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クロスオーバー SS 【怪録百年祭】 第1章 「救難信号」
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1 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 13:54:14 ID:z3z4ruPnQs
※注意
このSSはVTuberと他コンテンツのクロス物で
登場するVTuberとキャラクターは作品に合わせて設定などが変わっています

またオリジナルキャラクターも登場するのでそういうのが好きではない方はご注意です

2 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 13:56:17 ID:z3z4ruPnQs
ー アメリカ合衆国 ヤリオルマトン州 ファッキュー湖 ー


ジョボボボボボボボボボボボボボボボボボ…


「ウィィ〜♪飲み過ぎてオションベンが止まらねぇぞ〜♪」


深い森の中にある湖に1人の酔った若い男は
汚い曲線を描きながら大量の尿を放流していた


「いやぁ、でたでた〜 オショベンちゃんがめちゃんこでたど〜♪ んんっきんもちぃ〜♪」


男はスッキリした様子でぶるんぶるんと震わせてスボンのチャックを閉め、
足元にあった空き瓶を足で蹴って湖の中に落ち、水面に小さな波紋が広がる


「大自然の中で飲む酒はたまらねぇぜ〜
大自然様々だぜ〜 ういっぷ …」


男はフラフラとよろめきながらニヤニヤと
あらいるものを舐めきったような表情を浮かべ そう言った


「おお! いたいた! おいジョン!
そろそろ行くってよ! 」


男の後ろの方からもう1人の男が現れて
酔った男の名を呼んだ


ジョン
「よお、ベンじゃやねぇか
どうした? そんなデカいゴミ袋を2つも持ってきて」

ジョンの目に2つの大きなゴミ袋がうつる


ベン
「こうすんだよ! そぉれ!!」


ベンは2つのゴミ袋を湖の方へ放り投げた


ゴミ袋は湖の中に落ち、2つの大きな波紋を広げる


ジョン
「うっそだろっジョン!! お前 ひでぇやつだな〜 ぎゃははは!! 」


ジョンは腹を抱えながら爆笑する


ベン
「あんなもん 持ち帰るなんてごめんだね
それにこんな湖 腐ったとしても誰も困らねえからいいんだよ 」


ジョン
「それもそうだな ひっひっひ…」

3 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 13:57:45 ID:z3z4ruPnQs
ベン
「それよりもだ、パティーのやつ
酔ってベロンベロンだぜ! ジェイと一緒にやれるかもしれないぜ? 帰りにモーテルによるってよ! これはまたとないチャンスだぜ!
おい! 」


ジョン
「マジかよ!? やったぜ! 俺 おっぱい 揉みたい! 」


ベン
「そうと決まれば話は早い! さっさと帰りの支度を終わらせて おっぱいカーニバルだ!行くぞ ジョン!」


ジョン
「アイアイサー! 船長! 」


男2人はその場を後にして 帰りの支度に取り掛かろうとする

しかし




メーデー…




ベン
「ん? 」


ベンの頭の中で不気味な声が響く


ジョン
「どうした船長 う☆こ 漏らしたのか? 」


ベン
「いや ちげぇよ、今 なんか言ったか?」


ジョン
「いや なんも言ってないけど?」


ベン
「そうか? じゃあ気のせい…」


メーデー……メーデー……メーデー………


ベン
「…!! ジョン! 今の聞こえたかっ!?」


またもや 不気味な声が響く
まるで頭の中に響いているようだ

4 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 13:59:07 ID:z3z4ruPnQs
ジョン
「ああ 聞こえた…2人して酔っ払って幻聴でも聞こえてんのかな…?」


ベン
「いや! こんなははっきりしたもんが幻聴なわけが… ひぃっ…!!!」


ベンは突然 大きな声を出す


ジョン
「ベンっ!? どうしたんだ!?」


ジョンは真っ青になったベンにそう声をかけた

ベン
「ジョン! 俺の足に変な…うおっ!?
うわああああああああああああああ!?」


ベンはとてつもない力で湖の方へ引きずりこまれいく


ジョン
「ベン!? 」

ベン
「たっ頼む! 助けてくれっジョンっ!!!
このままじゃ殺されるっ!! 助け… ごぼぼぼぼっ! げほっ! げほっ…! 」


ジョン
「ベンっ!!! 」


ベン
「助け…! 死にたくな… ごぼぼぼぼぽぽ…」


ベンはそう言い残し、暗くて深い湖の中へと引きずりこまれる


ジョン
「そんな…嘘だろ…? 」


ジョンは身を乗り出して水面を覗くが
水泡が一つ…二つ…三つ…四つと浮かんできたが、ベンが上がってくることは二度と無かった

5 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:00:17 ID:z3z4ruPnQs
ジョン
「そんなのって…… 」


ジョンはショックのあまり、その場で膝をつく


ジョン
「そんなのってねぇよっジョン! !
お前 『いつかおっぱいの大海原を冒険する船長になりたい』って言ってたじゃねぇか!! こんな所でくたばってどうすんだよ!! はやく戻ってこいっ!! 」


ジョンがそう叫ぶと湖から何かが飛び出す


ジョン
「ベ… ひぎぃぐっ…!!?? 」


それはもちろん ベンではなく、烏賊の足のような太い触手だった、触手はジョンの首に絡みつき 彼の首を強く締め上げる


ジョン
「…ぐっ…ぎぃ…くるし…たす…」


首を強く締められたジョンは目玉が飛び出しそうな顔をして苦しそうに青ざめる


ジョン
「もっ…ちょ…えろ…い…こと…したかっ…ちゃ…」


ジョンはそう言い残し、触手に引っ張られて
彼も暗い湖の中に引きずり込まれた



湖の水面にはかなり大きな波紋が広がる

6 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:01:12 ID:z3z4ruPnQs
ーヤリオルマトン州 とあるアパートの一室 ー


「ただいまー」


アパートの一室に1人の金髪の女性が扉の鍵を開けて 中に入ってきた


「あれ? 誰もいないの〜? 」


部屋を暗く、誰の姿もみえない


「おっかしいな〜 みんな もう帰ってるはずなのに〜 もしかして3人で買い出しでも行ってんのかな〜 」


女性は部屋の電気をつけようと 部屋の奥に進もうとする


「ん? 」


女性は背後に何かの気配を感じて 振り向く


「………気のせいか………」


と、また正面を向く


「……はっ…………!? 」


女性の目の前にスーッと何かが立っていた



「…ふぅ……すぅ……」


「あっ…あっ……」


ソレは黒衣を纏い、幽霊のような仮面を被った怪人で真っ黒な空洞の目で女性を見つめていた


「…ふぅ……ふぅ…」


女性の目の前に立つ怪人は息を荒くし、
右手に持ったナイフを振り上げる


「ひっ………! 」


そしてナイフは振り下ろされ、女性の胸に突き刺さる




「"おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ"!!!!」


ドゴォォォォォォォォォォォン!!!


「ぐぅっっ!?」


事はなく、女性の右ストレートが怪人の顔面に炸裂し 怪人は激しく転倒する

7 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:02:53 ID:z3z4ruPnQs


「テメェェェ どこ中だ!? 怖かっただろうがぁぁ!!! ちょっと漏れちゃったぞこの野郎!!! 」


女性はそう叫びながら怒りを露わにする



「はい! カットカット! そこまで!」


「へみ?」


突然、電気がつき、男性の声が響き渡る


「アカリ、お疲れ」


「あっ! ミカ! これなんなの? 」


女性の側に小柄な黒髪の青年が近づく


「はい」


ド ッ キ リ ど う が


と書いてあるカンペを出した


「でぇぇぇぇえ!? ドッキリ!?
ほんとやめてよぉぉぉミカぁぁあ!」


三日月
「ケリンがやれって」

工場勤務の青年
<三日月・オーガス>


アカリ
「お前か! このミサイル野郎!! 」

大学生
<アカリ・セルビス>


ケリン
「おい待てい! お前もノリノリだっただろうが! お前も同罪だからな三日月! 」


大学生・動画投稿者
<ケリン・ヤミクモ>


三日月
「そう?」


ケリン
「そうだよ」


三日月
「そうか」

8 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:04:32 ID:z3z4ruPnQs
アカリ
「あーもう! 何でもいいけどぇ! こういうのはやめてって前に言ったじゃん!アカリの心臓が止まったらどうすんのさ!?」


ケリン
「アカリなら心臓が止まったらくらいじゃ死なないから大丈夫だ(無根拠)」


三日月
「心臓に毛が生えてそうだしね」


アカリ
「なんだよー!! そのイメージ!!」


ケリン
「とにかく、良いのが撮れたから これでいい動画が作れるぞー
動画ができたらハンバーガー 奢ってるからな」


アカリ
「許す!!! 」 ピロリン♪


三日月
「ああ…そういえば…」


三日月はそう言って、怪人の側へ行って
おもちゃのナイフを拾い


三日月
「ほら、こんな所で寝てたら風邪ひくよオルガ…」


三日月は怪人の格好をした男性を起こそうとする


三日月
「あっ……」


ケリン
「ん? どうしたミカ?」


三日月
「死んでる」


ケリン
「またか…」


アカリ
「ごめん、またやっちゃった」


希望の花


繋いだ絆を


力にして明日を強く咲き誇れ



夢咲 楓
「脈なし、臨終です 」


三日月
「当たり前じゃん」


アカリ
「あんただれ?」


ケリン
「もしもし警察ですか?」

9 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:06:04 ID:z3z4ruPnQs

VTuber×異世界オルガ×???


【怪録百年祭】
〈カイロクヒャクネンサイ〉


第1章 【救難信号】

10 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:08:08 ID:z3z4ruPnQs


夜の町にパトカーのサイレンが鳴り響く


オルガ
「たく…だから俺は嫌だと言ったんだ」


売れない作家
< オルガ・イツカ >


ケリン
「ごめん…俺が悪かった…」


三日月
「ごめんオルガ…」


アカリ
「オルガ ごめんね…」


オルガ
「しょうがねぇなぁ…これからきぃつけろ☆」


ケリン
「団長ぉ……!」


三日月
「わかったよオルガ」


アカリ
「はい! わかりました!」


オルガ
「そんじゃ、そろそろメシにするか!
お前らも食ってけよ!」


ケリン
「お! ありがとうな! 」


アカリ
「マジ!? 有り難きお言葉!! 」


オルガ
「今晩はボロネーゼだ! 遠慮しねぇで思いっきり食ってけよ! 」


ー 30分後 ー

アカリ
「ふぃ〜 食った食った… 」

ぽんっぽんっぽんっ!

オルガ
「食いすぎだろ!! 体型変わってんじゃねぇか!!」


さっきまで細かったのに今では風船の膨れているアカリの腹を見た オルガはそうツッコんだ

アカリ
「だって…オルガのごはん 美味しいんだもん…」ケプッ


アカリは苦しくも幸せそうに表情でそう答える


ケリン
「そうそうオルガのメシはほんとに美味いな!」


三日月
「ご馳走さま 美味かったよオルガ」


ケリンと三日月も満足した様子でオルガにそう言った


オルガ
「まあ…そう言ってくれんのはありがてぇけどよ…」

11 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:09:22 ID:z3z4ruPnQs
ケリン
「そう言えばミカは明日と明後日 2日連続の休みだったな、どうするつもりなんだ?」


三日月
「そうだな…」


アカリ
「そう言えばミカは二日連続休みだったね…どっか行く?」


オルガ
「いや、悪いが俺は遊びに行くヒマはねぇ 明日は…」


三日月
「なあ オルガ」


オルガ
「ん? どうしたミカ? 」


三日月
「海に行こうよ」


オルガ
「は? なんだよいきなり…」


アカリ
「あ、そう言えばミカ 3日くらい前に海に行きたいって言ってたもんね!」


ケリン
「あー そう言えば そんな事 言ってたな」


オルガ
「あのなぁ…今は6 月の上旬だぜ? ちょいと早くねぇか?」


三日月
「別に入らなくてもいい、ここに行きたい」


三日月はそう言って スマホを取り出し
スマホに映った画面をオルガ達に見せる


オルガ
「えー…なになに…『海の町 サミス』だぁ? なんなんだそいつは? 」

12 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:10:24 ID:z3z4ruPnQs

アカリ
「それアカリ知ってる…確か海のすごい近くにある町で観光地として賑わってんだよ」


ケリン
「俺も知ってるぞ! この前 俺が大好きな観光系YouTuberのエルさんが遊びに行ってたぞ!
綺麗な工芸品がたくさんあって、イルカが浜辺 近くまで来るらしいぞ! 」

\ おほ〜! /


オルガ
「そうなのか、それはすげぇな」


三日月
「いいでしょオルガ? 行こうよ」


オルガ
「しかしだなぁ…明日は筆記作業に集中したいしな…まだ あんまり書けてぇからなぁ…」



アカリ
「え〜 いいじゃない…たまには…アカリもそこ行ってみたい…新しい水着も買ったからアカリの麗しい姿が観れちゃうよ?」


オルガ
「だから早いって…てか その腹でも言っても説得力ねぇぞ…」


アカリ
「明日には元どおりにするから大丈夫☆」

アカリは右手で膨れた腹をさすりながら
左手でオルガにグッドサインを出す

13 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:12:22 ID:z3z4ruPnQs
ケリン
「アカリの言う通り、たまには良いんじゃないか? たまには息抜きも必要だろ? 」


ケリンはスマホで『海の町 サミス』の事を調べながら そうオルガに言った


オルガ
「ケリンまでかよ… じゃあ 俺抜きで楽しんできてく…」


ガシっ!


オルガ
「ぐっ…!? 」


三日月
「……………」


三日月がオルガの胸元を掴む


三日月
「オルガ 連れてってくれるんだろ?」


オルガ
「…勘弁してくれよ…ミカ…」


三日月
「連れてってくれないと許さない」


オルガ
「……ミカ……」


三日月
「オルガ、俺たちを連れていってくれよ」


三日月の眼がオルガをジーっと見つめる


オルガ
「……! 放しやがれっ!! 」


三日月
「うっ……! 」


オルガは三日月の腕を振り払う



オルガ
「ああ!! 分かったよ!! 連れてってやるよ!!

連れてきゃいいんだろ!!

途中にどんな地獄が待っていようと…!!!

お前を…お前らを…俺が連れてってやるよ!!! 」



三日月
「オルガ、ありがとう」


アカリ
「なんでオルガ怒ってるの? 」


ケリン
「これで決まりだな、さて どんな土産があるか…ん!? これは……!? 」


三日月
「どうしたのケリン? 」


ブルブルと震えているケリンに声をかける


ケリン
「はぁ…はぁ……はぁ……はぁ…」


アカリ
「ケっケリン…!?どっどうしたの…!? 」


オルガ
「おい、大丈夫か? 」


2人も心配そうに声をかける

14 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:16:11 ID:z3z4ruPnQs

ケリン
「えっ…………えっ………えっ…!! 」


オルガ
「おい! ほんとに大丈夫か!? おい!! 」


ケリン
「エルさんの限定グッズが売ってるぞォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!! 」


オルガ
「は?」


アカリ
「へ?」


三日月
「ふーん」


ケリン
「これは品切れ前に買うしかねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


そう叫びながらケリンは急に走り出し


ケリン
「先に行って来まぁぁぁぁぁぁぁぁすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!! 」


バリィーーーンッ!


ケリンは窓に突き破って外に飛び出す


アカリ
「ほへええええええ!?」


三日月
「ケリンすごいな」


オルガ
「何やってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ケリン
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ エルさぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!今 行きまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!」


ケリンは外に置いてあった自家製ミサイルに乗り込む


ケリン
「いざ!!!海の町 サミスへ!!! 」


ドゴォォォォォォォォォォォン!!!


美しい星空をケリンは自家製ミサイルで駆け抜けていく


アカリ
「…行っちゃったね…」


オルガ
「もう好きにさせてやれ…どっちみち
明日には合流するだろ…それよりも明日の準備するぞ 」


アカリ
「いえっさー」


三日月
「ケリン 方向 間違ってない? 」

15 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:18:10 ID:pSLu/D9bRZ
ー 夜空 ー

ケリン
「もう そろそろ着くかー? 」


ケリンは自家製ミサイルで空を飛ぶ



ケリン
「って! ここサミスどころかアメリカでもねぇじやねぇか!!! 」


ー 日本 ー


ケリン
「しまった…引き返さねえと…!わっ!? まずい!! 操作がきかねぇ…!!止まれ! 止まれ! 止まれぇぇぇ!!! 」


そしてミサイルが向かった場所は


ー ニコニコ本社 ー



ケリン
「うわっ!! やべぇ!! このままじゃぶつかる!! やべぇよ…やべぇよ…!!」


???
「くっ…! 見てられないぜ」


突然、ミサイルの前に謎の少年が飛び出した


ケリン
「あっ!!三国先輩!!」



三国先輩
「任せろ!! 」


「フェンス・オブ・ガイアァ!!!」



三国先輩は大きな岩の壁を作り上げ、ケリンのミサイルを受け止める


ケリン
「三国先輩!! ありが…」



が、ミサイルは爆発物だ



ドガァァァァァァァァァァァァァン!!!



ケリン
「ひでぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」


焼きブロッコリー
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



世界クルミ
「たーまやー」

16 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:18:53 ID:pSLu/D9bRZ
そして翌日

ー 海の町 サミス 商店街 ー


オルガ
「何だよ 結構いい町じゃねぇか」


アカリ
「ついたー!! ここがサミスかぁ〜!! んん〜潮風を感じるぅ〜!」


三日月
「美味そうな魚の焼ける匂いがする」


オルガ達がいるのは観光客に向けた商店街で
工芸品や食べ物がたくさん売られていた


三日月
「ところでケリンは?」


オルガ
「遅れて来るってよ、とりあえず宿泊する宿まで行くか」


三日月
「そうだね」


アカリ
「あれ美味しそう〜!!」

17 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:24:39 ID:z3z4ruPnQs


ー サミス とある宿 ー

オルガ達は町にある小さな宿に来ていた

オルガ
「おはようございます」

???
「あっ! いらっしゃ〜い!」

オルガ達を迎えたのは1人の金髪の中性的な若者だった


アカリ
「貴方1人だけ?」


???
「はい、今日 他の子 休みで僕 1人しかいないんですよ、あっ! 自分 サハナって言います一応 ここの経営者やってるんで」


宿の経営者
<サハナ・ネック>


三日月
「大丈夫なの?」


サハナ
「まあ小さい宿だからね、それにぶっちゃけると普段からお客さんも あんまり来なくて貴方達が今日で初めてのお客様なんですよ〜
いや〜客 来ねぇ〜!」


サハナの言う通り、オルガ達以外の客は見渡らず、ガランとしていた


宿も汚くはないが地味で安っぽい感じがする


アカリ
「確かに人いないね…」


三日月
「経営的に大丈夫なの?」


サハナ
「割と大丈夫」


アカリ
「なんか副業でもやってるの?」


サハナ
「そんなとこかな〜」


オルガ
「まあ それはともかく、4人で一泊二日
頼む、あと1人は今は一緒じゃなく 後で来るんで」


サハナ
「あー分かりました!では部屋まで案内しますね!」

18 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:26:16 ID:z3z4ruPnQs
ー 宿の一室 ー


三日月とアカリは先に部屋に案内され、今はオルガが部屋に案内されていた


サハナ
「はぁい ここでよろしいですか?気に入らなかったら 別の部屋にしますよ 他のお客さんもいないし」


オルガ
「いや ここでいい、ありがとな」


サハナ
「分かりました! 自分は受付にいるので
なんかあったら言ってください
あとここには食堂はありませんが近くに美味しい海鮮レストランがありますよ!! そこマジでオススメだから!」

サハナ
「それに売店もあるよ、あんまりオススメできないけど」

\ 添加物いっぱいで腐らないよ〜 /


オルガ
「ああ 分かった」


サハナ
「そんじゃまた!」


そう言ってサハナは部屋から出ていく


オルガ
「安い割には結構 いい部屋じゃねえか 当たりだな」

綺麗に整っている部屋だ

オルガ
「さて、荷物を置くか」

オルガが荷物を置いていくと


トントントントンッ


オルガ
「ん?」


誰かがドアをノックした

オルガ
「誰だ?」



三日月
「オルガ、俺だよ」


オルガ
「なんだミカか どうした?」

三日月
「オルガは準備 終わった? 終わってないなら手伝うよ?」


オルガ
「もう少しで終わるから先に下で待っててくれ、終わったらすぐに行く」


三日月
「わかった、待ってるよ」

19 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:28:11 ID:z3z4ruPnQs
ー 浜辺 ー


アカリ
「海だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


4人は着替えて浜辺にまでやって来ていた


アカリは新しく買った水着を着て オルガと三日月はジャケットを羽織って海パンを履いている


オルガ
「大学生にもなって よくあんなハシャげるな
まあ あいつらしくていいか」


三日月
「本当に綺麗だ…水が透き通ってるよ」


三日月が海を観ながら そう呟く


オルガ
「確かにな、ここまで透き通った海はそうそうないな、これだけでも来て良かったと思えるくらいだ」


三日月
「うん」


アカリ
「アカリがやって来たぞー!!!」


オルガ
「そういや イルカがやって来るって言ってたけど 今のところは見渡らないな」

\ "ねえええええええええ" /



三日月
「時間が決まってるんだって まだ結構 あるから散歩でもしようよ
潮風も気持ちいいしさ」


オルガ
「おっ! そいつはいいじゃねぇか!じゃあ辺りをぶらつくか!
おいアカリ! 俺らは散歩してくるからな!」


アカリ
「わかったー! パイナポゥ!!」


バキィッ!


ピアソン
「ぐぇあぁぁっ!?」


オルガ
「他の観光客 殴ってんじゃねぇ!!!」

20 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:30:37 ID:z3z4ruPnQs
オルガと三日月は2人で浜辺を散歩していた


オルガ
「たく、ほんとアイツは身体ばっか立派になって頭はガキのまんまだな…」


三日月
「俺はアカリのそういう所が好きだけどな オルガは違うの?」


オルガ
「いや…確かに嫌いじゃねぇが…
もうちったぁ大人の振る舞いをしてもらわなきゃ困る、あんなんでも俺らより年上なんだからな」


三日月
「そうか、でもあんな純粋な奴はそうそういないよ、俺はああいうのが1人いた方が面白いと思う、アカリと出会えたから今の俺たちがあると思うんだオルガ」


オルガ
「ミカ…お前…」


三日月
「アカリと出会った事でケリンにも出会えた
俺とオルガだけじゃこんな幸せじゃなかったと思う」


三日月は空を見上げながらオルガにそう言った


オルガ
「………そうだな……あいつら2人に出会ってから俺たちの時間が進み出したような気がする…俺のこのふざけた体質には今でも困らせられているが、2人に出会う前よりもずっと苦痛を感じなくなってきたような気がする…2人に出会う前はもっと辛かった…」

オルガも空を見上げる


三日月
「………………」

21 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:31:52 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「…なあ ミカ、何時もお前にばっか働かせすまな…」


三日月
「謝ったら許さない」


オルガ
「………!」


三日月は真剣な眼差しでオルガを見つめる


三日月
「オルガはオルガにできる事をしてくれたらいい、俺もアカリもケリンもそう思ってる だから悪いなんて思わないで、俺たちにはオルガが居てくれたらそれでいい」


オルガ
「……………………」


三日月
「それに俺もアカリもケリンもろくな料理 作れないし 」

22 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:35:51 ID:z3z4ruPnQs
ー 回想 ー

〜 アカリの場合 〜

アカリ
「はい!出来た! アカリバーガーだよ!
オルガ!!食べて!!食べて!!はよ食べて!」


オルガ
「分かったから そう焦らすなって…どれどれ………ぐうっ!?」



パタッ



キボウノハナー ツナイダーキズーナヲー

チカラーニシテ アスヲツヨーク

サキホーコレー

23 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:41:43 ID:z3z4ruPnQs
〜 ケリンの場合 〜

ケリン
「よし! 今日は俺がシチューを作ってやるぜぇ!!!」

オルガ
「おい ほんとに大丈夫か?」

ケリン
「安心しろ! 俺に不可能はないっ!!!」

ケリンシチューのレシピ

人参 4本
ジャガイモ 4こ
タマネギ 4こ
セミの抜け殻 36億
島根県 3つ
ヒゲさん 1匹
いわなが 1人

ケリン
「よっしゃあ!! 作るぜ!!」

オルガ
「いや今のレシピ どう考えったっておかしかいだろうが!!!」

ケリン
「まず野菜を切ります」


ギィィィィィィィィィィィィンッッッ!!!


オルガ
「家の中でチェーンソー使ってんじゃねぇよ!!!」


ケリン
「そして道明寺にぶつけます」


道明寺晴翔
「ぐわあっっ!?」


オルガ
「誰なんだそいつは!?」


ケリン
「うおっ!? いわながが脱走した!!!」


いわなが
「いわいわいわいわいわ(今からお前らに罰を与えるからな…!!!)」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……!!!

いわながは全身から殺意の波動を放つ



ケリン
「食材の分際で料理人の俺に逆らうとはいい度胸じゃねぇかぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇこれでも喰らいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇくそったれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」



ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!



ケリンは股間からミサイルを大量に発射する


オルガ
「馬鹿野郎!! ここは家の中だぞ!!!何や…」

24 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:42:06 ID:z3z4ruPnQs


ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!



チーーーーーーーーーン

〔墓〕 〔墓〕 〔墓〕
ケリン いわなが オルガ



♪ 風よ 風よ〜〜〜広い心〜〜〜〜 ♪

25 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:43:17 ID:z3z4ruPnQs
ー 回想 終わり ー


三日月
「オルガがいなかったら俺たち餓死するよ」


オルガ
「ははっ 確かにそうだな、俺がいねぇとまともなメシも出来ねぇな」

オルガは大笑いする


三日月
「そうだよ、オルガが思ってる以上に俺たちはオルガに助けられているんだ、それを胸に刻んでおいてほしい」


オルガ
「わかったよ、もうこの事では謝らねぇよ『ありがとう』なミカ」


三日月
「ふふっ…」


オルガ
「ははっ…」


2人はそう笑い合う

26 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:45:49 ID:z3z4ruPnQs
三日月
「………!! 」


オルガ
「ミカ…?」


突然、三日月の様子がおかしくなる


三日月
「オルガ…なんな妙な気を感じるんだ…」


三日月は警戒した様子で辺りを見回す
額には汗を垂らしていて ただ事ではなさそうだ


オルガ
「なんだって…? おい、そりゃどういう…」


三日月
「…!! 海の方に…!!!」


オルガ
「!!!」


2人は海の方が振り向く




???
「はいはいはいはい〜 いや〜やっぱ海はいいっすね〜 心が洗われますよ〜 ほんと〜 ウビィバ〜 ウィビバ〜 フゥゥゥゥ〜」



三日月
「………………」



オルガ
「………………」



二人はまさに ポカ〜ンとした表情で目の前で海水浴を楽しむ馬の被り物をした変態を見る



???
「あ! もうこんな時間ですね〜
やばーしやばーし、はやく仕事に取り掛からないといけないですね〜 そろそろノラノラと合流しないとね〜 あっ! そこのお二人さん! この辺に食事出来るような所や喫茶店って知ってま…」


三日月
「逃げよう」

オルガ
「ああ」


2人は全力で走り出した



\ ♪ 勝ち取りたい! ものもない! ♪ /

\ ♪ 無欲な馬鹿にはなれない! ♪ /

\ ♪ それで君はいいんだよ! ♪ /


???
「ちょいちょいちょいちょい!!!
全力ダッシュで逃げないで!!! 頼んまフゥゥゥゥ!!!」

27 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:46:47 ID:z3z4ruPnQs

三日月
「…何とか逃げれた…」


オルガ
「今のなんなんだ? 海の妖怪か?」


三日月
「宇宙人かもしれないし ただの変態かも…」


オルガ
「どっちにしろ、ろくなもんじゃねぇな…
今 見た事は忘れよう、夢に出て来そうだ…」


三日月
「そうだね…あっそろそろ時間だよ」


オルガ
「そうか、じゃあ行くか」


三日月
「アカリは?」


オルガ
「場所 教えといたから来たちゃ来るだろ」



三日月
「そうか、じゃあ大丈夫か」


オルガ
「そんじゃ行くか」


三日月
「うん」


オルガ達はイルカが来る場所に向かう

28 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:48:28 ID:z3z4ruPnQs

キュイ キュイ キュイ キュイ キュイ キュイ

女性1
「可愛い〜!」

女性2
「写メ撮ろ!」

女性3
「こっちきて〜!」

キュイ キュイ キュイ キュイ キュイ

\ いくぜいくぜいくぜ〜 /


女性2
「きゃ〜! 来た〜!」

女性4
「賢いのね〜!」


オルガ
「おお! 随分と人気じゃねぇか」


三日月
「女の人が沢山いるね」


アカリ
「うぉう!? お前 元気だな おい! すっげぇ興奮してんなぁ おい!」

キュイ! キュイ! キュイ!

三日月
「アカリもいるね」


オルガ
「知ってる、50m離れた場所にいてもすぐに認識できるくらい
うるせぇからな あいつは」


アカリはイルカと激しく戯れている


三日月
「アカリ、楽しそうだね」

アカリ
「おおっミカ! よく来たな! ミカも遊んでけ! こいつイキがいいぞ!」


キュイ! キュイ! キュイ!


イルカは三日月にも戯れつく


三日月
「おお 元気がいいな」


三日月はイルカは撫でてあげる


オルガ
「なんだ 結構 可愛いじゃねぇか…」


オルガもイルカに近づく

キュイ! キュイ! キュイ!


イルカは喜びのあまり 興奮して オルガに思いっきり突っ込んでいった

29 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:50:19 ID:z3z4ruPnQs
渋谷ハジメ
「やっぱ海は楽しいな〜 って! なんか流れてきた!?」

いちご
「すいしたいだ!」


2人の観光客の前にボロボロになったオルガがプカ〜と流れてきた


オルガ
「…はぁ…はぁ…こんくれぇなんてことぁねぇ…」


渋谷ハジメ
「しかもなんか喋ってるし…」


いちご
「ころそう!」

バキッ!

オルガ
「ぐぅっ…!!」


キボウノハナー ツナイダーキズーナヲー

チカラーニシテ アスヲツヨーク

サキホーコレー

30 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:51:16 ID:z3z4ruPnQs
アカリ
「いやーオルガ 大変だったね」


オルガ
「まさかイルカにシメられるとは…」

\ シロ ちょっと殺人鬼の才能あるかも /


三日月
「イルカは結構 力があるからね」


アカリ
「ところでお腹減らない?」


三日月
「腹減ったな」


オルガ
「宿にいたサハナだっけ? そいつがこの辺に海鮮レストランがあるって言ってたな…そこでメシにするか」


アカリ
「賛成!!」


三日月
「いいね」


オルガ
「そんじゃ 決まりだな、ケリンにこの事を連絡しとくか… じゃあ着替えるから一旦 宿に戻ってから行くとしよう! 今夜はパァ〜っといくか!」


アカリ
「やったぜ〜!」


三日月
「楽しみだな」


オルガ
「それじゃあ行こうじゃねぇの」


そう言ってオルガ達は宿へと向かう

31 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:57:47 ID:z3z4ruPnQs

一方 その頃

ー ファッキュー湖 ー

とある湖に側に3人の影が立っていた

「ねぇ〜 マッキーにナワちゃん、教授 まだ戻って来ないん?」


3人のうち 一人の首を絞められたハムスターような声をした銀髪の少女が隣に立つ2人の人物にそう話しかける


「まあ そう焦るな、長いがもう少しだろう」


少女の隣に立っていた金髪の男性が少女の言葉にそう答える


「しかし確かに長いな…やはり海まで繋がってるのか?」


金髪の男性の隣に立っていた緑のフードを被った男性がそう言った


首締め少女
「そんでさぁ 本当にここに怪物が現れたん?
その2人 酔っ払って この森のどっかにグースカ寝てんじゃないの? それか湖に落ちて そのまま溺死したとかさぁ」


金髪の男性
「いや間違いなく ここに怪物が現れた、私の直感がそう言っている
それに教授も何かを感じたはずだ、だから こうして我々が来たのだ」


緑フードの男性
「ああ 俺もそう思う 、ここには嫌な臭いが漂ってる…
間違いなく何かが現れたはずだ」


首締め少女
「へ〜 まあ俺は教授とマッキーとナワちゃんについて行くだけなんだけどさぁ♪」


金髪の男性
「ふっ 良い子だ それでいい」

32 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 14:59:45 ID:z3z4ruPnQs
フードの男性
「おい! 何か上がってくるぞ!!」


ザバァァァン


「ふっ〜 空気がおいしい〜」


1人の水着を着た女性が湖から出てきた

緑フードの男性
「教授!」

首締め少女
「あっ! 教授! お帰りぃ〜! はい! ホットチョコレート! 」

女性
「わあ! 流石は月ちゃん! 気がきくね〜!」


緑フードの男性
「それマクギリスが用意したやつだぞ」


女性
「そうかそうか〜 ルナちゃん 偉いぞ〜」


緑フードの男性
「って…聞いてないか…」

33 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:01:21 ID:z3z4ruPnQs

金髪の男性
「それで教授 湖の底には何かありましたか?」


女性
「…やっぱり私が思った通り、湖の底には海に繋がる穴があった」


緑フードの男性
「やっぱりな…」


金髪の男性
「という事は大方の予想どおり、海に住む怪物の仕業かと?」


女性
「そうだね 間違いない」


金髪の男性
「そうですか…では穴が繋がっている場所まで向かうとしますか」


女性
「うん、じゃあマッキーとナワーブはルナちゃんを連れてサミスにいるサハナ君の所に向かって 私はこの湖の穴から行ってくるよ
怪物が通ったルートをしっかりと調べたいしね」


金髪の男性
「……分かりました、彼女を連れてサハナの所へ向かいます
教授は先に向かってください、ただくれぐれも無茶はしないように」


首締め少女
「えっ!? 教授! 流石にそれは危ない! それに息だってもたないっすよ!! 」


女性
「ルナちゃん、ちょっと私を甘く見過ぎじゃない? これくらいスーパーインテリジェンスな大学教授の私にとっては大した事じゃないから、マッキーとナワーブから絶対に離れちゃダメだからね?」


首締め少女
「う〜……分かりました…ほんとに気をつけてくださいね教授? 」


女性
「大丈夫だよ、私を信じて」


緑フードの男性
「教授、ルナのやつは俺とマクギリスがしっかりとつくから安心して行ってくれ」


女性
「頼んだよナワーブ」

34 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:02:04 ID:z3z4ruPnQs
その頃 オルガ達は

ー 海鮮レストラン PAGEー

オルガ達
「「フゥ〜フゥ〜! イェ〜イ! カンパーイ!!」」


カーーーーーンッ


オルガ達は着替えを終えて、海鮮レストランで乾杯をしていた


ケリンも合流して一緒に乾杯をしていた


ケリン
「ああ〜うめぇな! 今日は最高の日だぜ!」


オルガ
「上機嫌だな」


ケリン
「そりゃもうな!エルさんのグッズも買えたし気分は最高だぜ! それとグッズ買っといてくれてありがとうなオルガ!」


オルガ
「いいってことよ」


アカリ
「今夜はパリピっていくぜー!!」


三日月
「ここの料理 すごく美味いな…」


オルガ
「みんな遠慮しねぇで思いっ切り楽しめよ!」

35 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:03:20 ID:z3z4ruPnQs

アカリ・ケリン
「ウェェェェェェェェイ!!!」


ザーザーザーザーザーザーザーザー………


オルガ
「ん? 雨…?」


アカリ
「えっ…ちょっちよっと待ってね…!」


アカリは急に立ち上がって 窓から外を覗く


ゴロゴロゴロゴロゴロ………


外は激しい雨が降っており空には暗雲が立ち込めて 雷鳴まで鳴り響いていた


まるでオルガ達の楽しそうな雰囲気を邪魔するかのように


アカリ
「そんなぁ〜 さっきまで月が綺麗だったのに…どうして雨なんか…」


オルガ
「ほんとに突然だな…宿まで帰れるか…これ…?」


オルガもアカリと一緒に窓から空を見上げて心配そうにそう言った


ケリン
「これは強くなるな…酷くなる前に帰っちまうか?」


三日月
「残念だけど そうするしかないか…」


アカリ
「すいませ〜ん、持ち帰りって出来ますか〜?」

アカリは近くを通った大柄な店員に話しかける


パゲ美店長
「あ〜らぁ 勿論 出来るわよ〜なんならオマケもつけちゃうわよ〜」


どうやら店長だったらしい


アカリ
「有り難きお言葉」


オルガ
「すまねぇな 礼を言うぜ」


パゲ美店長
「それと確かあんた達 サハナちゃんの宿に泊まってるんでしょ? だったら傘を貸してあげるわ、使い終わった後はサハナちゃんに渡しといてくれればいいから」


ケリン
「ありがてぇ…!」


オルガ
「何から何まですまねぇな」


パゲ美店長
「さらにあたしもつけちゃうわ!!!」


オルガ
「いらね」

36 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:04:44 ID:z3z4ruPnQs


ザザザーーーーーーーーーーーーーーーッ


ケリン
「ひぇ〜 雨すげぇな! 傘 貸してもらえてほんと良かったぜ!」


アカリ
「良かったね〜! ひゃぁ冷たい!雨粒が入ってくるっ!」


激しい雨が4人に降り注ぐ


オルガ
「しっかし 海の天気っつうのは分かんねぇもんだな、さっきまでは月が綺麗な夜だったのによ…」


三日月
「そうだね、せっかく楽しかったのに残念だ」


オルガ
「なぁに 店長に酒も持ち帰りさせてもらったから宿でパァ〜っといこうじゃねぇの
今夜はとことんまでいこうぜ!」


ケリン
「そうだな! 今夜はみんなで楽しもうぜ!」


アカリ
「よっしゃ〜!!!」


三日月
「あんまり飲み過ぎないようにね」


ケリン
「分かってるさ 羽目外し過ぎないようにするよ」


アカリ
「もち!!気ぃつけます三日月の旦那!」


オルガ
「アカリに関しては信用できねぇな!」


アカリ
「ああ!? なんだとブーメランみたいな髪しやがって おい!! 」


ケリン
「&#12436;ぇっへっへっへっへっへっ!」
↑笑い方が汚い

37 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:06:19 ID:z3z4ruPnQs

激しい雨が降り注ぐ中でも楽しそうに会話するオルガ達


しかし


ドザザザザザザザザザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!


三日月
「…………………!!!」


ケリン
「やべっ!!! 傘が壊れたっ!!!」


アカリ
「冷たっ!!!」


オルガ
「はっ!?どうなってんだこりゃ!?」


雨が急に異常ち強くなり、傘を壊して 4人の身体に水の弾丸を浴びせる


アカリ
「くっ…! 雨が強過ぎて 周りがろくに見えな…ん?」


メーデー……

アカリの頭の中に不気味な声が響く

38 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:07:32 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「くそっ!! 前が見えねぇ!! みんな 大丈夫か!?」

ケリン
「ぐっ…! まるで水のマシンガンだ…!ああ オルガ! 俺は大丈夫だ! ミカとアカリは大丈夫か!?」

アカリ以外にその声は聞こえないようだ

三日月
「俺は平気…でも嫌な感じがする…アカリ……? 」


アカリ
「……………」

三日月の隣に立つアカリの様子がおかしい


三日月
「アカリ…? どうしたの…?」


アカリ
「…………………」


アカリの瞳から光が消えていた


オルガ
「おい ミカ!! アカリがどうしたんだ!?」


オルガが三日月とアカリの方へ向いた


三日月
「オルガ! アカリの様子がおかしい!」


アカリ
「行かなきゃ」


ドザザザザザザザザザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

39 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:08:57 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「は? お前 何言って…」


アカリ
「アカリを呼んでる」

ダダッ

オルガ
「アカリ!? どこ行くんだよアカリ!!!」


三日月
「アカリ!!!」



アカリは2人の呼びかけにも答えず 1人 海の方へ走って行った


ケリン
「アカリ!? あいつ どうしたんだよ!!
あっちは海の方だぞ!!!こんな雨の日に危険過ぎるぞ!!!」


オルガ
「くそっ!!! 一体 どうしたんだよアカリ!!! 」


三日月
「オルガ!!!」


オルガ
「ああ 分かってる!! ケリン!ミカ!
お前らは宿の方に行って 人を呼んでくれ!!俺はアカリを追う!!!」


ケリン
「馬鹿!! なに1人でいこうとしてんだ!!
俺か三日月を連れて行け!!!
1人じゃ何かあった時にどうにもできねぇ!!」


オルガ
「だがよっ…!!!」


三日月
「駄目だ!!!」

40 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:09:51 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「ミカ…?」

三日月が大きな声を出す


三日月
「それは駄目だ、オルガだけじゃ行かせない…俺も行く」


オルガ
「……分かった 付いて来てくれミカ」


三日月
「ああ」


ケリン
「あんまり話してるヒマはねぇぞ!!2人ははやくアカリを追え!!
俺は宿の方へ行って 誰かを呼んでくる! とにかく 急げ!! アカリが危ない!!」


オルガ
「ああ 任せたぞケリン!!!」


三日月
「絶対にアカリを助ける!」


ケリン
「頼んだぞ!!!」


オルガと三日月はアカリが走って行った海の方へ


ケリンは宿の方へと走って行った

41 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:11:16 ID:z3z4ruPnQs

メーデー…メーデー…メーデー…


アカリ
「今すぐ行くからね」

メーデー…メーデー…メーデー…メーデー…


アカリの頭に不気味な声が響く


アカリの瞳からは光が消えて ただ海の方だけを見ていた


メーデー メーデー メーデー メーデー


アカリ
「まってて もうすぐいくから」


メーデー メーデー メーデー メーデー…!


アカリが海に近くごとに不気味な声はどんどん大きくなっていく





アカリ
「 も う す こ し 」




メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー メーデー

42 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:12:27 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「何やってんだアカリィィィ!!!」


アカリ
「!!!」


ドン!!!


海の中に入ろうとするアカリにオルガがタックルして 浜の方へと突き飛ばす


アカリ
「いたっ! 」


アカリは浜に身を投げられ泥まみれになる



オルガ
「馬鹿野郎!!! 自分が何やってんのか分かってんのか!!!」


オルガはアカリに向かって 大声でそう叫ぶ


アカリは泥まみれになりながらも立ち上がり


アカリ
「どいてよ あのひとたちがアカリにたすけてっていってるんだよ 」


そう言って アカリはまた海の方へ向かい始める


オルガ
「海の方に人なんていねぇよ!とにかく 今は危ねぇから海には行くな!!みんな お前を心配してんだ!!いいから 帰るぞ!!!」


アカリ
「そんなのしらないよ そんなことよりアカリはあのひとたちをたすけ…」


パァンッ!


アカリ
「えっ…?」


オルガは右手でアカリの右頬に叩いた


アカリの右頬は叩かれた事で赤くなる

43 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:13:42 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「『そんな事』だと?
ふざけんのもいい加減にしやがれ!!!
お前に何かあったら 色んな奴が死ぬほど悲しむんだぞ!!! 少しは自分の命と周りの奴らの事を考えろ馬鹿が!!!」


オルガは右の拳を強く握りしめながらそう叫ぶ

強く握りしめられた事により 爪が手に突き刺さり 拳から血がダラダラと滴る


アカリ
「オルガ…?」


アカリの瞳に光が戻る


三日月
「オルガ危ない!!!」


オルガに言われて 少し離れた場所にいた三日月がオルガにそう言った


オルガ
「……!!!」


アカリ
「わっ!!!」


オルガは後ろにいる三日月の声を聞き、とっさにアカリを抱いて その場から離れる


びっちゃっん!


オルガとアカリがいた場所に太い触手が叩きつけられる


もし三日月の声が無かったら2人とも あの触手の餌食だっただろう

44 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:14:45 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「なんだこれは!? 烏賊の触手か!!!」


叩きつけられたソレは烏賊の触手のようだった


アカリ
「オルガ…」


アカリは弱々しい表情でオルガを見つめる


どうやら衰弱しているようだ


オルガ
「安心しろ 俺らが必ずお前を連れて帰ってやる」


三日月
「オルガ!アカリ!」


オルガ
「ミカ!!!」


アカリ
「ミカ……」



三日月がそう言って 2人の側にやって来た


三日月
「気をつけて! 『ソイツ』だけじゃなく まだ何匹もいる!」


オルガ
「何だと…」



ドボボボボボボボボボボボボボボボボボ………



ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ

ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ

ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ



海から『ソレら』はぞろぞろと這い上がってきた


アカリ
「…………!!!」


オルガ
「おい…冗談だろ…?」

45 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:15:36 ID:z3z4ruPnQs

『ソレら』は人…ではなく 人のような何かだった

身体を水をすってブクブクと膨れ上がり
顔は醜悪な魚のようで目が飛び出しそうなほどにギョロリとしていた

衣服のような物を羽織ってはいるが酷くてボロボロで破れた布を体に貼り付けてるようにも見える

そして身体中にフジツボが生えていて
口からは烏賊の触手のような物をだらんと垂らしていた


「「…………………………………………………」」


ソレらは一言も発さず ただ虚ろな瞳で3人を見つめていた



三日月
「…これは思ってたよりやばいな…」


オルガ
「おいおい…旧支配者に関わった覚えはねぇぞ…」


アカリ
「おー インスマス…」

3人はそう言ってるとソレらは不快な足音を立てながら3人の方へ近づいて来る

三日月
「来るよ……!」

オルガ
「ああ 分かってる…アカリ しっかり掴まっとけ…!」

アカリ
「うん…わかった…」

2人は迫り来るソレらの方の隙をうかがいながら身構える

オルガ
「いまだ!!! 逃げろ!!!」

三日月とアカリを背負ったオルガは走り出す

「「"ぶっっっへぇぇぇぇぇっ"!!!」」

2人が走り出すの見たソレらは一斉に口から垂れた触手を2人に向けて伸ばした

46 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:16:40 ID:z3z4ruPnQs

三日月
「…!!!」

三日月は軽く避ける

オルガ
「ぐっ…!!!」

三日月・アカリ
「オルガ!!!」

大量の触手がオルガの首や手脚に纏わりつく

しかし

オルガ
「ぐっ…うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「「"ぶげぇっ "!!!」」

オルガは全身に力を込めて逆に数体のソレらを引っ張り上げ

オルガ
「おらぁぁぁっ!!!」


「「"ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

ソレら数体に強烈な蹴りをお見舞いする

オルガ
「オルガ・イツカを甘く見んじゃねぇぞ軟体野郎ども!!!」

三日月
「流石はオルガだな…」

アカリ
「やるじゃん…」

オルガに蹴りを喰らったソレら数体は青い体液をドロドロと垂れ流して動かなくなった

三日月
「ん?」

三日月がソレらをよく見ると ソレらの背中の方に管のような物が付いていて 海の方まで伸びている

オルガ
「ミカ!はやく逃げるぞ!!!」

オルガが三日月にそう呼び掛ける

三日月
「うん!わかった!」

そうして逃げようとするが

ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボンッ!!!


三日月
「…!?」

アカリ
「えっ…!?」

オルガ
「はっ!?」

海から巨大な何かが姿を現わす

暗く激しい雨の中で姿はよくわからないが
怪物には大きな口があり、黄色に光る四つの目を持っていた

怪物の目から放たれる黄色い光が3人を照らす

47 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:18:43 ID:z3z4ruPnQs

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!!!

重く 悍ましい声が辺り一帯に響き渡る

オルガ
「逃げろ!!!」

オルガ達は怪物から逃げ出そうとするが

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!

オルガ
「なっ…!?」

三日月
「うそだろ…」

アカリ
「は……!!!」

怪物は大きく口を開けて オルガ達を吸い込もうとする

周りにいたソレらも巻き込んでいき
ソレらは怪物の口の中に消えていく

オルガ
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

オルガ達は怪物の口の方へ吸い寄せられていく


オルガ
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

オルガは2人を抱えて その場で踏ん張り ていこうする


アカリ
「オルガ!!!」

三日月
「オルガ…」

オルガ
「しっかり俺に掴まってろ!!!絶対に離すんじゃねぇぞ…!!!
お前らをここで死なせたりはしねぇからよぉ!!! 」

オルガ
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

2人は抱えながら オルガは必死に吸い込みに抵抗する

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

怪物はオルガの抵抗が気に障ったのか
さらに吸い込む力を強くする

48 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:23:00 ID:z3z4ruPnQs

オルガ
「ぐっ…!!! 負けるかよ…!!!」

三日月
「…オルガ…」

アカリ
「オルガ…」

2人は心配そうにオルガは見つめる

オルガ
「絶対に一緒に踏ん張ろうとするなよ!今はただ俺に掴まってくれ!!!」

オルガ
「(アカリは衰弱しているみてぇだし…ミカの力じゃ この吸い込みに耐えきれねぇ…俺が2人の分までやるしかねぇ…!!!)」

オルガは自分の持てる力 全てを使って怪物の力に抵抗する


ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!


怪物の怒りが頂点に達したのか今までのとは比べ物にならない程の力で吸い込みを行い始める


オルガ
「ぐっ…!!! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

アカリ
「オルガ…!!!」

三日月
「オルガ!!!」


オルガは耐えようとするが 流石にもう限界のようだ


オルガ
「(くそっ…!!! 諦めてたまるかぁ…!!!)」


オルガ
「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


オルガ
「(頼む…!!! 耐えてくれ…!! 俺の身体…!!!)」

オルガは最後の力を振り絞るがだか もう限界だ…

49 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:23:50 ID:z3z4ruPnQs

「くたばりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


ドガァァァァァァァァァァァァァァン!!!


ギョオオオオオオオオオオオオオオオ!?


オルガ
「おっ…!!!」


アカリ
「ミサイル…!」


三日月
「ケリン!?」


ケリン
「待たせたな!!!」


ケリンがミサイルに乗って怪物の口に突撃して 怪物に爆炎をお見舞いした


ケリンは直前にジャンプし オルガ達の隣に立った


オルガ
「ケリン…! お前ってやつは…本当に助かったぜ…ありがとう…!」


ケリン
「まあ 話は後だ、今はあの化物をどうにかしよう…今の一発でかなりのダメージを与えたが…」


オオオオオオオオオオオ……!

オルガ
「まだ息があるな…」


アカリ
「ケリンの特製ミサイルを受けても まだ生きてるなんて…」


三日月
「化物だな…」


ケリン
「なら さらにぶちとばせばいいだけだ!!!」


ケリンはミサイルを構える

50 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:26:00 ID:z3z4ruPnQs

すると

ドドドドドドドドドドドドドドッッッ!!!


オルガ・三日月・アカリ
「…………………………………!!!」

ケリン
「…うっそだろ…お前…!?」


突如 怪物の周りに巨体な渦潮が巻き起こり

渦潮の周りには光り輝く魚たちが飛び跳ねている


ギョオオオオオオオオオオオオオオオ!?

怪物は渦潮から逃げ出そうするがその努力も虚しく一瞬でその渦潮に飲み込まれてしまった



怪物が渦潮に飲み込まれると、あんなに激しかった雨がピタリと止み美しい月が夜空に顔を出す


アカリ
「…助かった…のかな…?」

ケリン
「一応…そうなんじゃないか…?」

オルガ
「一体全体 どうなってんだよ…
まるで意味が分からねぇよ…」

三日月
「少なくとも とりあえずは助かったみたい…はやく宿に戻ろう」

51 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:26:37 ID:z3z4ruPnQs

おーい! おーーい! おーい!

遠くの方から人の声がいくつも聞こえる

オルガ
「お! もしかしてケリンが呼んでくれた人達か!?」

ケリン
「そうだよ!!! お〜〜い!!! こっちだ〜!!! 手を貸してくれ〜!!!」

三日月
「良かった これでもう大丈…」

パタリッ

三日月
「えっ…!?」

ケリン
「アカリ…!?」

アカリがオルガの背から落ちる

オルガ
「アカリ!? おいアカリ!? おいしっかりしろ!!! アカリィ!!!」

アカリ
「(オルガ………)」

アカリは薄れゆく意識の中でオルガの声を聞く


オルガ
「アカリィィィィィィィィィィィィ!!!」

52 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:28:05 ID:z3z4ruPnQs

ー 高台 ー

金髪の男性
「5000アグニカポイント といった所かな」


遠くにある高台で金髪の男性が望遠鏡でオルガ達を観ながら そう言った


首締め少女
「いや そんな事 言ってる場合じゃねぇから」


緑フードの男性
「お前 ほんと それ好きだな…」


金髪の男性の隣にいた銀髪の少女と緑フードの男性がそう言った


金髪の男性
「…フッフフフフ…ハハハハハ! ハッハハハッ! ハハハハハッ!」


首締め少女
「いや何 笑ってんだこいつ」


緑フードの男性
「それなりに長い付き合いになるが…いまだにこいつの性質がよくわからん」


3人がそんな会話をしている横で
茶髪で頭にリボンをつけた女性が真剣な表情で4人の事を観ていた


???
「…これは厄介な案件になりそう」


続く



怪録百年祭 第1章 「救難信号」後日談に続く

53 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:33:22 ID:z3z4ruPnQs


長いのに読んでくださって ありがとうございます

楽しんでいただけたら幸いです




54 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 15:38:34 ID:z3z4ruPnQs
それとSSなのに間違ってV T全般にしてしまった…申し訳ない

55 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 16:41:08 ID:Kg7EvHU3as
長い長いw
あとでゆっくり読ませてもらうわ

56 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 19:15:16 ID:5zF7UA6Fl7
ケリンがいるだけで勢いがすごくなるな

57 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 19:42:36 ID:NsTJzPw37p
長いのは読み応えがあって嬉しい……テンポも良くて読みやすいと思う。後日談も楽しみ、前半お疲れ様やで

ジャンルに関しては管理人に報告するスレで言っといたら時間置かずに対応してくれると思うから変えたければ一言言ってみるといいゾ

58 名前:名無しさん[age] 投稿日:2018/11/19 19:54:03 ID:FWm05mqQY5
これは大作。オルガとVtuberには謎の親和性がありますよねぇ
いちごちゃんのすいしたいだ!にクスッときてしまいました
俺もSS執筆頑張るからよ……だから、止まるんじゃねぇぞ……(失踪的な意味で)

59 名前:57[age] 投稿日:2018/11/20 06:27:34 ID:hNRUMBFCSJ
すまん、>>57なんだけどこれトップページのお問い合わせの方から報告してくれ、詳細は報告スレの157,162

間違えたこと教えてしまって申し訳ない

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