【人ごみ】
いろは「おっしゅおっしゅー!めめめー、流石に靴下色の着物は着てこなかったんだね」
めめめ「あれは靴下だからいいんだよ」
いろは「あ、あの行列できてる焼きとうもろこし屋行こ」
めめめ「いいね並b ひぎっ」
いろは「!?」
いろは「めめめどうしt いだっ」
めめめ「……いろはもか」
めめめ「髪めっちゃ踏まれる……人ごみで」
いろは「分かるめっちゃ踏まれる」
縛った。
【両手に】
もち「あ!金魚すくいだ」
なとり「やります?」
もち「やるやるー!ちょっとタコ焼き持ってて」
なとり「あっはい」
なとり「さて待ってる間焼きそばを……はっ!」
なとり「しまった……もちさんからタコ焼きを預かってしまったことで両手がふさがって食べることができない……!」
???「あはっ……こんなところで……」
両手にかき氷とタコ焼きの神楽すず「奇遇ですねなとりさん!あは」
なとり「奇遇ですね……シチュエーションも」
【ラムネ】
もち「いいねー双葉ちゃんも買ったかーラムネ」
双葉「買った」フンス
双葉「そういや……サイダーとラムネってどう違うんかな」
もち「玉が入ってるのがラムネで、王冠の蓋がサイダーなんだって」
もち「王冠の『ふた版は』サイダー、なんて」
なとり「へへっ」
もち「……」ジー
双葉「……どしたの見つめて、ちょっと恥ずかしい」
もち「洗えばワンチャンこの玉、野球盤の玉に再利用……」
双葉「汚い」
もち「だよね」
【射的】
ピノ「わぁ、射的ですよちえりお姉ちゃん」
ちえり「あーうちの従業員が屋台で働いてるー」
従業員「」(汗
ピノ「あのでっかい虫さんの貯金箱いいなー」
ちえり「欲しい?ここは任せてよ。よーし」
ピノ「ちえりお姉ちゃん……」
ちえり「よいしょ」バキューーーン
ピノ「あーーー……」
ちえり「テメこれ銃改造してんじゃねーかピノちゃんが怪我したらどうすんだ」
従業員「」(汗
【打ち上げ花火】
たま「あれ?イオリン、ふくれてるけどどうかしたの?」
イオリ「うん……さっきあずきちゃんから話聞いて……」
あずき「イオリさん、打ち上げ花火が上がる時『たまやー』って言いますよね」
イオリ「うん」
あずき「あれ実はオリオンズの花火師の腕がすごくて、それを称えてたまやって言ってるんですよ。『たま』は会長のことなんです」
イオリ「え、そうなの!?知らなかった」
イオリ「じゃあかぎやは……」
あずき「実はたま会長には生き別れの妹、夜桜かぎさんという人がいるんです」
イオリ「そうなんだ!?」
あずき「ですが病気の為デビューできなくなってしまい……今は帰らぬ人に……彼女を偲んだファンクラブの方が今も彼女を想って呼んでいるそうです」
イオリ「妹がいるって早く教えてくれればお参りにも行ったのに……」
たま「あのねイオリン……それ ウ ソ だよ」
あずき「てってれー」
この後滅茶苦茶謝った
【休めない女】
りこ「アイドル部はみんなで夏祭り、か」
りこ「楽しんでるんだろうな……でも牛巻は電脳バイトで残業……」
りこ「前に夏祭り行ったのいつだっけ……ま、こんなバイトしてるから仕方ないんだけどさ」
りこ「ちぇりーちゃんの浴衣見たかったなぁ……」
りこ「ラムネでも飲んで、気分だけでも味わうか……」
たま&双葉「りこちゃん!」
りこ「!!」
たま「何か食べたいかと思って屋台のもの買ってきたよ!」
双葉「はい、ラムネ。水風船」
りこ「ありがとう……でも水風船でPC濡れてデータ飛んだら死ねるからそれはしまって」
たま「アッハイ」
一旦〆
思いついたら他にも書いてく
他にアイドル部の夏祭りネタで短いSS書きたいって人いたらスレ使っていいよ
スレ主じゃないけど眠れないから深夜テンションで思いついた限りを急いで書いた
【りんご飴】(いわゆるイオすー、長くなりすぎて分割)
すず「イオリさん!どこですかー!!イオリさーん!ダメだ、全然見つからない」
すず「これアレですね、私がさっきの断ってなければはぐれなかったはずだから完全に私の責任ですね……あぁ!せっかくこの浴衣もイオリさんにやってもらったのに」
少し前
イオリ「すーちゃん!すーちゃん!手繋ごっ!」
すず「はい!?じゃなくてそのそれは」
イオリ「…あ分かった!すーちゃんも両手に何か持って食べたいんでしょ!さっきめめめちゃんがね、チョコバナナを両手に持って交互に食べてたの!イオリもあれちょっと羨ましいなぁって思っちゃったもん!あ、そうだ!」
スタッフ「すいません荷物通りまーす!失礼しまーす!」
すず「あ、ちょっ、すみません!あー!イオリさん!うわっ、あー待って!あっごめんなさい!あ゛ぁ゛!」
現在
すず「確かイオリさん今日携帯は忘れてたはずだし、あとはみんなに連絡して探してもらうしか……あぁもう人が多い!とりあえず神社の方にでも」
イオリ「すーちゃんこれあげる!」
すず「んんんんん!いおいはん!……ぷは!イオリさん!どこ行ってたんですか!それにこのりんご飴……」
イオリ「ごめんね、さっきチョコバナナの話してたらなんか甘いものが食べたくなって、それでね、近くのお店に買いに行ってたら、すーちゃんどこにいるかわからなくなっちゃって」
イオリ「でもね、すーちゃんの髪の毛綺麗な色だから、やっぱたくさん人いてもイオリ簡単に見つけられたよ!」
すず「こちらこそ見失ってしまって……あの、とりあえず手繋ぎましょうか。絶対離しませんからね」
イオリ「うん、でも絶対手離さなかったらイオリとすーちゃんずーっと一緒だね!なんだろう、毎回がコラボ配信〜みたいな」
すず「あ、そうですね、とりあえず祭りが終わるまでですね」
イオリ「そういえばね、言い忘れてたんだけどすーちゃんに渡した方のりんご飴、我慢出来なくてイオリもさっきちょっと舐めちゃった!両手にりんご飴ってなんか面白いね!あれめめめちゃんにも見せたかったなぁ〜、くだものマイスター今度やろうかな?そうだすーちゃんも来る?」
イオリ「あれ?すーちゃんどこ行ったの!もー絶対手離さないって言ったじゃん!あ、いた!ちょっとすーちゃーん…待って、顔真っ赤っかだよ!りんご飴みたいになってる!大丈夫?!動いてすーちゃん!すーちゃん!」
>>12
乙
我慢出来なくて舐めちゃったって建前で、本音は赤くなったすーちゃんをからかいたかったんかもなー
あとめめめの両手チョコバナナ、他の子の前で「見てみてー岸田メル」ってやってそう(偏見)
たま「ごんすけー早く行こうよ」
いろは「待ってよー」ハッハッハッハッ
たま「……なんかやっぱ犬みたいなんだよなぁ」
いろは「もー!たまちゃんてばー!」
おっすおっす!めめめです!今日はりこぴんを除く11人で夏祭りに来てるんだ!
プロデューサーが「はいはいはい折角の夏祭りなんでみんなで楽しんできてくださいねーはいはいはい」って言ってお金渡してくれたから、みんな思う存分好きなとこ行ったりして楽しんでます!
りこぴんは残念ながら忙しくて来れないらしいから、あとでバイト先お邪魔して、何かお土産でも置いてってあげようかなってたまちゃんと話してる。
最近動画見てないけど、りこぴん元気かなぁ。
お化け屋敷があったから入ってみようかと思ったけど、めめめは叫びすぎて近所迷惑になったりしないか考えてやめました。
お面屋でピノちゃんとすずちゃんがクオリティにはしゃいだり(仮面ライダーのやつ!)、あずきちゃんが淡々とスーパーボールをすくったせいで全部なくなったり、みんな楽しんでたんだ。
めめめもわたあめ食べた!美味しかった!
一年前くらいに夏祭りの妄想してた(あの時はお店側だったけど)あの時を思い出して、ちょっとうるってきちゃった、えへへ。
そうこうしてるうちに花火が上がったんだ。
空に上がってった火が芽吹いて、柳になった。
何重にも柳が重なって、幾度も花は咲いていた。
めめめたちのうずうずを吹き飛ばすみたいに、花火は何度も咲いてた。
見逃さずになとちゃんが写真撮ってる(なんか三脚のある本格的なやつ!)流石写真部!
双葉「きれいだ」
たま「えっ、私が?」
双葉「花火が」
たま「( ´・ω・`)」
イオリ「ねー、ホントにきれい」
もち「また来たいねー、来年も花火見たい」
ピノ「今度じいやに言って、花火師に支援してもっと数を増やしてもらいましょうか」
もち「いやー、そこまでしなくても」
いろは「ちょっと夜風にあたってくるね」
めめめ「わかったー」
すず「そういえばめめめさんが双葉さんに花火おねだりするMMD動画あがってましたね。あれ母が爆笑してましたよ。ハハハ」
めめめ「えへへなんか恥ずかしい」
すず「……もしかしてめめめさん、本当に花火の柄から着想を得て靴下を」
めめめ「えっ、違うよぉ!これはめめめの好きな柄!もー!」
めめめはこの時のうきうきした気持ちが家まで続くと思ってた。
お祭りの帰り、みんなで帰ろうとしてた時までは。
たま「あれ?ごんごんは……?」
明日も早いので花火大会を途中で切り上げて、帰ろうとしてた時だった。
ピノ「ごんごんお姉ちゃん、もしかしておなか壊したのでは……?」
すず「えっ……どうしよう……いろはさんにあの時かき氷渡さなければ……」
ちえり「道に迷ってんのかなぁ」
めめめ「さっき夜風にあたってくるって言ってたよ」
すず「あ、よかった……いやここにいないんで良くはないですけど」
双葉「遅いね……」
なとり「かけてみたんですけど、LINE電話通じないですね」
あずき「手分けして探しましょうか。さっき花火を見てたあたりを見てきます」
双葉「そだね」
もち「さんせーい」
イオリ「おー!」
めめめ「あずきちゃんとさっきのあたり見てくるー」
途中であずきちゃんと分かれて、なんか落としちゃったのかなって思って川のあたりをめめめは探してた。
桟橋を見上げた時にいろはが目に入った。
周囲には誰もいなくて、ぼーっと夜空を見ていた。
めめめ「いろはー、探したよもー!帰ろう」
いろは「……うん」
振り向かずに、夜空を見ながらいろはは答えた。
うわの空ってこういうことかもしれない。
めめめ「どうかした?」
いろは「うん。めめめさ」振り返った「はんぱないパッション、楽しかったね」
寂しげに答えたのが妙に辛そうで「いろは……?」としか言えなかった。
いろは「私たちってさ、プロローグ動画でさ、一人一人スターになれたよね」
いろは「シロちゃんっていう夜空に向かって飛び立った過去とさ、輝けるようになった今を考えてさ、いろはね、私たちってスターであると同時に花火みたいだなって思ったんだ」
めめめ「そうだね」
いろは「輝けるようになって、嬉しくてさ。毎日みんなの配信が楽しくてさ。ついさっきふと思ったんだよ」す、と向かい合って距離が詰まった。
めめめ「うん」
いろは「私たちが花火なら、いつか散って消える日も来るんだろうな、ってさ」
唐突にいろははめめめを抱きしめた。
めめめ「ちょ、いろは」
いろは「……だよ……」
呟きが宙に消えた。耳を澄ました。
いろは「嫌だよ……みんなとずっと一緒がいいよ……離れ離れになりたくないよ……」
泣いていた。
人が周囲にいるからか、声が聞こえないくらいかすれそうな小さな声で泣いていた。
いろは「いきなり散るのは嫌だよ……みんなとずっと、楽しくいたいよ……」
抱く力が強くなった。めめめも抱き返した。
いきなり終わりが来るわけないよ、と否定するのは簡単だ。けど、めめめはしなかったしできなかった。
いつ消えるか、いつ滅茶苦茶になるか分からないヴァーチャルの世界だ。絶対にないとは言いきれない。
めめめにも心当たりがあるのだ。
所属する会社が……箱が違えばめめめも『ばあちゃる学園から他の学園に転校させられてた』かもしれないし、『めめめは活動途中に虚空の彼方に消えて、外見はそのままに魂だけ別の子になってた』かもしれないのだ。
だから絶対にないとは言い切れなかった。
めめめはだから、そうだね、と切り出した。
めめめ「いきなり終わりが来るかもってのは、めめめも思ってた。めめめもずっと一緒にいたいよ。けど、いつか終わりが来るのは仕方のないことだと思う」
いろは「い」
めめめ「けどさ、けど、めめめたちがこの電脳世界にいた事実はなくならないよ。花火と一緒で、一瞬で消えるかもしれないけど、みんなの記憶には一生残り続けるんだ」
そう、うたかたの花火のように、みんなの記憶にはずっと残り続ける。
めめめ「花火みたいに消えるかもしれないけどさ。今一緒にいる、この時は永遠なんだ」
泣き続けるいろはの背中をさすった。言葉もさするのも慰めになってないけど、気休めでもやろうと思った。
めめめ「お別れの時がきたら寂しいけどさ、けど、もし学園だけ終わりってなったらさ」
めめめ「イベントとかでさ、今まで会ってたけど……寂しかったらめめめ、いつでもいろはに会いに行くよ」
めめめ「その時にさ、みんなで集まれたら……それで会っちゃったら学園とか関係ないよ。ね、同窓会。楽しそうじゃない?」
めめめ「……いつか終わりは来るけどさ、めめめは最後はいろはに笑っててもらいたいよ」
めめめ「いろはは、もしみんなとお別れが来た時喧嘩別れだったり、泣いて分かれるんだったら、笑って別れたくない?」
いろは「……うん」
めめめ「今日が最後かもしれないしさ、いろは、笑ってみんなのとこ戻ろ?みんな心配してるし」
いろは「うん……ごめん、情緒不安定で」めめめの浴衣で涙を拭いて、顔を上げた。
めめめ「いいよーもう」
いろは「話したらスッキリしたよ、ごめんね。よっし行くか!あ!泣いちゃったしせめて顔だけでも洗ってこうかな」
めめめ「そうだね」
トイレを目指すいろはの背を見つつ思った。
大輪の花を咲かせても、いつか花は散ってしまうだろうと。何事にも最後は必ず来るだろうと。
その最後まで、この時代をいろはと、みんなと一緒に駆け抜けたいと思った。
いろはが犬なら……牧羊犬なら、その後を最後までついていける……
そんな羊でありたいな、そう思ったんだ。
>>27
読んでて涙出るくらいにとても良かった
もしその時が来ても、ずっと消えない思い出になると信じてるぞ
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