？
バーサーカーのマスター下2 fateからです
サーヴァント マスター
セイバー 柳生但馬守宗矩 宇志海いちご
ランサー カルロ・ピノ 獅子劫界離
アーチャー 俵藤太 八重沢なとり
ライダー 赤兎馬 馬越健太郎
キャスター でびでび・でびる 間桐慎二
アサシン 刑部姫 のらきゃっと
バーサーカー ンヌグム 間桐桜
ありがとうございました
中々面白い面子が集まった気がします
本編は主人公とかは決めず登場人物を決めてシーンを演出していく形にしていこうと思います
安価はクラス名でやっていただけると嬉しいです
最初の登場人物 下1と2
せっかくクロスオーバーなので二作品以外から出しても面白そうですね
二作品以外のキャラを出す場合は作品名も出してもらえるとありがたいです
>>48
すまんけどワカメはマスターでええん？
設定上は単独でマスターにはなれないはずだからゾォルケンないし誰かしらが背景にいるか、ここでは最低限マスターにはなれる程度の魔術師に改変してる(魔術による戦闘能力はともかく)ってことでいいんですかね？
>>54
じいちゃんが気まぐれで手伝ったとかですかね
あとは出てきたのがキャスターなんで多分どうにかなるんじゃないかと
真面目に考えると、馬越マスターって状況が凄いな…
幻獣なのか、合成ホムンクルスなのか…いずれにしても、人前に出ただけで「神秘の秘匿」案件に引っかかるからなぁ…
誰かと組んだりしたらワンチャン…するのかなぁ
馬二匹やで…
1
日も落ちた街の中、上機嫌な一人の少年が歩いていた
慎二「くくく、最初はハズレかと思ったけど結構使えるやつだったなぁ。これで僕も無事痛っ！……誰だ気をつけ、葛木先生！？」
葛木「間桐か、歩く時はきちんと前を見ろ」
慎二「あ、ああ、すいません。しかし葛木先生はなんでこんなところに？」
葛木「眼鏡のフレームが歪んでしまってな。そこの店で交換していた」
慎二「ふーん……まあいいやそれじゃあ先生、また明日」
葛木「うむ……間桐、筋肉が増えたか？」
慎二「？部活には休まず出てますけど」
葛木「いや、 なんでもない。最近不審者が出ていると聞いている、早めに家に帰ることだ」
慎二「はいはい分かってますよ……ああびっくりした」
でびる「おい契約者」
慎二「なんだ、外で話しかけるなって言っただろ」
でびる「回りには誰もいないから安心しろよ、それよりさっきの奴に絶対喧嘩売ったりするなよ」
慎二「さっきのって葛木先生か？なんでだよ」
でびる「あいつやばいぞ、戦い始めた次の瞬間お前が全身骨折してる未来が見えたぞ」
慎二「はぁ？何言ってんだ」
でびる「信じろって、悪魔には不幸な未来が見えるんだ」
慎二「わかったわかった、そもそも先生に喧嘩売ったりしねぇよ」
キャラが増えると後で助けに来たり殺しに来たりしてくれるかもしれないぞ！
次の登場人物下1と2
一まとまりの複数人がOKなら穂群原の陸上部3人(氷室鐘、蒔寺楓、三枝由紀香のひむてんトリオ)
無理なら普通にアサシンのマスターのらきゃっとでお願いします
2
薄暗い街の中一人の少女がコツコツと歩を進めていると、目の前に三人の少女が唐突に現れる
三枝「あ、あの人の近くに霊的なのがいます！」
蒔寺「いよっしゃあ、くたばりやがれぇ！」
なとり「えええええええ！？」
黒髪の少女が唐突な殺害予告とともに人外じみた跳躍で殴りかかってきた
俵「うおっと、大丈夫かマスター？」
突如現れた大男が襲われた少女を抱えあげ飛び退る
なとり「えっと、大丈夫ですけどあの人達がサーヴァント……でしょうか」
氷室「うおりゃぁあ！」
俵「おっと危ない、能力はサーヴァント並だが妙だな……まあいい」
不意打ちのように繰り出された追撃をなんなく躱し最初に飛びかかってきた少女に矢を放つ
蒔寺「無駄だ、一握の砂！」
避ける素振りもなく正面から矢を手で受け止めると凄まじい威力の矢はあっさりと砂になり消えてしまった
蒔寺「はははは、私の超振動ハンドに触れた物は全て砂になるのだー！そしてそしてぐはぁ！？」
しかし油断した所に足元に矢を叩き込まれ衝撃で気絶してしまった
俵「両手に何かあることはなんとなく分かっていたが、触れられなければ問題ない。そちらもやらせはせんよ」
三枝「きゃあ！？」
戦闘中にも関わらず何かを書きなぐっていた少女のノートだけを曲射し精密に撃ち抜く
俵「さて……君にはさほど強い力を感じないが、数の利を失ってもまだ戦うか？」
三枝「ど、どうするの鐘ちゃん」
氷室「くっ……確かに戦力は削られたがまだ私には策がある！」
どこからか取り出した孔明のような扇を手に自信満々に宣言する
氷室「逃げるんだよぉぉおおおおお！！」
三枝「そんなことだと思ったよ鐘ちゃん！」
倒れた蒔寺を抱えて走り去ってしまった
なとり「はぁ……あの人達が今回の聖杯戦争の相手だったんでしょうか」
俵「いやぁ彼女らは違うと思うぞ。どうやら我々以外にも聖杯戦争を行っている連中がいる様だ。どうにも此度の聖杯戦争は不具合が多い様だ」
なとり「そうですか……はぁ、災難でしたね。帰りましょうか」
俵「うむ、よしマスター。戦が終わったら飯だ！戦後の飯は格別だぞ！」
なとり「そうですね、帰ってご飯にするとしましょう」
ひむてんトリオとの絡ませ方が思いつかなかったのでこんな形になりました
次の登場下1と2
監督役
別個安価してもいいような気はするけど、特段指定しないのなら今回はカレン・オルテンシアで何卒
カレン「ええ。ええ。ええ、概ね理解しました。管理の方は行いますのでご心配なく。ええ、よろしくお願いします……おや、では失礼」
一人のシスターが真っ暗な街を誰かと話しながら歩いていた
しかしその隣には誰もおらず通話しているのかと思えばその手にも何も握られておらず他人が見れば白い目で見られることは間違いないだろう
そんな彼女の前に一人の少女が現れる
桜「こんばんは、あなたが今回の聖杯戦争の監督役の方ですか？」
カレン「あなたはバーサーカーのマスターの……ええ、私はカレン・オルテンシア。聖堂教会より派遣された監督役です。何か御用ですか？」
桜「大したことではないんですけど……監督役って秩序とか神秘とかを守りに来てるんですよね？」
カレン「ええ、監督役は儀式の円滑な遂行と神秘の隠匿を目的として派遣されています」
桜「そうですよね、ならやっぱり……死んでください！」
ンヌグム「今、お前の後ろに」
カレン「！？」
突如シスターの背後に人形のような何かが現れ拳を振り上げたがギリギリの所でシスターが布を巻き付け人形を僅かに拘束した
しかし止めることは叶わず殴り飛ばされ巻き付けた布も破壊されてしまう
カレン「ぐ……いったい何のつもり？中立の監督役を攻撃することは禁止されて」
桜「だって儀式の進行だとか神秘の隠匿だとか気にしてたら、楽しめるものも楽しめなくなっちゃうじゃないですか」
カレン「！、あなたまさかバーサーカーの狂気にやられて」
ンヌグム「お前、殺します」
バーサーカーが再び拳を振り上げたその時、足元の地面が盛大に炸裂した
桜「なに？！」
カレン「今回の様な特殊な聖杯戦争です。こうなることも想定しこちらも幾つかの手駒は用意してあります。これ以上続けるつもりなら中立のそれらを敵に回すことになりますよ」
ンヌグム「ｽ薙縺ゅ縺……」
桜「仕方ないですね、今回は帰りましょう」
ンヌグム「！！」
桜「また会いましょう、カレンさん？」
そう言った少女と人形は溶けるように消えてしまった
カレン「ゲホッ、ゲホッ、まさかさっき召喚してもらったばかりのサーヴァントをそのまま使うことになるなんて、あっちの監督役には感謝ね……いえこんなことさせられて感謝もないか。今回の聖杯戦争は随分大変なことになりそうね」
ンヌグムの喋らせ方がどうにもわからんのじゃ……
次下1と2
ピノ「マスター、むしさん詳しいんですね！」
獅子劫「ああ、フリーで依頼受けてたらひょんな所で野宿も多いからな。否が応でも詳しくなるぞ」
ピノ「の、野宿は嫌ですわね……」
獅子劫「まあ嬢ちゃんには縁のないことだろうな。おっと、お客さんのおでましだ」
刑部姫「うぇ、もう遭遇しちゃった感じ？姫やっぱり引きこもってた方がよかった〜」
のら「ダメですよ、どの道戦わなきゃ生き残れないんですから。私はあっちの相手してきますからそっちは任せましたよ」
刑部姫「えっ！？ってもう行っちゃったし！」
獅子劫「俺の相手はあちらさんみたいだな、こっちは任せたぞ嬢ちゃん」
ピノ「お任せあれ！」
それぞれが自らの武器を手にマスターとサーヴァントで別れ戦闘が開始する
獅子劫「くそっ銃弾を軽々躱しやがる、こっちがサーヴァントなんてことはないだろうな」
のら「きちんと私がマスターですからご安心ください……まあ私のサーヴァントが私より速いかは分かりませんが」
獅子劫「それは安心だ、な！」
心臓に歯や呪いを埋め込んで作った手榴弾が炸裂する
のら「随分趣味が悪い武器ですね」
獅子劫「生憎俺は死霊術師でな、そこは我慢してくれ」
のら「まあ構いませんが……隙ありです」
散弾銃の装填の隙を突き肉薄、右手に握った日本刀が鈍い光を帯びる
獅子劫「うおっ」
のら「それは…！」
獅子劫が咄嗟に突き出したナイフを見て驚愕した少女が飛び退る
獅子劫「おしいな、かすればそれでよかったんだが」
のら「水蛇の毒……」
獅子劫「おっ、物知りだな嬢ちゃん。これで易々とは近づけないだろ？」
のら「ふむ、近づく必要はないですが……一つ提案があります」
少女は可憐に微笑みそれを口に出した
火花が弾け爆音が響き次々と砲弾が放たれ、それを引きこもりは懸命に防いでいた
刑部姫「ええい、ちょっとこれキリがないんですけど！弾数制限とかないの！？」
ピノ「あ、もうすぐ切れるので防がなくても大丈夫ですわよ」
刑部姫「絶対嘘じゃん！」
獅子劫「おーい、嬢ちゃん。戦闘終了だ、ご苦労だったな」
ピノ「あら、そっちが先に片付きましたの？」
刑部姫「え嘘？」
のら「私は無事ですよ」
ピノ「どういうことですの？」
獅子劫「同盟を組むことになったのさ。まだ序盤だし協力した方がお互い楽できるからな」
刑部姫「ほんと？姫引きこもってていい？」
のら「ダメです」
刑部姫「そんな〜」
いちご「ごはんおいしかったね！」
柳生「うむ、『ろこもこ丼』。食べ慣れぬ物であったが実に美味であった」
いちご「そっか、昔はなかったのか。昔はなにたべてたの？」
柳生「そうですな我々武士は……どうやら和やかな会話はここで一旦終いのようですな」
なとり「……またですね」
藤太「まただな、だが此度は本物のようだぞ」
なとり「勝てそうですか？」
藤太「ははは、ここで負けるなどと考えていては武者は務まらぬよマスター」
柳生「その弓と刀、貴殿も日の本の国の武者と見える」
藤太「おう、あんたもそうらしいな。正々堂々名乗りをあげられないのは勘弁してくれ」
柳生「なに、それは私も同じこと……いざ」
藤太「うむ、いざ」
「「参らん！」」
方や剣聖、方や極東の竜殺し
共に武の頂に至る程の腕前の持ち主
文字通り刹那の間もなく剣戟が交差し鉄火場の如く火花が地面に降り注ぐ
しかし僅か数秒後、アーチャーが後退する
藤太「凄まじい腕だ、正しく剣神といったところか。刀では叶わぬか」
柳生「弓兵にして今の腕前。貴様尋常な武者でないな」
藤太「弓兵ってわけじゃあないさ、戦場じゃ両方使ってたしな。こっちの方が得意ってだけだ」
柳生「むっ！」
気楽さ漂う言葉と共に放たれた一射は剣聖を驚愕させるに十分なものであった
続けざまに一、二、三発
間髪なく放たれたそれらを神速の刀が打ち落とす
藤太「防いだか、やるな」
柳生「貴様が言ったことか。マスター」
いちご「え、なに？」
柳生「これ以上続けるならば我が秘奥の太刀を晒さねばならないだろう」
藤太「なるほど、俺も賛成だ。覗き見してるやつも居るようだしな」
なとり「なるほど、決着には時期尚早ですか」
いちご「んー、いいんじゃない？」
柳生「うむ、名も知らぬ武者よ。次合間見えた時こそ我が刃にて貴様の血華咲かせよう」
藤太「ああ、次当たる時は最後の死合であることを祈っておこう」
書くのに設定とか毎回漁ってるけどこいつら腕前やべぇよやべぇよ
次の登場下1と2
ライダーがまだ出てないかな？ライダー陣営で
オッサンやお爺ちゃんと絡んでるいちごちゃんはやっぱかわいい
間桐慎二は立ち尽くしていた
先程まで上機嫌でいざ自らの敵を叩きのめさんと歩いていたにも関わらず、望み通り敵が眼前に現れたにも関わらず、喜ぶわけでもなく怒るわけでもなくただ呆然としていた
しかしそれも当然だろう
慎二「な、なんなんだお前達は！？」
馬越「俺達を知らないのか？」
呂布「さてはあなた」
「「モグリだな」」
目の前に現れたのはキレキレのポーズを決めた二人の半人半馬だったのだから
慎二「五月蝿い！誰がモグリだ誰が！おいキャスター、なんなんだこいつらは！？」
でびる「え？さぁ……」
慎二「だいたいマスターは人間じゃないのか、なんで両方人馬なんだ」
でびる「そんなこといったらサーヴァントも普通人間だと思うぞ、僕も一応擬態できるし」
慎二「もういい！倒してしまえば人間でも化物でも同じだ！」
でびる「お、頑張れよー」
慎二「ちょっとは手伝えよお前……」
馬越「やっとやる気になった様だな」
呂布「随分待たせてくれるじゃないですか」
慎二「誰のせいだと思ってるんだ！」
馬越「それじゃ任せたぜ」
呂布「任されました。そちらはあなたが戦うのですか？そっちの小さいのがサーヴァントでしょう？」
慎二「ふん、僕を舐めるのはこいつは見てから決めるんだな！」
少年の周囲に魔力が収束し筋肉を、骨格を、神経を強化する
慎二「くらえ馬野郎！」
一瞬で間を詰めた少年の拳がライダーの顔を掠める
呂布「……！」
慎二「ほらほら！簡単にくたばってくれるなよ！」
呂布「くっ、あのサーヴァントの能力か何かで強化されてますね……ふんっ！」
慎二「うわっ！？」
畳み掛けるような連撃を一撃で強制的に打ち止めにさせられる
呂布「いかにサーヴァント並の膂力があるとはいえこの私に簡単に勝てるとは思わないことですね、ヒヒン！」
慎二「何、ぐはぁ！」
でびる「お、おい、大丈夫か？」
慎二「う、ぐ」
呂布「これで止めです！」
でびる「ちっ、これでもくらえ！」
呂布「ぬおっ、人参が大量に！ここが極楽か？」
馬越「落ち着いてよく見な」
呂布「はっ、幻術でしたか。対魔力がないのが仇になりましたね、次はランサーあたりで来ましょう」
でびる「はぁ、はぁ、ここまで来れば大丈夫か？」
慎二「助かったよキャスター。あの馬め、次はあの巫山戯た口縫い合わせてやる」
でびる「やめとけやめとけ、今のお前は強化魔術込なら身体能力だけは並のサーヴァント程度だ。けど技術も宝具もお前にはない、さっきのあれに関しちゃ膂力も負けてる。策がなきゃまた転がされるだけだぞ」
慎二「……ちっ、不愉快だな折角力を手に入れたってのに。キャスター、これ以上僕を強化出来ないのか？」
でびる「できるぞ。言っただろ、払った分だけやるって。追加注文しとくか？」
慎二「ふん、悪魔らしい宝具だな。……今はいい、今は勝ち方を考えるべき時だ」
それにしてもIDって日付変更だと思ってたのに割とコロコロ変わって草(>>91、>>93と同一人物です)
刑部姫「うぅ、そっちこっちでドンパチやってる気配がするよぉ」
ピノ「そういえば戦闘で壊しちゃった物とかってどうなるんでしょう？」
獅子劫「その辺は教会の監督役が処理してくれるさ」
ピノ「処理？」
獅子劫「バレる前に直したり入れ替えたり、だいたいは適当に理由つけて放置だな」
ピノ「むむむ、あまり物は壊さないようにしないといけませんわね」
のら「戦闘中にそんなこと気にしていたらやられてしまいますよ。おや、お客さんです」
桜「こんばんは、聖杯戦争の参加者の方ですか？」
獅子劫「おう、その口ぶりからして嬢ちゃんも同類ってことでいいんだよな？」
桜「はい、大丈夫ですよ。じゃあ死んでください」
ンヌグム「お前達、今すぐ殺します」
ピノ「危ない！」
獅子劫「何っ！？」
刑部姫「こいつ、いつの間に後ろに」
ピノ「『虫愛づる姫君（マージインセクト）』！」
ランサーの左手から白い糸が噴出しバーサーカーにへばりつく
ピノ「蜘蛛さんの糸は簡単には外せませんわよ、これで」
ンヌグム「今、お前の後ろから」
刑部姫「させない！」
ンヌグム「お前、邪魔です」
ピノ「確実に捕まえましたのに、どうやって抜けたんですの！？」
獅子劫「そういう宝具の可能性が高い、その化物は任せるぞ。俺達であっちの嬢ちゃんをやる！」
のら「サーヴァントの方は厄介そうですからね、援護は任せました」
のらきゃっとが日本刀を手に走り、獅子劫が後ろから呪いの弾丸を撃ち放つ
しかし
のら「！？」
獅子劫「下がれ、危険だ！」
桜「くすくす、逃げなくたっていいじゃないですか。一緒に遊びましょう？」
人の指を用いた弾丸は謎の黒い何かに飲まれ消え失せた
さらに少女が腕を伸ばすと真下から夜闇より暗い黒が二人に迫る
のら「これは……逃げます！」
獅子劫「おう、これはどうにも出来ねえやつだ！」
のら「アサシン！」
刑部姫「わかってる！」
巨大な折り紙が紙飛行機へと変貌し四人を乗せて空中へと舞い上がる
獅子劫「背中を合わせろ、それで多分あいつは追ってこれない！」
桜「……ちぇっ、まぁいいです。また会ったら最後まで遊びましょうね」
ピノ「き、消えてしまいましたわ」
刑部姫「なんだったのあいつら、両方ヤバイなんてもんじゃなかったんですけど！？」
獅子劫「サーヴァントの方は工夫すれば何とかなりそうだが……ありゃマスターの方が問題だな、どうにかしねぇと」
虚数魔術がよく分からない今日この頃
次の登場人物下1と2
「馬」
「馬」
「馬越」
「馬」
「馬」
「馬越」
「「健太郎」」
「ﾋｪｯ」
いちご「……」
柳生「……」
いちご「かっこいい！」
馬越「ふっ、俺は天才俳優馬越健太郎だからな。当然だ」
いちご「いちごと踊りたい！」
馬越「よし教えてやろう、こっちに来るといい」
いちご「やったー！」
柳生「……」
呂布「……」
意気投合した少女と青年が歓談する中二人のサーヴァントはあるべき佇まいのまま視線をぶつける
柳生「本来ならば即座に刃を交え切り捨てるべきであるが……幼子の楽しみを奪うほど野暮ではない」
呂布「私のマスターも楽しそうですしな、ヒヒン！」
柳生「貴様も先程まで踊っておっただろう」
呂布「意外とクセになるリズムといいますか。むむ、私の千里眼が貴方も踊りたがっていると告げておりますぞ」
柳生「ほう……」
呂布「この場で刃を交えるは無粋、なれどサーヴァントが出会い何もなしもはいきますまい？」
柳生「なるほど、舞踊による死合というわけだな」
呂布「左様、いざ尋常に勝負なされよ！」
柳生「よかろう、後悔させてくれる」
夜闇の中、四人の男女が舞い踊る
それを観測していた監督役が一人、ぽつりと呟いた
カレン「あの人達何しに聖杯戦争に来たのかしら」
聖杯戦争も二日目
挨拶程度の初日を終えここから戦いは加速していく
闇夜の中、悪魔と少年が敵を探して街を行く
でびる「準備はもういいのか？」
慎二「ああ、やれることはやったつもりだ」
少年が視線を落とした先には刀が握られている
慎二「何かはあるだろうと思っていたけど、さすがお爺様だ。かなりの業物だぞこれは」
でびる「僕とお前で魔導書漁ってありったけの強化魔術をかけたんだからな、そこらの宝具相手なら壊れやしないはずだ」
慎二「代償払ってお前の宝具もさらに使ったんだ、今の僕が負けるはずないさ」
でびる「お、馬野郎の前に試し斬りだ、頑張れよ」
慎二「ああ、前菜なんかさっさと食い散らして終わらせてやるよ」
藤太「ほう、俺が前菜とは中々言ってくれるな」
なとり「アーチャー、お願いしますね」
藤太「おう、マスターはそこで存分に戦いを見ていろ。あちらのマスターに俺の力を知らしめてこよう」
慎二「ふん。あんたがどこのサーヴァントかなんて知らないが、ここで僕に負けて終わりだ！」
少年が一瞬の間に抜刀と同時にアーチャーに詰め寄り刀を振り抜く
なとり「マスターなのに、速すぎる！？」
慎二「ふん、この僕をそこらのボンクラと一緒にするなよそこのスカート短いの！」
なとり「な、な、短くないです！適正ですよこれは！」
藤太「現代の人の身でありながら英霊並の身体能力、その身に漂う妖気からしてサーヴァントから手に入れた力だな？」
アーチャーの慧眼は鍔迫り合いのさなかでも即座に敵の状態を見抜いた
慎二「ご名答だなアーチャー、キャスターはいい仕事をしてくれたよ。膂力も反射も魔術回路だってサーヴァント並にしてくれたんだからな。そう魔術回路も、つまりこんな事だってできるんだよ！」
少年の左腕が刀から離れ藤太の顔に向けられる
慎二「Feuer（焼けろ）！」
藤太「む！」
コンクリートの道路が融解する程の炎が噴出しアーチャーは後退するが彼が火傷一つ負うことはなかった
慎二「ちっ、そういえば三騎士とライダーは対魔力とかいうのがあるんだったか。忘れてたよ」
藤太「なるほど軽くあしらう、とはいかないようだ……少々本気で行くが死ぬなよ」
アーチャーは刀を納め背中の弓を手に取る
慎二「舐めてくれるね、死ぬのはお前の方だってのにさ！」
走り出す少年を前にアーチャーは悠然と矢を番える
藤太「しっ！」
慎二「うおっと！」
藤太「よく防いだ、と言いたいが足を止めていては俺は斬れんぞ」
慎二「ちっ、次から次へと……Mauer（防壁）！」
藤太「そんな薄い壁では防げんぞ！」
少年が作り出した厚み1m程の石壁を僅か一射で崩落させる
しかし壁の向こうに少年は既にいなかった
藤太「上かっ」
慎二「ちっ、躱されたか。ここで死んどきゃ楽なのにさ！」
藤太「膂力はあっても太刀筋は甘いな、ふんっ！」
弓を引く間もなく切りつけられる刀を難なく躱し回し蹴りを少年の腹に突き込む
慎二「この程度で僕を倒せるかよ！」
藤太「だが間はできた、十分だ」
これまでより数段強い矢が少年に迫る
慎二「なっ！？」
何とか刀で弾いたものの手が痺れる程の威力に冷や汗が流れる
さらに続く三射はなんとか防いだものの五射目をついに防ぐことができず左肩を貫かれる
慎二「うぐっ、あああああああ！？」
でびる「マスター！」
慎二「お前、今まで本気じゃなかったのか！」
藤太「ああ、殺してしまっては可哀想だからな。その辺で諦めておけ、お前じゃ俺には勝てん」
慎二「なんだと？お前よくも僕を、僕をコケにしやがって！おいキャスター！」
痛みを怒りで押し殺し傷口を押さえながらも立ち上がる
でびる「あいよ、やるのか？」
慎二「ああ、好きなだけ持っていけ！こいつをぶっ殺せるならそれでいい！」
藤太「！おいよせ！」
でびる「ああ、『悪魔の契約（デビルズコンストラクト』は再び成立した。好きなだけ暴れな」
慎二「うぉおおおおおお！！」
音の壁すら突き破り少年は怒りのままに突撃する
藤太「ちっ、仕方ない」
並の英霊すら上回らんとする少年を前にしてもなおその動きに焦りはなく、矢ではなく米俵を手にする
藤太「確実にいかせてもらう、対宴宝具展開、『無尽俵』！」
担がれた俵から凄まじい量の米が滝のように吹き荒れ、突撃する少年を押し流す
慎二「なんだこrぐああっ！？」
足を止め少年が米に視線を投げた僅か一瞬に少年を射抜き今度こそ立ち上がれなくする
慎二「くそっ、くそっ！なんで僕が勝てないんだ！げほっげほっ」
でびる「……ま、あいつの方が何段も上だったってだけだな。あんだけ渡してダメなら無理だ、諦めることだな」
慎二「なんだとお前……！」
藤太「諦めたところでお前は逃がさんぞキャスター、力の対価に魂を食らう魔性など放置しておける道理はない」
でびる「キシシシ、逃げるつもりなんてないから安心しなよ。お前達を倒せば済むんだから」
藤太「ほう？」
慎二「お前戦えないんじゃなかったのか！？」
でびる「多少の魔術くらいしか使えないよ、戦えないのはほんとさ。僕は、ね」
慎二「どういう意味だよ」
でびる「第二宝具展開、『開門完了異界顕現（コンプルージョンリターン）』！！！」
悪魔がそれを使った瞬間、夜闇が一層禍々しい黒に塗り替えられていく
なとり「ここは一体！？」
でびる「ここはね、僕が本来いる場所だよ」
慎二「それってまさか！」
でびる「ああ、地獄とかじゃないから安心しなよ。まあ悪魔達の住処ではあるけどね」
藤太「尋常でない魔性がうじゃうじゃと……」
でびる「悪魔は結構縄張り意識が強くてね、侵入した奴は容赦なく食い殺しちゃうから気をつけてね？もう遅いけど。あ、マスターは僕の力で悪魔が入ってるから大丈夫だよ」
幾ばくの時もなく数えきれない程の悪魔が視界を埋め尽くさんとばかりに二人の周りに集結していく
なとり「な、あ、アーチャー、これ、どうすれば」
藤太「安心しろマスター、俺は負けん」
でびる「こんだけの数の悪魔だよ、無理無理。早く食われて消えちゃいな」
藤太「悪いが、魔性退治は俺の本懐でな」
一呼吸に数十の矢を撃ち放つと、矢は曲がりうねって接近していた百の悪魔を同時に貫く
藤太「『八幡祈願・大妖射貫』、願わくばこの矢届けさせたまえ！！」
湖の龍神による加護が与えられ大百足の頭を撃ち抜いた必殺の一撃
湖の龍神の加護により纏った水流が生きた龍の如く無数の真性悪魔を尽く砕き散らし、五人張りの強弓による渾身の一射はキャスターの霊核を認識する暇すら与えず貫き通した
でびる「な、嘘……だろ？」
藤太「全て倒さずともお前を倒せば宝具によって現れたこの世界は消滅する、無論全て倒してみせてもよかったが」
なとり「た、助かった……」
でびる「まったく、お前の方が僕なんかよりよっぽど化物じゃないか。負けちゃったし僕は大人しく帰るとするよ、魂はあらかた返しといたから感謝しな、キヒヒ」
藤太「消えた、か。してマスター、この男はどうする？」
なとり「確か教会に行ったら保護してもらえるんですよね？気絶してるようですし連れて行ってあげないと」
藤太「うむ、了解した。終わったら飯にしよう、先程米を見たせいで腹が減ってきた」
なとり「サーヴァントはお腹空かないでしょうに……まあいいですけど！」
お疲れさまでした。
本格的な戦いを楽しみにしていましたので
すごくおもしろかったです。
安価なら槍殺同盟でお願いします。
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