ばあちゃる「アイドル部の知名度を上げるため、映画を作ることになりました。ということでアイドル部の皆さんには、5つある脚本の中からどれが良いか話し合ってもらうでフゥゥゥゥ。この話し合いの結果は偉い人が最終的な決定を下す際に参考にするそうでフゥゥゥゥ! ってなわけで、会議の日時・場所を書いた資料と脚本の原案を全員に渡しておくので、あとはよろしくでフゥゥゥゥ!」
たま「ていうことを馬Pに言われた」
なとり「え、映画!?」
たま「唐突でしょ? 決まってるのは、アイドル部が全員出演する、ということと脚本の候補だけ。どんな映画にするか、これから私達12人で話し合いたいと思います」
なとり「は、はあ」
たま「というわけで皆を集めるよー」
十二人の怒れるアイドル
どっとライブ、アイドル部のSSです。
ぶっちゃけそれぞれのメンバーの言葉遣いや名前の呼び方で間違いがあると思うんで、気がついたら指摘してくれるとあるがたいです。
Smarprise会議室
ちえり「なぜ他所の会社の会議室で……」
なとり「アップランドの会議室は別の会議で使用中だそうです」
ちえり「じゃあ別の日にしろよ!」
なとり「ちえりさん、言葉遣い」
ちえり「……にゃん」
たま「はいはい、皆さん。会議を始めますので席に着いてくださーい」
座席表
たま
○
すず○ ○ピノ
なとり○ ○もち
めめめ○ ○ちえり
イオリ○ ○りこ
いろは○ ○双葉
○
あずき
あ、やべ。座席表のやつミスった。
たま「はい、全員集まったところで、会議を始めますね。BGMスタート」
神楽すず、バイオリン演奏開始。
双葉「すごい優雅な会議だなあ」
たま「では、皆さんは事前に資料に目を通されたと思いますが、改めて5つの脚本の内容を発表します。四人のプロデューサーが書いた脚本と、昔作られた映画の脚本が1つなのですが……」
脚本A、
題材:サッカー映画
作者:馬P
概要:弱小女子サッカー部が新監督の指導により強くなり、全国大会に出場。恋や友情などリア充的なイベントも挟みながら人間としてもサッカー選手としても一回り成長し、最終的には大会で優勝するというお話。
脚本B、
題材:舐めてた相手が実は殺人マシーンでした系
作者:あっくんP
概要:テロリストがとある学園を占拠! しかしそこにはアイドルの皮を被った12人のソルジャーがいたのだ!
脚本C、
題材:ホラー
作者:のじゃおじP
概要:吹雪により外部との連絡手段の経たれた山荘に突如現れた殺人鬼。宿泊客12人はなんとか生き延びようと知恵と勇気を振り絞る……。
お願い、死なないでごんごん!あんたが今ここで倒れたら、ベジータとの約束はどうなっちゃうの? 麓への連絡手段さえ見つけられれば、そこで待ってるばあちゃるが助けを呼んでくれるはずよ!
次回「ばあちゃる死す」、デュエルスタンバイ!
脚本D、
題材:恐怖 奇形人間
作者: 石井輝男(江戸川乱歩原作)
概要: 1969年公開の日本映画。内容はタイトルからお察し
脚本E、
題材:めめめ絶対○すマン
作者:シロP
概要:宇宙人にキャトられためめめが冷凍されて爆発。コメディ。
もち「誰一人としてアイドルらしい企画を出してこない!」
なとり「というか最後のやつの殺意がヤバい! そしてとってつけたような『コメディ』の四文字」
めめめ「もぉ〜///、シロちゃんってばぁ〜///、仕方ないなぁ〜///」テレテレ
なとり「こっちもこっちでヤバい」
たま「はい、それでは早速投票にいきますね」
なとり「いきなり!?」
たま「過半数をとった作品を第一希望の作品として馬Pに伝えます。手っ取り早く口頭で投票していきましょう。私から始めて時計回りに希望の番号を言っていきましょうか。まずは私は……B」
ピノ「C」
もち「B」
ちえり「C」
牛巻「A」
双葉「A」
あずき「……zzzz……」
双葉「……(ツンツン)」
あずき「……ん……?」
双葉「A〜E、どれが良い?」
あずき「……E……」
双葉「おけ」
たま「ええと、Eでいいのかな?」
あずき「……zzzz」
たま「はい、Eということで、次」
ごんごん「D!」
イオリ「Aかなぁ」
めめめ「E!」
なとり「A」
バイオリン演奏中断
すず「Bでお願いします!」
演奏再開
A……4人
B……3人
C……2人
D……1人
E……2人
たま「えー、過半数をとった候補がないからこの場合は……」
ピノ「話し合いをして、その後でもう一度投票を行えばよろしいのでは?」
たま「そうだね、それでは……まずAを選んd」
なとり「ちょっと待って下さい」
たま「ん?」
なとり「今さらな話で、投票するときには言わなかったのですが、このDの脚本」
ごんごん「?」
なとり「これダメでしょ。風紀が乱れるので、候補から外しましょう」
ごんごん「なんでなんで!? 石井輝男の伝説の作品だよ!? 何が駄目なの!?」
なとり「まずタイトルから倫理的にダメ」
ごんごん「ぐっ!?」
なとり「そして脚本を読みましたけど、内容も倫理的にダメ」
ごんごん「ふんぁ"!?」
なとり「あとちょっと調べたけど、これ一時期は『日本でのソフト化は困難』って言われるレベルだったらしいですね。それくらい過激ってことですよね?」
ごんごん「ん"ん"ん"ん"ん"ん"!?」
なとり「いちいち変な声出さないでください」
ごんごん「……分かった」
なとり「良かった。理解してくれたようで何より……」
ごんごん「なとりんがこの作品を嫌ってるのは分かった! でも他の人の意見はまだ聞いてない!」
なとり「駄目だ分かってない!」
ごんごん「もっかい私を除いた十一人で投票してよ! それで1人もDに入れなかったら候補から外して良いよ!」
なとり「いやそういう問題じゃなくて、これは制作するには倫理的に問題が……。というか何の意見も交わさずに即投票では、意見を変える人なんていないと思いますよ」
双葉「いいんじゃない? それで納得するんなら」
ピノ「まあ、本人がそれで良いと言っておりますし」
なとり「う、うう……分かりました」
たま「じゃあ、皆納得したみたいなんで投票に移ります」
2回目の投票(金剛いろはを除いた十一人で実施)
A……3人
B……3人
C……2人
D……1人
E……2人 (木曽あずき、昼寝中につき暫定的にE)
たま「もう一度確認なんだけど、この一票は……」
イオリ「私〜」
たま「理由は?」
イオリ「だって1人だと可哀想だし」
なとり「いや、修学旅行のグループ分けじゃないんだから……」
イオリ「でも可哀想だよぉ」
ごんごん「イオリン……! イオリンは石井輝男の魅力が分かってくれるんだね!」
イオリン「誰それ?」
ごんごん「えー(´・ω・`)」
ちえり「さてさて、理由はともかくとしてDが生き残ったね」
たま「……一先ず議論を再開して、十分後に三回目の投票をやろうか。それで過半数の票を集めた脚本原案を採用ということで」
一同「はーい」
たま「まずAを選んだ方、何かアピールすることがあればどうぞ」
双葉「サッカーはチームスポーツだからね。障害を乗り越えながら団結するっていう流れは、私達アイドル部にぴったりだと思うよ」
ピノ「サッカーは十一人でやるスポーツなのですが……私達アイドル部は十二人。1人余ってしまいませんか?」
双葉「補欠選手とか監督とかマネージャーとかだよ。サッカー映画には選手以外にも重要な役割を持ったキャラをたくさん登場させることが出来るんだよ」
ピノ「なるほど」
ごんごん「双葉ちゃん……サッカー映画には一個問題があるんだけど」
双葉「なに?」
ごんごん「演技とはいえ、役者自身がある程度サッカーが出来なきゃいけないと思うんだよね」
牛巻(…………!……)←運動オンチ
双葉「まあ、役作りで事前にサッカーの練習をしたり、ルールを勉強したりすれば大丈夫だと思うよ」
ごんごん「付け焼き刃の練習で説得力のある演技が出来るかなぁ? ましてやうちには運動の苦手な子もいるのに! 🐔🐔🐔wwwww🐔🐔🐔wwwww」
双葉「チッ、うっせーな(ボソッ)」
ちえり「舌打ちは駄目だと思うニャン」
たま(いろはちゃん、普段の頭ごんごんっぷりが嘘みたい。積極的に議論に参加してますね。それだけこの作品を作りたいということか……理解に苦しむ)
たま「ええと。Bを選んだ方は如何ですか?」
もち「アクションだよアクション! 今はアクションが受ける時代なんだよ!」
ごんごん「もちちゃん……アクション映画にはサッカー映画以上に技術や身体能力がいると思うよ」
牛巻「……!」←運動オンチ
もち「ワイヤーとかCGで作ればアクションシーンはどうにか……」
ごんごん「CGはお金がかかりまくるよ。ワイヤーは吊ってもらいながら動きやポーズを決めなきゃいけないわけで、ノウハウや身体能力のない人がやっても不恰好な映像になっちゃうんだよ」
運動オンチ
↓
牛巻(…………)←運動オンチ
↑
運動オンチ
もち「むぅ……」
たま「ではCを選んだ方」
ピノ「YouTubeやニコニコ動画ではホラーゲーム実況が受けているわけですし、そういった方々にはホラー映画が楽しんでもらえるのでは、と考えましたわ」
ちえり「映画の中でももちちゃんやめめめちゃんの悲鳴を聞きたいって考えてる人も多そうだしね」
もち「えー……(´・ω・`)」
ごんごん「なるほど確かに……でも一個問題があるよ」
たま(また来たよ)
ごんごん「怖い話をしてると幽霊や怪異が寄ってくるって……そういう噂、よく聞くよね」
もち&たま&なとり「!?」
たま「ええと、最後にDとEは……省略で」
ごんごん&めめめ「なんでよ!?」
たま「いろはちゃんは喋りすぎだし、めめめちゃんは……うん、まあいいかな」
めめめ「 ひ ど い" よ" !" 」
たま「というわけで、三回目の投票いきまーす」
ごんごん(ふっ……まあいいや。他の3つを選ぶデメリットは示せた。他の選択肢にリスクがある以上、自然とDに票が)
……
…………
………………
たま「はい、結論が出ましたね」
ごんごん「な……!」
たま「今回の結果を馬Pにも伝えますね。今日はお疲れ様でしたー」
一同「おつかれー」
ごんごん「な……な……!」
A……1人
B……2人
C……1人
D……1人
E……7人 (過半数獲得)
ごんごん「なんじゃこりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
あずき「……ん?」←起きた
すまん、SS書くのって結構大変なんだな。疲れちゃったんで終わり。
>>15
感想ありがとう。
めめめに関しては……まあ「好きな子にいじめられたい」とか言ってたし、ね。
面白いと言ってくれてホッとしたわ。ピノちゃんをあんまり活躍させられなかったし、それぞれの口調とか呼び方が合ってるか不安だったし。
今からでも呼び方とかで間違いがあれば指摘してくれると嬉しいです。次回書くときがあれば参考にします。次回があればの話だけど。
頭ごんごんはアップランド共通用語だった……?
全員キャラそれっぽかったし面白かったし次期待してま
>>17
感想ありがとうございます。
語呂がよくてつい使っちゃったわ「頭ごんごん」
キャラそれっぽいって言ってくれて安心しました。ありがとう。また何か作りたくなるね、いまんとこネタ思い浮かばないけど。
>>19
感想ありがとうございます。
なとなとは結構書きやすかったです。最初に書き始めた段階ではなとなとのセリフがもっと多かったくらいだし。
>>20
感想ありがとうございます。
BGMをひたすらやらされ続け、議論に参加できないすずすず。不憫だね。
また何か書くことがあれば、もうちょいセリフを増やしてあげたいです。
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